■ REPORT-7 何故か諦めの悪い男。 (脱力の最終回)■

結論から入ります。
先週で終わりでよかったよー、勝田ファン的には。
いや、どうなの。南原、仁子ファンだってどうなのよ。 どうなのよ!!
最終回の時間延長もなく。 こういうのは視聴率も関係あるのか知らないけど、
視聴率が今イチでも延長するドラマはあるのに、、、
とかいいつつ、まあ私的にも、延長いらないんだけどね、ブッチャケ。
まあ実際見てみて納得です。 延長するほどの内容がナイんだね。 なーるほど。
思わず深く納得し、うなずく私でございました。
前半は今までの前後していた時間軸を整理するかのように時間を追っておさらい。
。。。でもあの時間前後した演出って、単に分かりにくくしてただけだと思うんだけどどうよ。
つかね。 もうね。 今回何が脱力したかって、
その後の経過も、今までのそれぞれの人物の心情までも、全てセリフで喋らせて説明しちゃった事っすよ。
もうドラマとしては最悪苦手パターンですよ。。。あああ駄目だコリャ。
一体お手前方は、この10週間という間、何を描いてきたのだーーーっ?!
仁子と南原の恋愛も、その前の彼氏との恋愛も、勝田のデモ運動も恨みも、、、、、、
なんだかなあ、のぐだぐだ最終回。

◆ ポカーンとする合間合間に、甘いえさ。
せめて勝田のシーンだけでも楽しもうじゃないか、それがこのレポの目的でございますから。

学食で先輩の横で、イスをベッドに横たわる、でっかいワンコ@勝田。
どこでも寝れるのが得意技の勝田なんだなあ。
窮屈そうに身体縮めて、丸めた背中がめちゃかわいらし。
和む。 和むなあ、ワンコが横ですやすや寝ているのって、凄い安心感と癒しなんだよね。。。
眠るワンコの背中をなでつつ、本を読むひと時、最高なんだよねえ。。
って事で、勝田の背中なでなでさすってあげたいッス。 つか撫でたい。
仁子の話題になるといきなり目を覚まし、でも何だか寝ぼけ半分の喋り声で、
「このままじゃ終わらせないよ」
なんて、いかにもまだ今週ひと波乱ありそうな発言させて引っ張ってますけど。
。。。もうこのドラマに伏線だの急展開だの期待することは諦めたし。




◆ その後の勝田vs南原。
嫌な予感というか、展開だけは期待通りなんだなあ。。とほほ。。 
なに、先週の件でやっぱり勝田の干潟問題はオシマイですか?? 
対立していた干拓事業推進派元漁師と勝田の2ショを見せることで、
とりあえずはあの問題はこのドラマ的には解決という事でしょうか???
うううむ。。
勝田がそれでも南原に、
海が好きなら、改ざん事実を表沙汰にして干拓事業をナシに出来なかったのか、と 問い詰めると、
出来なかった理由は国を相手に戦えなかった「自分は弱い人間」だから、、、
。。。それ言っちゃいますか、それでオシマイにしますか。。。
そして 「すまなかった。」  と、実に簡潔に一言謝られたら、、勝田黙っちゃうし。 
素直にあやまったからいいのかい。 
。。。すまなかったで済むなら警察いらないっつーの。
さらに。
今堤防を無くせば、時間はかかるが、海はまた元にもどるって熱い眼差しで今更言うけども、
海が無くなって失った生活や、 死んだ勝田の両親はもう戻らないんだけどなあ。。。
リアル進行している干潟問題をモデルとは言え、ドラマに持って来て、 結局こんな締め方なんだなあ。 
扱えないなら扱わなければ良かったのに。。  チャレンジするだけなら私でも出来る。。。。。
つか、結局南原の報告書を改ざんしたのも、「国」って事で、曖昧にされちゃったなあ。 
あーあ、深読みしちゃったよ。 
あのいかにも思わせぶりな悪役の匂い振りまいていた陣内さんは関係なかったか。 
どころか、いい人になってたしなあ。 ???って狸にばかされた気分。
適当だなあ。 人物設定が適当だよ。。 
ま、途中で駄目だと思いつつも、それでも伏線を期待した私がヴァ〜〜〜カだった。 ちぇっ。
。。。ま、もう終わったからいいや。


◆ でね、そんな虚しさを勝田のビジュアルで癒すわけですよ。  もうね、勝田、
腰、ホソッ!!!
重ね着してもキューッと細くなる腰がさ、そうやってウエストのポケに手突っ込むから 余計強調されて、くびれって何?なんて日々悩む某視聴者たる私へのアテツケかよ!とか 思ったり思わなかったり、 ただひたすら、口をポカーンとあけて、そのスタイルに釘付けになるのでございます。
いつも思うけど、広めの肩からキューッと締まるウェスト、 立ち姿の時にクイッと前に出る骨盤とかね、 奇跡の体型ですなあ、あえて言おう、ウツクシイと。 しみじみ私のツボですわ。。
漁師には無駄なナイスプロポーション。
いや、無駄じゃない無駄じゃない。
だってこうして、ぷす〜〜〜んと身体の空気が抜けていくような展開の中で、 勝田のビジュアルとキャラだけは、本当に好みだったんだもん。。。

。。。好みだっただけに、悔しいんだけど、そう思わないとやっとられんス。

遠くを見つめる勝田の眼差しとか、、とても切なくて良い表情なんだけどなあ。
しかしだ。 勝田の怒りの矛先はどこにやればいいのやらだ。  教授も無責任なら、そんな教授を庇おうとした仁子も無責任。  二人が去った後取り残された、勝田と干潟、何だかむなしい。
南原の誤解だけが解けて、勝田の怒りは空回りだったワケだ。 …せつなー。

◆ で、また暫く時間が経ってたりしてる様だけど、もうその辺りの時間の流れは 最初からワケワカンナイので、もはやどうでもいいやー。 なげやりでモウシワケナーイ。  と謝る言葉も投げやり。 投げやりなドラマだからいいやー。
干潟を見に来た仁子に、
「だーれだ」
って、恥ずかしいほど今どきベタな行動をとる勝田どうなの、と思いつつも、 その大きな手にまたウットリしてみたり。
どうやら久しぶりに会ったという二人、しかも仁子が連絡くれたから来た…って勝田。。。
アンタ全然仁子に執着してないじゃん!!
けど会うとまた、「やっぱりオレの事忘れらんなかった?」 とかアタックしちゃう勝田。
結局勝田って、どれだけ仁子が好きだったのか謎だったねえ。
南原へのアテツケ&復讐で仁子を奪いたがっていたけども、 言葉は強気でも、結局何もしてないし。 
口だけかい、勝田くん。
あれか。 要するに勝田という♂は、
目の前にいる♀には とりあえず求愛行動を取ってしまう生き物だと言うことかぃ?
しかもそのアタックの方法が全てベタな勝田隼人。。。。
名前を誉めたり、いきなりカメラで撮ったり、だーれだ、、だとか、、、ベタベタ。
あんたルックス良いから様になってるけど、できねいょ、フツー。
きっと浜辺なんか行っちゃった日には、「つかまえてごらんなさい」「あははははコイツゥ」
なんて追いかけっこもナチュラルにやりそうで怖い。 え、やらない?
そして今回のアタックは、いきなり仁子をガシっと抱きしめたかと思ったら、
堤防の下に一緒に落ちたくなければ、今自分の気持ちを正直に言え、、って、、なんじゃそりゃー。
どこの3流ベタ恋愛ドラマだよコレ。 フジの月9のベタ恋愛ドラマですとも。
「ホラ、キミが今一番欲しいのは、南原じゃない。  だから付いていかなかった。。。」
と答えを迫り仁子を見つめる勝田の目が、中々にイジワルイジメッコな色で宜しいんですが、
「オレは本気だよ、ほれ、ホレ〜」
などと脅しつつも、勝田くん、、アンタ腰ひけてますよ〜〜。
気持ちは前に出てても、体は正直! つか、怖いならやるなよ勝田君。
しかも足踏まれてイテテテテ!!、って! 
勝田の安全靴は全然安全じゃないではないかー!て、そうじゃなく。
オチがね、適当なんだよ、拍子抜けなんだよぅ。
突拍子も無い強引な押せ押せ行動をする勝田を強調したいんだったら いっそのこと、
本気で飛び込む位の本気具合が見たかったよ。
海に仁子引き連れてダイブしようとする勝田、
でも仁子は何とか上手い事堤防に残って、 結果落ちたのは勝田だけ、、、 とかね。 
勝田にはそれ位、南原と相対する本能ぶっとび行動を見せて欲しかったよ。
まあ、、、飛び込みは、役者が大変なのは承知の上で。
そもそも勝田が仁子に何故そんなに惹かれてるのかもワカンナイままだ。
”たで食う虫も好きずき” だとしても、ハンター気質と言う程しつこくもなかったしなあ。
にしても。。。、あの長い腕でぐるっと体抱きしめてもらってる仁子、、羨ましいッス。(本音)
つか、勝田と一緒にいたら色々楽しいと思うんだけどなあ。

◆ 文句言いつつも、先輩の登場にちょっと機嫌直してみたり。
ま、先週の 『先輩に甘える勝田』 という、ジーン史上最強シーン(ふにゃほく内調べ)と比べちゃうと
物足りなさを感じちゃうんだけども、それでもやっぱり嬉しい。
仁子と一緒に飛び降りようとしたアホ行動が先輩にバレて
「アンタ何やってんのよ!」
と、ペチッと頭を叩かれて 『シツケ的指導』 を喰らい、 「ぃたっ」と言うなり、
唇突き出しプーっとふくれッ面して 先輩を ”見上げる” 勝田ってば、やーっぱり可愛いんだよなああ。。
なんだよ、その甘え面は。 カワイコ面は。 。。。かわええなあ。。ぽわわーん。
さっきまでのチョット上から仁子を見下ろした態度とはガラっと変わっちゃってるんだもん。
先輩を ”見上げる”って所が先週から引き続き、ポイント高いのでございます。
今回も堤防の上に座った先輩の方が勝田より視線は上。
『神宮寺先輩が上から見下ろす→見上げる勝田の上目使い』
これですよ。 これ最強です。
それだけは、年上に甘え上手なオダギリ、、いやいや、勝田の見せ方のツボを心得てるなあ、
わかってるなあ、そう言うの、見たかったんだよなあっ!!。。。。 と感謝してみたりする。
でもって、
「人生はゲームじゃないんだってーの。」
「冗談じゃん! 死ぬ気なんか無かったんだっつーの!」
て二人の掛け合い、いいじゃんいいじゃん。
先輩と勝田の距離、ふたりのキャラクター、絶妙にツボだったんだけどなあ。 
やっぱりもっと先輩と勝田の絡みが見たかったさ。。。。




◆ さらに時間が経ったらしい。
研究所にしても、他の人たちにしても、何故かこのドラマは時間をやたら流れさせるわりに
全然それだけ時間が経ったように見えないのは何故。。。??
仁子が学者として活躍している新聞の記事を見て、満足そうに微笑み、
顔を上げて干潟を囲った柵の 『立ち入り禁止』 の看板をガシーンと殴る勝田。
新たな決意を胸に、勝田の戦いは続くのでございます。。。
ってそれで終わりかい。
そうなんだ。。。ふーん。。。。
なんだったんだろうなあ。。。
まあこんなもんか、月9なんて。。

。。。そういえば、先週の先輩との場面で、ヒゲが無い方が好きと言ってた言葉、
あれも小さなネタフリで、今回ツルツルビジュアルの勝田が登場でもするのかと思ったんだけど。
いや、ヒゲスキーとしては、好みの無精ひげ具合だから、剃らなくていいんだけど、でもねえ。
そしてサイコロのゲームの秘密は教えてもらったんだろうか。。
折角のセリフはどれもこれも、その場限りなんだよなあ、このドラマ。

◆ と、いう事で、、、。
まあ色々ありつつ、第1話のロンドンのタクシーのシーンに戻るんだけど、
。。。。なんか、ソノマンマなんですけど。
全くわざわざ時間前後した意味がないような気がするんですけど。
タクシーで泣く仁子、その後は? 別にないのかよ!
何で泣いてるのかってのも、好きな人と別れた思い出の曲、、ってそのままじゃん!
なんせ、仁子と南原の恋愛模様に全く思い入れも共感も出来なかったからなあ。
もっと気楽にドラマ観てたら、このラストも感動できたのでしょうか? 私には無理だったけど。。


◆ はあー、終わった終わった。
振り返ると何にも心に残らないドラマだなあ。 楽しくも無かったし、悲しくもないし。
ただ、イライラしただけだったなあ。
そりゃ私はオダギリファンだから、オダギリ勝田単体もしくは+神宮寺先輩には楽しませて貰ったけど、
折角沢山の面白い役者が出ていたのに、この印象の薄さは一体。
恋愛ドラマ苦手、ギャグのノリが合わない、勝田出番が後半までほぼナシ、
リアル進行する干潟問題を安易に引用、伏線らしきモノを思わせぶりに散らしつつスルー、
♂遺伝子がどうのと言う異質なオモシロテーマもどこへやら、結局最初から仁子に振り回されてるだけじゃん、
、、、、、等々、自分がこのドラマが駄目だった敗因を確認して見たけど…ムナシイ。
伏線に関しては、アレですよ、つい先日、そりゃあ伏線巧みに操るドラマに嵌ったもんですよ。
だもんで、ついそれを基準に過度な期待をしてしまった私が悪いんだな、きっと。
ドラマの中での登場人物が生き生きしていて、きちんと描かれているドラマというのは、
その場にいない人物のことまで想像出来るんだよね。
見えてない場所でもちゃんと生きてる様子が見えてくるんだよね。。
だけど、それがちゃんと描けてないと、その場その場でドタバタしてるだけで、
全く人物に深みも出ないし感情移入も出来ないんだなあ。。。。
役者さんは達者な方ばかりだったし、 一応楽しそうな雰囲気で演じてらしたのに、
それが殆どカラ振りしてて、ああ勿体無かったなあ。

つまんないセリフも感情込めて言わないといけない、それが仕事とは言え、
役者って大変だよなあ。。。とか思いました。
どんなに役者が良くても、脚本が駄目だと、駄目ドラマになっちゃうんだね。
なんつーか、皆さん、お疲れ様でございました。。。
文句は言ったけど、役者さんそれぞれは皆さん好きだったんで、残念だったす。

そしてそして。
長々と、今回はぼやきまくりのレポを、最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました。

さて、気持ちを入れ替えて、今年はゆっくりと、映画とCMを堪能するぞう!

わーい楽しみだなあっ!!(半ばヤケ)
。。。失礼しました。
                                                    kyomii

                                                  2005/3/28 放送

                                                      







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