■ 其の一 第一話 『引き受けた!』 ■

ついに始まった三谷幸喜の『新選組!』オダギリ初大河!
なんせ1年間続く大河です。ここは無理をせず(つか正直出来ない!)オダギリ斎藤だけおっかけさせていただきます。ハイ。
いきなりオープニングにびびりましたヨ。近藤、土方、沖田、の新選組三つ巴の後に斎藤一。
縦書き筆文字のオダギリジョー
嬉しさと驚きで動揺しまくり。しかし、こうして見ると本当キャスティング、若くてイイなあ。新しい新選組像に期待。
そんな4番手でどーん!とオープニング飾る斎藤だけど出番は希少。
桂を伐つ策を練っている中、ひとり壁によっかかって刀をうっとり眺めている斎藤。 「斎藤聞いてんのか?」と土方に嗜められても、うすーくふっと笑う。。不敵。つーか素敵。つーか決まり過ぎ。 マンガみたいだ。とか言いつつ、そんな美味しすぎる斎藤にウットリ。 そこでカチャカチャとテロップ、
『新選組副長助勤 斎藤一』
その斎藤の様子をみてクスリと笑う沖田と、面白く無さげな土方もキャラが出ていいかんじ。
で、走って行く隊士の中に、どれがオダギリ斎藤だよ、と探してしまうわけよ。 中々分からないのでコマ送り。余計分からない。ダメじゃんっ。袴履いていると、オダギリの特徴の有る歩き方とかわかんないス。
河原に浪士を追い詰め、いよいよ斎藤の初殺陣を拝見。殺陣の前にひとりひとりの緊迫した表情をアップで追うショット。
目は獲物を捉えたまま刀の柄をペロリと舐める斎藤。うぎゃ。エロい。予告では出て無かったシーンだけに、ぞくぞく来ましたさー。 これって、刀の釘目を締める為の行為らしいです。しかしちろっと出た舌はかなりエロくてごちそうさま。
「殺すな!生け捕れ!」と永倉@ぐっさん、逃げる浪士を追い掛け「引き受けた!」 とやっと斎藤の声がここで聴けたと思ったら(つか今回唯一のセリフ!) ばっさり一太刀、切り捨て御免、そして恍惚の表情でございますよ。
生け捕る積もりなど毛頭ござらん。斬る!ったら斬る。 いきなり殺人剣を御披露、まあ自己紹介代わりってところで。
殺陣の腕前はまだこれだけじゃ分からないけど、ちょっと狂気を帯びてる所は美女丸に通じる感じですな。
1年間、一体何人斬るのかなあ、斎藤。
しかし総髪のポニーテールはいいね。 ばっと動く度に結構長めの髪がバサッと顔にかかるのが、実際邪魔かもしれないけど絵的にはかなりカッコ良いです。
京の町を行進する新選組のシーンでも、ニカニカ笑う原田@太郎くん の後ろを無表情で歩く斎藤に見とれ。。ってほんっと一瞬じゃんっ。 こんな時にハイビジョンの横長画面がうらやましかったりしますな。数歩分オダギリが見れてお得なんじゃないかしらん? 何げに斎藤て隅にいるイメージだから画面から見切れてる事が多そうでさぁ(笑)

と、今回の斎藤はここまで!
オダギリ曰く、次の出番は4、5話、そしてずぅ〜〜っと開きまして(溜息)15話からの登場と言う事で。。
ま、のんびり待つとします。

   ちなみに個人的には山南@堺さんが結構ツボ。あの泣き笑い顔で山南の最後を想像すると。。。
                                         二〇〇四年 一月十一日放送 



■其の二 第四話 『俺をなめるな』 ■

さて2週間空けまして、オダギリ登場でございます。
斎藤、もとい山口一としての再登場。
近藤家でのお見合いドタバタに顔をほころばせつつも、いつかな、いつかな、とドキドキしつつ時間が経つにつれ、 じりじりとテレビに近付いていくのでございます。。。

広岡子之次郎の借金を取り立てにきたが部屋はもぬけの殻、仕方なく腰掛けて待つ近藤、、、 を、広岡と間違えて有無を言わさず飛びかかり襟首掴んで馬乗り、そんな元気の宜しい(笑)登場ですよ、山口オダギリ。 いやもう、噛み付く早さが野良犬のようで、またやさぐれ加減がかなり宜しいかと。
で、今回はセリフ、結構ありましたねえ。ぶっきらぼうに。
近藤に名前を聞かれてもギロリと睨み。。。でも、ちゃんと答える辺りは素直でヨロシイ。
いやもう、眼光鋭すぎ。メチャクチャ冷たい目なさいますなあ。 もうこれ以上黒目、横には行かないだろうって程に
睨みまくり。 オダギリのこういう冷たい顔がカナリ好きなので、睨み入る度に「うへぇ」と見とれ。

で、めっちゃ人が良さそうな広岡が現れ、今度は間違いなく『御本人』をしっかりねじ伏せる山口。
ここではなんですから、、と、広岡の知り合いの小料理屋に連れてこられた二人。と、キョロキョロしてたかと思ったら、
「用をたしてくる」
。。。って厠かと、最初。。。。スイマセン
んなわけない。借金を払って無い男を見つけて取り立てなのでありました。仕事熱心な山口。。 自分に与えられた仕事に忠実な所は後の斎藤に通じる部分でありましょうか。
相手が若僧だと思ってか、軽くあしらって去ろうとする男。が、ガシッと男の手首を捕まえ、目をチョイと細め
「俺をなめるな」
。。ちょっと、かぁっこよすぎない〜?いや、ニヒルキャラだからオッケ!
そして手を放すと、そこにはアザが!ほんの一瞬なのに。。。 。。。ちょっと、かっこよすぎ(以下略)
細身に見えて、コイツは何かスゴイぞ、と思わせるには割と古典的な技法だけど、そういう古典的なのが、案外ツボにきたりするもんです…、来たし。

お金よりも、人を信じて心配するお人好しな近藤の横で、じっと獲物を逃すまいと睨みをきかせ続ける山口。
明日まで待ってくれ、と言われても、
「明日に何がある。明日になったら何故金が入る。」
と相手の嘘を見すかしたように目は睨んだまま、不敵に薄く笑う口元。 信じて下さいと頭を下げられても、近藤に説得されても、
「ダメだ。」
の一言。情なんかでは動かされない、借金取りの基本ですな。 それにしてもこんな風にじっと横で睨まれたらホント、ヘビに睨まれたカエル、たらーりたらりとガマの油、ってそれは違うか。 いや、かなりプレッシャー。   尤も、テレビの前で正座して観ている某ファンにとっては、もうその目がね、もう色っぽくて色っぽくて、ドキドキな訳なのでござるよ。

が、厠に行かせたのは、まだまだ借金取りとしては未熟だったようで。 いつまでたっても、厠から戻らない広岡をじっと待つ辺りは、なんていうか可愛いもんです。 けどま、近藤が話し掛けてみても、決して気持ちを開こうとはしないのですな。

で、そこでいよいよ、芹沢鴨@佐藤浩市さんの登場ですよ。つーか格好良いな、鴨ッ。貫禄たっぷり。
逃がしたと聞いて、慌てて追い掛けようとする二人に「奴の事は放っとけよ!」と一喝。
「俺は自分の仕事をするだけだ」
と張り合う山口だけど、結局は、、大人しく近藤と一緒に、座らされてるし。。。。
面白く無さそうにソッポ向いてるけど、既に鴨の空気に負けてる山口。
で、何故か『鯉の洗い』。何故この事態に悠長に『鯉の洗い』?
「騙されたと思って食ってみ」
まず近藤がひとくち。。。拗ねてる状態の山口にも食えと勧める鴨、 んなもん食えるか、と拒否するかと思いきや、ふてくされつつも大人しく従っちゃうんだね、山口。
ポイ、と一切れ口の中に放り込む、その食べ方が妙にツボきましたよ。大変宜しい。理想的な「フテクサレ食い」っす(笑)
「もっと噛め。噛め。」
一生懸命噛む近藤。。。。。
と、山口〜!いっしょに噛み噛みしてるよ〜。空間を睨み付けながらも。 何か…かわいい。。。
噛めと命令する鴨、噛む二人、静寂の小料理屋、なんて言う絵でございましょう(笑)
そしてゴーーーーン、、、と遠くから響いてくる鐘の音。。。
「飲み込め」
。。。。。ゴックン。
二人同時に(笑)。。。
ニヒルだという三谷山口@斎藤、も、三谷脚本だとこういうコミカルな扱いもアリ、なんですな〜。
それにしても、この素直な従いっぷり。既に鴨の迫力と、鯉の洗いによる催眠術、、とでも言いましょうか。
鯉を飲み込んだけど鴨には飲み込まれてる二人。。。
鯉に免じて子之次郎の事はみのがしてくれ、と言われた山口は「ふざけるな!」とやっと鯉の呪縛が解け(笑)、 広岡を追い掛けようとするものの、鴨に腕をねじ上げられちゃってんだな〜。。。 さっきは男の腕にアザを付け、威嚇してた山口も、鴨の前では猫のように軽くひと捻り。
「放せ!」
足掻いても放してくれない鴨先生。山口オダギリ、かなり情けない顔になってます。。。 下唇突き出して、物凄く悔しそうに、べそかきそうに顔を歪ませてるところが、、またヨイのです。ええ。たまりません。

結局広岡の借金は鴨が払ってやる事に、、、が、同じく広岡の借金を取り立てに来た筈の近藤が、足りない分を貸す事になっちゃって、マイナスだし! 全くもう、この近藤の人の良さったらないねえ(笑)。この人の良さが魅力になって、どんどん仲間が集まるという三谷新選組なのかな。 しかし、この段階ではまだ、近藤に山口、もとい斎藤が忠実に懐くとは思えないのだな。その辺り、どう描いて行くのか楽しみではございます。

佐藤さんとその息子さんとオダギリの3すくみ@オダギリズム から数年。ついに佐藤浩市さんとの共演。 その佐藤さんは、他の新選組映画では斎藤を演じてらっしゃる所も、何だか感慨深いデス。 キャリアをつみ、時代劇もこなれてる佐藤鴨の前では、凄んで見せる山口も、まだまだ青い、て感じで、それはそれで中々良いのではないかなあ。
(なんせ鴨と山口は17才程離れているわけだしネ。因に近藤とは10程、、、離れている、、、ハズです。ええ。笑)

いやしかし。いちいちオダギリ山口は妙な色気をふりまいているような気が、、、 するのは、オダギリフェロモンに敏感なファン故でございますか??
思ったよりも低めの声なのも◎。時代劇特有の台詞回しや、所作、モロモロ、オダギリ流にこなして行く事を期待してるですよ。

さて斎藤メインのレポですが、本当に新選組、面白い。
今回は、山南に負けて凹み、凹んだまま移動する沖田、自信満々の策が外れ、バツが悪そうにしてる土方、ニヤニヤしてる山南、もうどれも面白い。 山南@堺さん、笑ってるのか泣いてるのか分からない顔と、常にちょっと傾いでるところが、テツシ以来にじっくり見られて懐かしいッス(笑)
が、それにしてもさ。鴨。雪の降る中、番傘をさし、首には紫のマフラー、酒をブフォと吹き、
「尽忠報国の士、あっぱれなり!!」ってさー、かっこよすぎだよ〜〜。
飲まれないように、頑張れ近藤一派!

   ところで、いちいち(のちの新選組云々、、)と出さない方が、後々仲間になった時のワクワク感があって
   いいような気もするんだけどなあ。あのテロップいらないような。。。
                                    二〇〇四年 二月一日放送 
                                           


■其の三 第五話 『おめでとうございます』 ■

さて第5話。オープニングキャストに名前があるのを確認、満足してのんびり構えてたら いきなり冒頭からの登場、焦って背筋を伸ばし正座して凝視でございますよ。
役人に追われてる山口一ちゃん、流血、額に玉の汗。 何とか物陰に隠れ役人が過ぎ去るのを息を潜めて待つ時の緊張した怯える表情ええじゃないですかぁv。

そんな時、近藤は祝言の真っ最中。 こちらも違う意味でどたばた。めでたいドタバタ。

山口が役人に追われつつ探していたのは、どうやら近藤ん家。 けど、多分お初におじゃましまーすの山口、こっそり陰から様子を伺ってる所が、、、 かわいいというか、切ないっつーか。  のんびり茶飲みしてた源さんが、素早く野良犬の匂いに気づき、一変
「誰だっ?!」 と厳しい声に。
慌てて身を隠す、山口。でもま、隠れても、目的はココだしね。。。
「出てきなさい」 といわれておずおず姿を。  (ここでのテロップ毎度の「のちの…」やっぱりいらないと思うなあ)
片腕からは血が流れ、その傷口を抑える手にも血がべったり。
怪しんだ山南が刀のつばに手をかけると、山口も条件反射の様に素早く刀を。。!!
おおー、新選組1,2の腕と言われる斎藤の殺陣がここでご披露?!
。。。。と思ったら、半ば抜いた刀を鞘に押し込められ(あれー)、あっという間に ”またしても”後ろ手にねじ上げられ(あれあれー?)  しかも今度は手刀までのど元に当てられ身動きすら出来ず(ありゃまー。。涙。)。。。
。。。てか、、源さん、つえぇぇぇ〜〜〜っ!!!!
いや、今まで唯の奉公人の様に振舞ってた源さんが、実は兄弟子であり、能ある鷹は爪を隠す的カッコよさをご披露!なシーンで、源さんカッコイイわvなんだけど。。。
。。。あのう。。。一ちゃんは。。?
今のところ、一番ヘタレなんですけど。。。
手刀をチラッと気にしつつ、全く手も足も出ない状態の山口。 「何者だ」 と問われ、
「近藤さんに会わせてくれ。。。」 と、やっとこ一言。ちょっと色っぽい声がよろし。
そんなヘタレな山口も、実は凄い腕前なんだ、て事を思えば脳内では結構ニヤつくわけですが(笑)
手刀気にして煽り状態の喉元についた血も何気にセクシィで◎。
  (所で意外な源さんの正体に「あのお茶までお願いしてしまって…」と顔を引きつらす山南テツシにウケまくり)

さて待望の近藤さんとの再会。
山口は裏庭(?)で見下ろされてる位置関係。 祝言でそれなりに立派なご衣裳の近藤に対して、 ぼろぼろ(このボロ加減の衣装美術にも感心デス)山口、なんと言うか惨めさ漂う感じがたまりません。  まさに裏庭に入ってきた野良犬でございますなあ。
「恥を偲んで、あんたに頼みがある。。。。暫くかくまって欲しい。。。江戸には他に知り合いがいない。。。」
一ちゃん。。たった一度(しかもあんな出会い方)会っただけの近藤が、 ”知り合い”になってしまうほど。。。(涙)

頼れる女すらいなかったのか。。  ひたすら生きるために憎まれつつあんなお仕事ひとすじだったのでしょうか。
荒んだ16歳。。
下から見上げて懇願する目はうるうる。  まさにどうする?アイ○ル?状態。
。。。と、必死にお願いしてる割には、それでもちょっとまだエラそうな山口(笑)
一体何があったか、聞くのは匿う側としては当然の権利で、理由を話すのは当然の義務のはずなんだけど、 「聞くな」と一言。
「話を聞かずに匿えるほど私はあなたを知らない。」
ごもっともでございます。。。

そこでしぶしぶと事の顛末を話す回想シーン。
まだイキがってる元気の良い山口。金を払おうとしない客に絡む場面、 ちょいと時代劇メイクが目の当りに入れてあるのかな、 時代劇っぽい独特の色気が出てて中々素敵でございますなあ。。。 大雑把な結いの髷の後れ毛もまた良しッス。
若造の取立て屋になんか金なんか払う気さらさらない男に、 「これ以上俺を怒らすな」  とまだまだ威勢のよい山口。  が、、それでもその手を振り解いてさっさと去ろうとする男。  別に走って逃げてる風でもないのに、なぜか山口は横に置いてあった竹を一本取り、 おいおいそれで殴るのかよ?と思ったら。。
。。。投げた。。。。(笑)
投げるのかよ!!妙にガキぽくてウケ。しかもアンダースローですよ。
投げた竹は見事に男の足にhit!! 倒れた男にいそいそと駆け寄る山口、 この一連の場面がずっとロングの撮りだからか、これが妙にコミカルでおかしいんだなあ〜〜〜。  懸命なようでやってることが子供っぽくてヤンチャな一ちゃんである。
倒れた獲物を引き起こそうとしたら、油断してたか一ちゃん、 キレた獲物に腕を斬られ、一ちゃん、ここでブチ切れ。 あっという間にズバッと男を一太刀でございますがな。  (が、この大河いつも思うけどあまり血の匂いがする殺陣はないね。残酷表現控えめ大河なのかな。)
ここで山口の狂気の匂いがする目がグーです。 女の悲鳴で、ふっ、と我に返る所が好きだなあ。

さて長い回想が終わりまして。。。まあそんなこんなで。。。
「おかげで夕べから役人に追われている。」 と、しょんぼり。
所が実は今、近藤の祝言の真っ最中だとここで聞かされ、いかに自分が場違いかやっと気づき、
「今の話はわすれてくれ」
と申し訳なさそうに言う山口に、
「ムリだよ、聞いちゃったもんは」
って、まるっと現代語な近藤にブハッと受けてたら、今度はしょんぼり後ろ姿の一ちゃん
「おめでとうございます」
と、頭をぺこりって。 いやもう、かわいすぎ〜!! ぺこり(笑)!
「それはいいから」
何て近藤に突っ込まれるところも最高です。 この『ぺこりん』な一ちゃんの後姿と来たら、 蹴り飛ばしたくなる程にかわいいよぅ。(誉めてます)
今までつっぱってた虚勢が一気に剥ぎ取られ、人を斬ってしまってどうしよう、オロオロ、、な、 普通に(普通か?!笑)心細げな16歳の青年の姿がそこに。
が、今は祝言の真っ最中で、匿うのはムリ…。。と聞き、ならばお金を貸してくれ、、とお願いするも、 貧乏所帯でコレもムリっぽい。。。更にションボーリ絶望的な一ちゃん。
でもココで、機転の利く、ていうかお金の融通が利く?!つねちゃんのお陰で、 何と5両(!!)も御貸し頂ける事にっっ! ばんざいよかったね一ちゃん。
「かたじけない。。。」 としおらしく頭を下げ、近藤夫妻にガッツリ借りができたわけで。
「この御恩は生涯忘れません。。。御新造さんも、末永くお幸せに。」
そう言い残し、源さんに誘導されてその場を去る山口。。。

。。。。。が、結局戻ってきてるしー!!!!(笑)

お金は手に入っても逃げる手立てがないのか、変わらず役人と追いかけっこ続けていた様子。。。
向かいから追ってきた役人を撒こうと、狭い路地の脇にあった竹に手をやる山口に、  (まさかあの時と同じように、竹を投げるのかい?槍使い原田じゃあるまいし、山口、 そういう技も持ってるのかい?)  などと思って見ていると、一ちゃんたら、 その竹を左から右へ、倒すのみでございます。 って ”それ何の効果があるんだよ@城さん” と言いたくなる程意味ない作業。。。 案の定、あっさり追われてるしー!
普通に相手のほうにバラバラと倒した方が良かったんじゃないかい?
そんな慌てて意味ナイ行動しちゃう一ちゃんがかわいいのですが。。。

戻るのはともかく、今度は祝言会場(笑)まん前ですよ。 大勢の皆さんがいらっさるところへですよ
。。。。一ちゃん。。。大注目ですよ。
「あの方は夫の友人です」 と、又してもつね奥様に助けられ。
「お前何故戻ってきた」 そうそう、正にそれは聞きたい事っすよ。 「ひとまず奥へ」 と源さんに促されつつも、さらにパワーアップした上目遣いで
「たすけて〜〜近藤さ〜〜ん」な視線を投げかけるアイ○ル犬山口一。

しかしこの野良犬のお陰で、大事な祝言に役人が大勢乗り込んできちゃって、もう、てんやわんや状態に。
それでも皆、「近藤の友人」という言葉を信じて一致団結して どこの誰だか分からない野良犬を匿ってくれてるんだよね。良い人たちだ、ホロリ。
その騒ぎの元の山口、「これ以上迷惑はかけられん」 と、さすがに堪らず出て行こうとするものの
「これだけ迷惑かけといて、それを言うか」
と土方にばっさりツッコミくらい。や、全くそのとおりです。(笑)

捨助の鼻血やら近藤兄さんの埃やら仕舞いには桂に助けられた結果になった山口。
近藤、山南、つねさん、土方に囲まれて、既にヤサぐれツッパリどこへやら、 『この身はお任せ』16歳@尚もお目々ウルウル。
芹沢鴨なら助けてくれるカモ。と、何と一緒に行って話を付けてくれるとまで言われ、 一度会っただけなのに、ここまでしてくれる近藤に、 顔を上げた山口はすっかり頼り切ってる表情。
近藤さん。山口を宜しくお願いします(笑)

  (ここでの山南のナレーション役っぷりが最高デス。  「私にとって大事なのは追い詰められたこの方が貴方を頼ったと言う事、 御自分の祝言そっちのけで貴方がこの方を救おうとした事、 そして何より御新造様の、あの人は夫の友人、という一言で皆さんがこの方を守り抜こうとした事、 それで充分」 …充分すぎるのはあなたの説明セリフだよ、と思いつつ、 「アンタの話はいい」 とあっさり片付ける土方に 『俺今いい事言った?』 的山南が苦笑いになっちゃうのが、、めっちゃオカシイです。 いやよくしゃべる山南。一番セリフ長いんじゃないかねえ。。ナイスキャラ。)

で、山口は今度は芹沢と近藤の間に挟まってちょこんと身を委ね状態の”ひょうたん”にて。
しかし借金追い立てで待ち伏せしてた男が水戸浪士で本当良かったね、山口。  お陰で近藤と芹沢に出会ってこうして助けて貰う事ができたわけで。  もっとも、最初は対等立場で年下ながらも噛み付きまくり、イキがりまくりだったのに、 今はこうして両者に頭が上がらない状態ではあるけれども。
。。。鯉の洗いの時とは座り方も違う山口。何気に小さくなっちゃって。
まあ胸をはれる立場じゃないもんねえ。
面倒な手はずをかみ締めるように確認。途中で忘れるなよ(笑)
「色々ありがとうございました。」
と、自分の事の様にお礼を言う近藤を、申し訳なさそうな目でチラと見、 そして又しおらしく下を向いて座ってる姿がなんとも心細げでかわいらしゅうございます。
胸キュンキュンでございます。
「オレがうんと言わなかったらどうするつもりだった」
「貴方がもしお断りになられた時は、その足で奉行所へ行くつもりでした」
等と、二人が緊迫したやりとりをする間も、すでに発言権はない山口は身を任すのみ。
近藤夫妻に続き、芹沢にも借りが出来たわけで。 いやはや。
不安そうに、ちらっと近藤を見ると、大丈夫、まかせなさい。と頷かれ、深々〜〜〜と頭を下げ。。
ほんっと、前回と真逆なテンションの山口一ちゃんが、 たまらなく可愛い限り。。
とにかくいちいち、この訴えるようなおねだりな目線がねえ。。。
なんとかしなきゃ、自分が!!
て思うでしょう、そりゃもう。ええ、ええ。

さてそんなこんなで、ただの野良犬が大勢の情に助けられて命を救ってもらったわけで。
次回登場は春以降(15話より)と遠いけれど、
しょんぼりアイ○ル犬がどう成長して再登場するか、楽しみに待つ事といたしましょう〜。

                                    二〇〇四年 二月八日放送 
                                           

[其の四〜へ]



[ふにゃTOP]