アイとトシ

PLATONIC SEX

プラトニックセックス。かなりイイです。ただもう、観てくださいっ。以上。
ってワケには 行かないので、苦手な感想かかせていただきます。ネタバレしない様にしなくちゃですね。(汗)

オダギリの初主演映画、しかと公開初日に観て参りました。(舞台挨拶も拝ませて頂きましたv)。
‥R指定なんか必要ないんじゃない?ていう位、純粋な恋愛映画でした。
かといって恋愛映画だからって、ベタベタしてる風でもなく。わたし個人も、恋愛モノは普段観ませんが
恋愛モノだとか、過激な映画(ちっとも過激じゃないし)と言って見ない人がいたら、
思いきり薦めるよ、 まあ、観てみてよ。って。
ともかく、オダギリの演技が良い。これはオダギリストの贔屓目ではナイと思う。
なんだろうな。本当に、トシがそこにいるんだよね。
トシが今迄生きて来た時間がオダギリのトシの中にあるかんじ。セリフの読みとかでなくて、
身体全体が かもし出す空気がね、もう、トシなんだなあ。。。
いやもう、映画始まって、トシがスクリーンに出ただけで、もうジワアッときた。
思いつめた表情で、ナイフを握りしめて、他のものは何も見えて無い目のトシを観ただけで。

全体的なストーリーに関していうと、あれだけ長い、自叙伝を1つの物語りとして完成させるには
色々無理もあったろうし、話的には、言ってしまえば『よくある』部分もあるのは否めないです。
で、衝撃的であった原作とはまた別の物だと思った方がいいかもしれない。
でも、描かれているアイとトシが生き生きとしてて、かわいくて、切なくて それだけで充分。
衝撃的なエピソードなんかは、エッセンスにすぎない。
(とはいえ、やっぱりラストは。。一瞬かなり萎えましたけど。ただ、時間がたって、何度か 観てみると、
トシとアイのモノガタリ、として完結させるには、それもアリなのかな、と思えてきたけど)

映像は1つ1つのシーンが良くて、印象深くて本当は全て語りたいところですが、
そこは 映画を観てもらうのが一番、て事で、一個だけ。
やっぱり二人の出会いのシーン。広いクラブのフロアにアイを探す、トシの表情が何しろ素晴らしいです。
とても静かな演技なんだけど、もう、じわあっと来ちゃいます。
アイコンタクトだけで、 お互いを確認して見詰め合うふたりがとてもいい。
アイ役の加賀美さんも、やはり目が印象的で、素人とは思えない堂々とした演技でびっくり。
(ラブシーンに至ってはオダギリがリードされたという。。ヲイ!笑)

泣かそう泣かそうとする演出でなくて、ちょっとした言葉やメールの文や、表情だけで、もってかれるのです。
それと、手。松浦監督も言ってますけど、本当に手のシーンが所々にあって、それがとてもヨイの。。
(映画みたあと、ダレカと手繋ぎたくなりますヨ。。。)
映画みて泣くの、嫌いなんだけど、駄目でした〜。もう、ボロボロきちゃった。

ともすれば、『過激』さをウリにセンセーショナルな映画になりかねない 内容を、ここまで純愛で切ないかわいい物語りに仕上げ、
「役者オダギリジョー」を磨いて磨いて輝かせてくれた松浦監督に拍手デス。

長くなったけど言いたい事はひとつ、とにかく、みてほしいなあ。貴方の目で。
アイとトシの、ささやかで不器用だけど一生懸命な恋の物語りと、オダギリと加賀美さんの、成長の物語り。。。
いつもながらまとまりのナイ駄文にて失礼。(泣)kyomii/10/2001
(最後に。。オダギリ、物凄いイイキスしますなあああ!!!)






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