[ 美女丸〜〜!! ]
◆映画『あずみ』でぶっとぶ『オダギリ美女丸』◆



いやもう最高 !
といきなり結論から言っちゃうわけですがオダギリ美女丸。
もうねぇ、スクリーンに釘付けなわけですよ。
最初に雑誌でその美女丸なオダギリを見た時は、正直 「ポニーじゃない!」「衣装が重い!」「しろ塗りかよ!」「ていうか薔薇って…」 てな感じで結構不安もあったんですが。。。
どーしてどーして。髪型衣装の違いはあれど、美味しくオダギリ味付けになっているじゃないすか。
いきなり幽閉されている美女丸の色気にゾクゾク。
「ここから俺を出すと、またたくさん人が死ぬよ。。。」
てセリフも色っぽく。ボサボサの髪の毛に暗い中にギラっと光る目がたまらんです。
しかしそんな汚れてても、髭はない綺麗なお顔の美女丸。ヒゲはイヤよ!とソコだけはきちんと剃らせて貰ってたんでしょか。
スネ毛はアリなのに。。(笑)

ひゅうがとの場面でいよいよオダギリ美女丸の初殺陣お披露目、 もう兎に角、殺陣の基本なぞ関係ない美女丸の舞うような動きに注目。
傷付いたひゅうがをあざ笑うようにまるで遊んでいるかのように刀をふりまわす余裕の仕種がイイ〜!。
カメラ目線でフレームインしてくる嫌らしいニヤケ笑顔の美女丸なんて、キモ!!でさいこぉ〜!
既に瀕死のひゅうがを尚もじわじわ苦しめて楽しもうとする美女丸ならではの変態加減もバッチリ。。
まあ結局楽しみを飛猿に奪われて、キイッと怒って飛猿に刀を向ける、ココでの二人の動きも大層好きなんですが、
「生きていて何の意味があるのさ」と、原作には無いセリフながら刹那的な美女丸思想が表れたセリフにウットリ。
『お姉言葉』を楽しみにしてたけども、まさかココまでにシックリくるとは。。。
まったーり低音ボイスが尚柔らかくなって、何故こんなにオダギリのお姉言葉が安心して聞けちゃうんだ?!いいのか? と微妙になりつつもヤバイ程に似合い過ぎてて心の中でガッツポーズ。これだ!これだよ!と。。(笑)
その後プリプリ怒って刀を振り回して周りの草を払いつつ去っていく美女丸。
なんだよ、美女丸、えらい可愛いじゃん!これはやっぱりオダギリファン目線だからでしょうかねぇ。

あずみを待つ間、やぐらの上でつまんなそ〜〜にしてるのもいいっす。
十字架に縛られた爺を見上げる美女丸、煽り角度が結構綺麗でさ。
いやオダギリって、色んな顔もってて見る度違っててたしかに女の子みたいな時もあるけど 決して女顔では無いんだよねえ。それがしろ塗りにあの厚ぼったい唇に紅さして、 オダギリ目指すところの「キモチワルイ」変態美女丸になりそうなんだけども、ドーシテドーシテ。かなり綺麗で正直驚いた。 (。。。ってコレはまたファンの言い分とも思えないんですが、スイマセン)
いや〜、いいじゃん。綺麗じゃんよ。荒くれムサイ男だらけのくすんだ場所だけに、余計艶やかといいますか。
「はやく来ないと死んじゃうんだから」 いよいよあずみと御対面!の興奮を必死に押さえた感じの表情も声もステキすぎ。
更にあずみの暴れっぷり(笑)を見て 「あのこスゴイ!」とやぐらの上で大興奮で飛び跳ね捲る美女丸、
すげえすげえ!笑い声やら奇声なんか原作のイメージそのままだよ〜!

敵味方関係無く斬り捲る美女丸。
オダギリは手足が長くて動きに華があるんだなあ。
すっごい見とれた。ていうか、口あんぐりニヤけちゃうよ、もう最高。。
この自由な動きはなんだー?もちろん殺陣の指導はしてるとは思うんだけど、この動きは美女丸オダギリじゃないと ありえないんじゃないかと思える位に「楽しい〜〜!きゃー!!」て沸き上がる気持ちがヒシヒシと(笑)
途中で刀を空に放り投げ、受け取った流れで人を斬ったりするんだけど、コレってもしかしたらアドリブ?
ココ、すっごく好きなんだわ〜〜〜。(残念な事に投げた刀が少しフレームから外れちゃうんだけどさ)
余裕っつーかもう人殺し捲りの斬り合いをエンジョイしちゃってるんだもん。
少しスリップしても起き乍ら既に人を斬ってたり、もう目が釘付け。
実はあずみとの一騎討ちより、この大乱闘場面の方が好きだったりする。。。
あずみとの場面もいいけど、多分あずみに「キメポーズ」指示がきっちんと出てる分、美女丸の動きも 決まった形に制約されていそうだしなあ。のでノビノビ生き生きした美女丸を堪能できるのは乱闘場面をオススメ。
得にぐるぐる回るファントムの撮影は個人的にはいらなかったなあ〜〜、酔うし(泣笑)。
見た目は面白いけど、最初だけ。やっぱりねえ、ココはじっくりラスボス対決ならではの殺陣をみたかったなあ。
とか偉そうに言っておきながら、何を隠そうチラリズムを越えた露出に目が。。。(汗)
スイマセン。ええ、もう最後の場面ではか、な、り、ギリギリまで。。。
と、言う事で?狂気の美女丸お絵描きでつい、その辺りを。。。。(セクハラでスイマセン)



まあ死に様はね。。。。。色々不満はありますけども。
腹や背中を斬られて膝を付く美女丸に色気を感じつつ、物凄い形相のアップに「この顔だよなあ」と大満足。
原作ではあずみに椿の花を貰ってそれを抱き締めてとどめをさしてもらい、綺麗な顔して死ぬんだよね。
そんな耽美な死に様も最初は期待してたけど、映画のぶっとんだオダギリ美女丸だと、案外似合わないのかもしれないねえ。
尤も、そんな死に方にしちゃうと、あずみちゃんを食ってしまう可能性アリなんで、 ココはやっぱりラスボスらしく、派手に憎しみをこめた殺されっぷりが正解なんだろうな。
(原作では爺を追いつめる程強かった美女丸も、あずみの一太刀で実は勝負が付いてしまうんだけど。)

薔薇を手に、すっっと立ってる静の姿と、一度刀を抜いたら溢れる狂気に踊り狂うような動の姿のメリハリが気持ちイイし 何より、見せ方を知ってるね、オダギリ。こちらが何を求めてるのかを理解してか、天性のモノかわからないけど ばっちりツボに来る動きをしてくるのなあ。それが何より気持ち良い。ツボつきまくりなのさあ。
で、北村監督が言葉を無くした曰く付きの、目の回りの紅いメイクも大正解かと。
監督は「せっかくカッコイイ男なんだから」って、嬉しい事を言ってくれてますが(笑) あずみサイドの刺客達がみーんなイイ男揃いなわけで、ココで美女丸もただの美青年じゃあお腹いっぱいになっちゃうよ。
やりスギを止めてくれたのはアリガトーですけど(カブキロックスはやばいだろ) 一見ヤバそうで、撮りようでは美しく見え、でもやっぱりキモチ悪いよ、この男、、っていう絶妙な美女丸になったよねぇ。

映画全体では、ワイヤーに吊られてる〜、とか、CGがショボ。。とか、殺陣が退屈とか、刺客の子達が全然強そうに見えないとか あのラストはどうなん?!とか色々突っ込み所満載なんだけど、思ったよりは楽しめたかな。 まあ。。北村監督のお話っぷりが個人的には苦手タイプだったりするんだけども、 オダギリを美女丸に抜擢してくれただけで、もう大感謝でございます。ハァ〜、いいもん見た〜〜。

コマゴマと語るとキリないけども、何しろ予想以上のオダギリの美女丸っぷりに、ハマりまくり。

やーもう、やめられない。美女丸はクセになる。美女丸の為に何度でも見たいぞ〜!!
                                           kyomii 5/14/03
            しかしすっかり変態演技に絶大な信頼を寄せてしまってむしろ普通の役より安心して見ちゃうのだったり。。。(汗)                                                 


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