■ 其の四 第十五話 『ご無沙汰しています。』 ■

長かった。長かったけど、一ちゃんがいない間も結構面白くてあっという間でもありました、 てドッチなんだ。  ともあれ、復活いよいよレギュラー本番の、一ちゃんでございますよ。
が、中々今回もそう簡単にそのお姿を見せてくれない、じらし上手な奴です。。。

物語は盛り上がり、残りあと10分程。。まだぁ?
「斬るべし!」 清河にしてやられてぶち切れた芹沢一派@鷹派に、同調するフリをして、 実は何とか逃がそうとする近藤一派@鳩派。 京の町を右往左往。
「近藤は清河を逃すつもりか。」
お見通しの芹沢が山南に問いかけ。。。そこで笠で顔を隠したヒトリの男。 きましたね〜、きましたよ。
山口一改め、斎藤一が。
物陰から、ナイス情報をキャッチの斎藤。
小さく頷き、キラリと光る目、 その姿は正に
京都に潜む一匹狼でございます。ステキー。
清河を追いかける芹沢、近藤達。上に下に西に東に右に左に表に裏に。
そんな京の迷路な町に翻弄される男たちの追いかけっこをチェックする斎藤。。 タイミングを見計らっているのでしょうか。いやあ、渋カッコいい。鋭いイイ目してます。
さて俯瞰で撮られた追いかけっこは、まるで懐かしゲームのパックマンのようでございます(古)  逃げる清河→追う芹沢達→芹沢の通った後からヒョコと出てくる清河。。。  なんてドリフ的なギャグノリは一応緊迫してるシリアスな場面だからナイけど、 妙におかしみを感じるのは、三谷脚本だからかな。。
又聞きに継ぐ又聞きの『親の敵』をとる者もあり、雨は降るし、なんつーかもう、偉い騒ぎで。  さらに火事ですよ。 しかもかなり燃えてます。 ていうか、これ京都やばくない?
ま、でも、そんな事より心の中では、  ♪まだかな まだかなー、斎藤の 一ちゃんまだかな♪。 と前のめり状態ですけども。
追い詰められた清河も、そんなモノッ凄い火事の騒ぎに助けられ、山南のベタな演技に助けられ。。。 逃げる逃げる。逃げたけど、やっぱり迷う迷う。。
どっちに行けばいいのか迷う清河、そこで低く響く、まったりボイス。
「こっちだ。京の町は迷路だ。俺が案内する。」
出た出た!やっと出た!やっとセリフも出た!高鳴る胸! ちょっとカツゼツやばい!でも許す!それがオダギリ斎藤なのだから!
「何故私を助ける」
当然の疑問と疑惑の目で問う清河に、
「お前に恩義はない。お前を助けようとしてる人に恩義がある。」
と、面倒くさそうに告げ、笠をふい、とあげる、髭斎藤。そう。2年の月日は斎藤を京名人に。

清河を見失った芹沢、近藤達が最初からそのつもりなのも分かりつつ、 「清河は雑魚だ。」 と言い放ち、お咎めナシなのも、器でかいよなあ。。 本当にこの佐藤芹沢ってばカッコよすぎだねえ。  その一言に従いつつも、チラと面白くなさそう睨んでいく新見錦がまたステキー。 (この『新選組!』のキャストはホントツボですわ。)

芹沢には見逃してもらったものの、果たして清河は無事に逃げおおせたのか、と心配する近藤達。。 今だ、一ちゃん。(笑)
「抜け道は教えておいた。」
ナイスタイミングで一同の注目をゲット、 笠で顔が見えず、声だけの主に訝しがる近藤の前で、ゆっくり笠を取ると、 髭髭でありながらも、あの時よりも、やけにスッキリと爽やかな表情の山口改め斎藤一の顔が。
「ご無沙汰しています。」
が、しばし、「誰?」 てな空気。。。沖田と源さんが近藤よりも先に気付くってどうよ。 きっと近藤さんは、気付いてから脳に伝達が行くのが若干のんびりしてるに違いない。  器が(体が?)でかすぎて、近藤シナプスもイロイロと情報伝達が大変なのだ。 …たぶん。  ワンテンポ遅れつつも、「山口さん」 としっかり名前を呼んでくれる近藤さん。 名前を覚えるのは得意技だからね。
名前を呼んでもらえて、ちょっと照れくさそうに、でもうれしそうに、
「はい。 (はぁと)
そう。 はあと。 そんなカンジで(笑)。  口元もほころんで、にこにこ。オメメもきらきら。
「貴方にまた会えるとは思いませんでした。」
「俺もです。(はぁと)」 にこにこ。きらきら。
「あれから、何を」
「ま、イロイロありました」
まさか、そのイロイロで斎藤の長い2年間は説明終了。。。じゃないよね?  「ゆっくり聞かせてください。」 という近藤、ホンット、是非とも聞きたいです。そこんとこ。
どんよりヤサグレていたあの青年も、近藤さんの前では憑き物が取れたように晴れやかな爽やか笑顔。。
そしてここで斎藤の素朴な疑問。
「清河というのは?」
え。あんた知らないで。。。。?!(笑)
「言ってみれば、我々の恩人です」
「恩人。。。。。」
その捻った比喩も、まあ事情をしらない斎藤には余計分からないわけではありますが、 しかし清河が何者かも知らずに、ただ、 『清河と言う人を逃がせば、近藤さんに喜んで貰えるかも?!』
そんな一心でのみ、行動したんだろーなあ、斎藤。。。。  江戸から近藤達も浪士組に参加して京へ来ているのは噂で聞いていたものの、罪人として逃げてきた身、 お金も借り捲くってるし、手ぶらでは会えない。。どうしよどうしよ、と うろついていた斎藤の耳に入ってきた耳よりなネタ、『近藤さんに堂々と会う口実』 、、みたいな? いわば手土産、みたいな?
が、2年の間に、近藤の周りには斎藤の知らない男たちが、 近藤を慕い、尊敬し、集まって、なにやら硬い絆で結ばれてるご様子。  近藤中心に盛り上がっている仲間たちを、 近藤の人気ぶりを眩しそうに見つめる斎藤。。。。
その瞳は、何かを待ってるんだよ、近藤さん。。  このまま近藤達がワイワイ話しながら帰ってしまったらどうしよう、と、 なぜかココでハラハラしてみたり。。  そこで控えめに、でもスゴク期待してる野良ワンコに気付いて頂戴、近藤さん。
と、くるりと振り向き、
「あの、一緒にいきませんか?」
その瞬間、 『え、いいの? (はぁと)』 て心の声聞こえてきそうな顔、
   * ぱ あ あ あ あ ぁ ぁ ・ ・ ・*   
。。。と、ちび○こ風な擬音が見えた気がしましたとも、ええ。
や、もう、表情は抑えてるのでしょうが、 モノッスゴ嬉しそう〜〜〜に、 コクリ。と頷く一ちゃん。
うわああ。カワイイ。。 そりゃもう、湧き上がる喜びが伝わってきたですよ。  ウンウン、よかったねえ、ホント。
控えめに最後のほうに付いて行くのが、また、かわいい。。

でも、誘ってくれなくても、、みんなの列の後ろに少し離れて様子を伺いつつ付いていきそうな。
で、振り向かれたらクルリと後ろを向いてごまかしてみたり。。って海月青年的行動しそうな。。。(以下略)
もしくは誤魔化し「あ!満月ですよ」とかジャズ太鼓青年的。。(以下略)

とにかく。つまり。やっぱりオダギリは犬ちっくなのが可愛くてヨイです。
一匹狼が近藤さんの前では忠犬?つか、今のところやっぱりわんこ。
ニヒルな斎藤と言われた時は、もっとクール系かと思ったけど 案外かわいげのある人間くささを感じる斎藤で、いいね。

しかし髭斎藤は髭好きな私には実に嬉しい姿でございます。
髷もポニーになって、ビジュアルは、も、満点っす。理想すぎ。
来週予告では刀を抜いてる場面があったので、次はソッチにも期待しつつも、
某テレビ雑誌の予告文での 『京の道に詳しい斎藤一』 って書かれ方が妙にウケツボにヒット。。
それが2年間で培った斎藤のスキル?みたいな。。ひで次郎でいいじゃん。みたいな。
   。。。。楽しみです。

                                        二〇〇四年 四月十八日放送 



■ 其の五 第十六話 『斬りますか』 ■


前回待ちに待たされた登場ですが、今回は冒頭から登場です、わあい。
思いっきり近藤以下数人に囲まれてる!!そんな斎藤。
「あれからずっと京に?」
お、斎藤オダギリファンには空白の2年間が?ナイス質問近藤さん。
「知り合いの道場に匿って貰い…暫くは剣術を教えてました。」
ふんふん。なる程。それで?
「道場主とも反りがあわず。 そこを飛び出してからは…
ま、いいじゃないですか、俺の話は。

えええええ〜〜。良くない!そこが大事!そこが知りたい!のに。 ああ、また旨い事はぐらかされましたよ。  このまま謎多き斎藤になるんでしょうか。 近藤さんもさあ、もちっとこう、突っ込んでくださいよう。 まあ話したがらない過去には触れないところが、近藤さんのイイ所で、 斎藤が懐く所以でもあるのかもしれないけど。 けどちょっと残念。チェ。。
「斎藤さん、もし良かったら、我々の仲間に加わって貰えませんか。」
と、待望の?お誘いっすよ!  浪士組を離れ、市中警護のための新しい組を作る、 と山南さんが誇らしげに話すけど、 斎藤にそんなことはどうでもいいのデス、多分。(…どうでもいい人は他にもいそうだけど。)
「そこで京の町に詳しいあなたの力がほしいのです」
京の町に詳しい。。。道案内人斎藤。。。やっぱりソコ?。。本当は…本当は剣の腕が(以下略)
お願いします、と近藤さんに頼まれて戸惑い思案する斎藤。  この時の斎藤は穏やか〜おとなしぃ〜口調。
久々に面と向かってお話する近藤さんに、ちょっと緊張してるのかしらん。

で、コイツら(笑) 『壬生浪士組』 なんて看板を勝手に八木邸にかけちゃってます。
浮かれる一同の向こうに、そんな様子を何気に遠巻きに見つめニヒルに笑う斎藤を発見。 どうやら無事お仲間になった模様。
と言う事で、今回からはアチコチにいる 『一ちゃんを探せ!』 ですよ、皆の衆。
柱の陰とか、障子の裏とか、壁の向こうとか、隅とか、端とか。
大概そういうところに、斎藤はおります。。。って斎藤は虫か?! …いやマジで隅っちょ基本ね。
そんなわけで、大勢のシーンでは目が泳ぐ泳ぐ。気が散っていけません。

近藤の手紙では 『やがて志を同じくする者続々と集まりおり候』 なんていってるけど、斎藤はココロザシよりも、恩義でのみ、動いているわけで。
『住まいとせし八木家の方々、何かと親身にお世話頂き有難き事にてござ候』
。。。いやー、もう今回の1番の貧乏くじったら、この八木家の人達。  自分だったら、と想像するとまじ気が遠くなりますって。  ”いいひと” の称号だけではやっとられませんて〜〜。
佐々木さんが、 「今に必ず泣きついてきます」 なんてのんきに構えておられたが、 いの一番に泣きつきたいのは八木家だろうなあ。 …激しく同情。
それでも何やかんやと、面倒みちゃう人達。。。  結局、やっぱり、いいひとだ〜
続々と断りもなしに増えていく浪士組の面々。  我が物顔で居座る連中を障子から覗き見する、八木源之丞&その妻、雅。
「間違いのう、増えてます」  …ウンザリする二人の後ろから、
「失礼。」
と、のそーっと出てくる『新顔』の男、斎藤。  二人の間をすりぬけ、なにやら思案顔、、を装って大した事考えてないのかもしれないけども、 思い切りニヒル渋顔キメてます。
こう、右手で髭触りつつ左手は右腕の袖に、てのが、斎藤のキメポーズかしらん。
「あれもおらんかった」「新しい顔やな。 なんやしらん、男前やけど
おお?ナニナニ。もういちど。「なんやしらん、オトコマエやけど」 アゲイン!「オトコマエ」!ってしつこい。
やー、そういうキャラクタなんすね、斎藤。 オトコマエ。 ちょっと嬉しい。 いやーいい響きじゃないですか。 
何度も耳に手をあてて、え?なに?もっと大きな声で!  と画面に言いたくなります。 オトコマエ!!

しかしいよいよ上様御上洛、壬生浪士組の出番のはずなのに、 御警護どころか、近づく事すら出来ず、遠くから一般ピーポーにまぎれて、ていうか それより後ろで必死に首を伸ばしてただの野次馬状態。。。虚しすぎ。
まあ、言ってみれば、上様警護なんて勝手に言ってるだけで、 今の状態は 私設上様ファンクラブ OR 私設親衛隊。。。

壬生浪士組の頭脳がひらめいた、"会津藩お預かりにしてもらっちゃおう作戦"  も中途半端の状態のまま、今度は上様賀茂神社ご参拝。  。。。が、やっぱり相変わらず遠くから。。。
ていうか、もう少し早めに出てきて場所取りくらいして、もちょっと前で せめて上様のお顔だけでも拝見してはいかがなものか。パレード見学の基本ですぞ。。。 上様とネズミ一緒にするな?これは失礼。。。
一応、興味なさそうな顔しつつも、背伸びしてみたりするところが、ちょっとかわいい一ちゃん。
そんなところに、外野から 「よっ!征夷大将軍!」 のヤジ声。 顔色変えて追いかける近藤一同。
もちろん斎藤もついていきます。 。。が、久坂と近藤等がすったもんだしてる場面に、いない。。。
お、置いてきぼり?京名人失格じゃん。
近藤等が名乗っても 「知らん」 とバカにし、自分は名乗りもせずに去ろうとする久坂が振り返ると、 いたいた、いましたよ、斎藤が。  そう、京名人斎藤は先回りしておったのですな。 流石です。 この能力は確かに使えます。  瞬時に判断して先を読む、野生の勘も優れてそうだねぇ。  物陰に、すっとたたずむ姿は堂々としたもん。 既に戦闘準備オッケ状態。
そして迷いもなく一言
「斬りますか」
ギラギラともせず、やけに落ち着いてサラリと出たその一言は、 この2年間の斎藤を思い図るに充分すぎるものではございませんでしょーか。。。 もしかしたら、「ま、いいじゃないですか」の間に、何人か斬ったのかもしれんですね。。
暗く沈んだ瞳の奥に、人を斬ることへのためらいは露とも見えず。
お。 斎藤。 かっこいいじゃない??

が、近藤から、『マテ』。。。

声をかけた男の名前を教えたら見逃してやる、という土方の言葉を無視して進もうとする久坂に、
「斬っていいぞ」 と、近藤が 『マテ』 したのに勝手に 『ヨシ!』 する土方。
命令する主人を統一しないと犬は戸惑うので良くないです。。って、犬じゃないって(多分)
では遠慮なく、と、抜かせてもらう斎藤。 斬る気満々。  久坂も刀を抜き、いよいよ今回こそ、斎藤の殺陣を拝見!!
と思ったのに。 思ったのに、今度はお久しぶりの桂小五郎がお邪魔します。
相変わらず饒舌な桂はまあ、ひとりでベラベラと、喋りまくり。  桂に窘められて刀を納める久坂。。  空気を読まない、、と言うより、空気は自分が主導する、そんな桂に対し、 ムッと口を閉じて睨み続ける近藤達、 面白くなさそうな久坂。
。。。。あのう。。。ところで、あの方はどうしておりまっしゃろ??
そろそろ、カメラ、斎藤にも下さい。。。
やっと振り向いて斎藤を見た桂の一言は、「キミは、、誰だっけ」
・・・・。
まあ、いいっす。 上等っすよ。 影の存在。 そんな存在が斎藤らしいっちゃ斎藤らしいんだよーいだ (ややヤケ)
結局、睨みつつ、斎藤も渋々と刀を納め。
本格的な殺陣は、、まだまだお預けのようで。 ていうか見れるのか、いささか不安になって参りましたが…。

が、この斎藤の落ち着き払った「斬りますか」は良かったなあ。  まだまだ尻の青いボンボン集団という印象が強い、近藤達の中で、 即戦力を期待できるこの一言、頼もしい限り。。
その気迫で、土方も未見の斎藤の腕を信じて久坂の処置を任せたのだろうね。
が、即戦力だけに、この純粋な近藤達の中では、今後の汚れ役になるかもしれないわけですなぁ。。。
とか、若干不安を抱きつつも、正直、、そういう斎藤オダギリも見たいのでございますよ。
殺人剣といわれた斎藤を見せて欲しいっす。
。。。ていうか、、、、殺陣少ないよね。。。。

さて、これにて近藤達と行動を共にすることになった斎藤。
これから毎週、斎藤探しが楽しみになりそうです。
隅とか端とか、脇とか、陰、、、に注目。(笑)
ハイビジョン画像の端っこで、切れないように祈る、旧テレビ画面視聴者。

ところで、はしのえみ演じるまさちゃんのお店。やけにピンクが目につきますが、
あれは某バラエティでの、姫様のイメージなんだって。
三谷さんて、遊ぶねえ。
                                        二〇〇四年 四月二十五日放送 
                                           


■ 其の六 第十七話 『甘いものは…』 ■

いやー、暴れてくれましたね。 もうね、今日は暴れん坊ですよ、暴れますよ、一ちゃん。
松平容保公の話をきく一同の中にとりあえず今週の斎藤を発見。 まずは17話初ハジメ。
ちんまり、小さく見えるのは、手前に近藤、後ろにぐっさんと、 (顔の)大きな人に挟まれているカットのせいかしらん。
芹沢ばかりいいとこどりで、面白くない土方。 。。。ていうか土方、容保公の御前なのに、胸相変わらずはだけ過ぎ。
そこはいなせな色気をアピールする場ではないぞ。(笑)
しかしすっかり芹沢が気に入られ、このままじゃ壬生浪士組は芹沢のものになってしまう、 と焦り愚痴る土方に、相変わらず気弱というか控えめすぎる近藤さん。。 しっかり〜〜!
新選組のちの組長と副長の二人の場面だな、と思ったら
何故手前に斎藤さんいますかー!
びっくりしたですよ。しかも何か削ってる?ていうか作ってる?ていうかそれはナニ?
そのナニカは一体ナニ??
と、目がナニカにくぎ付けになるこっちを他所にぼそりと斎藤、
「上手くいってないのか。芹沢さんとは。。。」
「あいつらは好かん!」
自分が知らない人間関係を何気なくチェックなんでしょうか。 このあたりも後のスパイの素質があるのかもしれませんな。
「俺は芹沢さんには江戸を出るときに世話になってるから。。」
と、自分は関与したくないなぁ、と何気にアピール? 後の展開、斎藤はどう出るのだろうねぇ。
京都で名をあげ、江戸に帰るときは近藤が大名になったときだ! と野望を語る土方の言葉を聞いて、 小さくうなずく斎藤。
それだ!!!近藤さんを大名に。  それ、乗った!みたいな?
いや、勿論、表面上はクールに無表情を装って。

。。。で、ナニカは何だったんだろう。。。? 後の伏線かしら?!三谷だし!!
でも今は、できそこないのキノコか、骨にしか見えない。。犬だけに(違)

さて粕谷さんの心配したとおり、誰が組長になるかで早くも派閥対立。 壬生浪士組だ、いや精忠浪士組だ、と看板も打ち付けちゃあ、剥がされ。 もういっそリバーシブルにしたらいいじゃん。


やることもないので(笑)市中見回りしてみる近藤以下4人。。  お、しっかり斎藤もお供してるじゃないですか、やったぁ。
が、途中、新見&平山@芹沢組に、勝手な行動をとるな、芹沢先生の許可を得よ、 とナンクセつけられる近藤達。 当然、睨み利かせて威嚇する斎藤。  見下されても我慢の対応をする近藤に平山が歩み寄ると、 斎藤は眉をひそめて警戒の表情。  調子に乗ったか平山ったら馴れ馴れしくペタペタと近藤の顔を叩いて
「あんまり勝手な真似すんじゃねえぞ、こんどぉ〜」
なんて言ったから大変っすよ。 しかも呼び捨てですよ。
目の色がらりと変えて、弾けたように掴みかかる斎藤っ。 が、予測していたかのように素早く斎藤の前に出て、動きを制する近藤。  わずか一瞬の出来事ながら、これは中々ドキリとするいい動き。  ていうか斎藤、広い近藤の背中に弾き飛ばされたカンジっすな(笑)  とりあえず、マテ。 背中で無言で制すあたりが、なんか久々にカッコよかったぞ近藤。
「なんだと」とか「このやろう」とかそういう言葉もなく、 いきなりぶちキレ爆発する斎藤、口調はいつも淡々と冷静風だけど こりゃいきなりドカンのニトロ系すか?  後ろで煮え繰り返る気持ちを押さえているものの、目はもうギラギラです。 鼻息荒いです。  鬼のような視線をずっと近藤を侮辱した平山にロックオンっすよ。  うぎゃあカッコイイ。 何しろカッコイイ。 ヤバイ。 飢えた狼のようなお顔。 クールで熱くて堪らん。
ここは近藤得意の「ガマン」で、事なきをえたものの、去っていく平山の姿をなお睨む斎藤、 心の仕置き帖にメモ。 「イツカコロス」 そんな顔で。
しかし好きだなあ、この無言の主従関係。

で、市中見回りっても、大の男が5人ぞろぞろと、ピンクのまさちゃん@姫様の甘味屋で休憩タイムって。。。  近藤一派は本当に甘いもの好きだよね。 しょっちゅうおしるこ食ってるような。  飲み屋へ良く行く芹沢一派と比べちゃうと、どうにも子供っぽい印象でございます。

当然の様に、おしるこ注文されて、
「おれは。。」 と戸惑う斎藤。
まあでも甘味屋だから当然ですわな。  遠慮するなって、と言われても
「甘いものは。。」
 。。苦手なんだよねえ。
ていうか入る前に気付けよ!言っとけよ!みたいな。  勿論甘味屋ですから、甘いものしかないですよ。  しかもピンクののれんですよ? もうそれだけで胸焼けしそうな乙女の甘さ。
苦笑いして、「表にいます。」と、
あああ、出ていっちゃったよ、斎藤。  せっかく近藤さんの隣席ゲットしたのに(違)
「おしるこに塩いれて辛いもんつくりまひょか」って姫様、罰ゲームじゃないんだから。  みんなの箸休めのおつけものをあげるとか。。。…外で待つのが賢明だな。
という事で甘味屋内から斎藤フェードアウト。  あああ、がっくり。。。と思ったら、
店の外にもカメラあったー!!(嬉)
店外で待つ斎藤、用心棒状態。
のんびりおしるこに舌鼓うちつつ休憩の近藤達を腕を組んで待ちぼうけの斎藤、
立っているだけで絵になるエエオトコ。
佇まいだけでウットリでございます。

と、何かから逃げている風な娘さんを発見、ここは勿論まず近藤さんにお伺い
「女が逃げている」
近藤に目でオッケもらうと、娘の腕をガシッとつかんで店に引き入れる斎藤。
あああ。ガシッと掴んでいただきたいものでございますなあ、 ガシッとv。 そしてそのままどこかへ連れて行って欲しいものですなあv。(妄想中)  。 。 。 。 。 。 。 。 (妄想終了)
娘を追いかけてなだれ込んで来る男が4人。 斎藤は出口前に立ち、ひょい、と外を見て 他にいないかチェック。 つねに神経尖らせている感じがイイな。
しかしこんなか弱げな娘に男4人で、何か深いワケでもあるのかと思ったら、 肩にぶつかった程度の因縁とは。。。 なんつーか、やだねえ、こういうの、みっともないねえ。  こんな武士にはなりたくないね。
どうも話し合いで通じる相手じゃないらしい。  永倉が近藤にアイコンタクト、近藤が頷くと、永倉の肘鉄、裏拳で始まり(これがメチャ速い!)  店内大乱闘。 当然、斎藤も参戦いたしますよ。
相手をホイッと軽ろやか〜に投げとばし、 喉元めがけてチョーーップ!!!もとい手刀。 容赦ございません。
外では源さんが、これまた得意の手刀をビシバシ! 最後のひとりは、近藤がしとめ、アッというまに終了〜。
永倉なんか、最初の一人をしとめた後、振り向きもせず、普通におしるこ食べ続けてるし。  仲間がチンピラにはてこずるワケもない、と信頼しきって余裕っすよ。
「強いなぁ〜〜v」の姫様の言葉に、 ちょっと照れくさそうな源さんと、無表情を装いつつ、 そうまんざらでもなさそうな斎藤。。
かつて源さんにその自慢の手刀を喰らいかけた事もありましたなあ、 なんてあの時を思うと、この2ショは中々感慨深いものがございます。
「もう大丈夫です」 と、ちょいと格好つけて近藤が振り向くと娘の姿はなく。
「そっけない。。。」の一言最高でした。(笑)  だめだよオイシイとこだけ持っていこうとしても、近藤さん。

さて 『壬生狂言を会津藩公用方と共に楽しむ会』 開催です。、、楽しむ、、楽しいか?  声を出さない狂言らしい。 黙々と演じられる狂言。 いい感じの薄暗さ。  アルファ波出まくりますよ、あくび出まくりますよ、コレ。。  教養のない、いや、興味がない者は、ウトウトしちゃってます。
さて、カノ人はどこに。 いました。 やっぱり端っこに(笑)
が、斎藤は背筋のばして、ちゃんと見てる。 偉いッ!  いや、狂言なんかどうでもいいのかもです。。
 要するに近藤さんの周りを常にチェックしてる、そういう斎藤なのでございましょう。

と。我慢できなくなった平山が席を立つ。 チャンス到来、斎藤の目が光る。
外で暢気にノビなぞしていた平山。  音もなく後ろにヌボッと立っている男に気付き、一瞬ビクリとして振り向くものの、
それが斎藤だと分かると 「なんだオマエもか」 と気を緩める。  甘い。 甘いよ平山クン。
ニコリと不適な笑みを口元だけに浮かべ、ツカツカと平山に歩み寄り
バキィッ!!!
おおっと、いきなり右ストレート!!思いっきり入ってます。キモチイイ位、ヒットしてます。
殴ってスッキリ、かと思ったら、脇差を抜く斎藤。。。や、殺りますかっ?
勢いよく振り下ろした刀を顔面ギリギリで寸止めし、呟く。
「俺は芹沢さんには恩がある。。命は助けてやる。」
しかしその目は殺る気満々で、血走ってます。。
怒りをコップの水とするならば、ぎりぎりの所でこぼれずナントカ保ってる状態といいますか。
ギリギリです。 ありがとう、表面張力。
と、ちょっと刀の角度を変え、さらに震える低い声で脅す斎藤。 …脅してるのに色っぽいってどうよ(惚)。
「いいか。。二度と近藤さんに無礼な口を利くな。」
そしてシュッと刀を跳ね上げ、、、。 鼻を押さえてもがく平山。。
ぎゃあー。 ど、どこ切りましたかっ。。。。 鼻?鼻なん?いやーん。すげえ嫌な痛さがありそうだなああ。。。

そして何食わぬ顔で、フツーに戻ってくる斎藤。
便所の用を足してきました、みたいなスッキリした表情で。  ま、平山なんて便所程度っすね、斎藤には。
いやしかし何だろうこの表情の違い。 目が全然違いますねぇ。。
さっきの暗〜い陰険な目してた男が、何故ここまでキョロッとした黒々瞳のかわいい表情にv 。。。
裏と表の顔の違い。 イヤもう、ステキすぎ。
これからもこんな感じで、近藤の周りを影からお守りしていくのかしらん。
そして何気に執念深い。 恩も忘れないが 恨みも忘れない、斎藤一。

やっと狂言鑑賞が終わって宴会の席。
オエライさんと一緒の席でも、大人〜な余裕と教養で、いい具合に知的な会話を進める芹沢に対し、、、
何だか萎縮しちゃって、おとなしすぎる甘味屋派。
こっちの知的頭脳担当はどうした!  と思ったら山南さん、固まってただひたすら一粒づつ黒豆を口に運ぶ人形のようになってしまってるし、 瞳孔開いちゃってるし、使えねえ。。
その隣に、斎藤発見。 さらにその隣の平助が芋?を食べこぼす様子なんぞを、何気に見てたりして、 まあ勿論斎藤も社交会話には入る気もないっていうか興味ないっていうか。
芹沢が橋弁慶の博識をちょいとご披露し、”90へえ〜” 程の感心の声。
「さすが芹沢殿」、とすっかり場は芹沢中心に盛り上がり、近藤の影はうすーくうすーく。。。
さすがに芹沢にも恩があるとは言え、 やっぱり近藤さん好き斎藤としては、気まずいような顔してみたり。
勿論誰よりも焦ってるのは土方。
「会話に参加しろ」 と、山南をせっつく。
方向としては山南の隣にいた斎藤、(えっ。おれも?)と思ったのか思わなかったのか、
(それならこの人だよなあ、俺に聞かないでネ)、てな顔して
何気にチラーリと山南さんに責任を回すかのように見る表情が妙にツボつーか、カワイイ(笑)。
しかし皆さんお気付きのように、この斎藤ってば、姿勢低っ!!
横に 『普段から姿勢がいいのにガチガチになって更に何割か座高が伸びた山南さん』 がいるもんだから、 余計に低く見えて、 高さ的には半分ですよ。
 獲物を狙うときに獣が姿勢を低くしますが。。。それは関係ないですかそうですね。
けど低い姿勢で酒をチビチビやりつつ、上目遣いで周りを見る斎藤の飲み方って、 かなり独特のキャラクターが出てきて好きだなあ。

しかしエライ人が帰った後、とたんに伸び伸び生き生きしすぎ、近藤組。 すっかりリラックスしてオシャベリ始めるし。
お前たちは見回り先生がいなくなった後の修学旅行の学生ですかって。 
さっきまで豆食いからくり人形のようだった山南さんも、急にスイッチが入ったように、 誇らしげに知識を語り始めてるし。
「さっき言えよ(怒)」と容赦ない土方のツッコミに、「硬くなっていたんだ。。。」 って、何だか山南さんもかわいいですな。
そんなやり取りを見て、何気に少しウケてる?斎藤。 かすかに口元に笑み。
隣の平助まで、語り出す始末。 遅いって。
話が弁慶ネタだけに、この人たちは正にウチ弁慶。。ってか? 三谷さん。
それにしても、駄目じゃん!と思いながらも、、憎めない人たちではあります。
で、多分斎藤も、この人たちに愛着を少しづつ感じてきてる、、のかもしれないねえ。

が、物語は殿内さんが斬られてちょっと暗い方向に。。。
この死をきっかけに、多摩からノホホンとしていた新選組の物語が いよいよ皆が知っている殺伐とした新選組になるのかな。
殿内さん、ホント正直でいい人だったのになあ。。切ないっすねえ。
とは言え、ちょいと芹沢が言い訳じみた事言ったのはちょいと違和感があったかなあ。
三谷さんは人間的な佐藤芹沢に相当入れ込んでいるの鴨。

斎藤も、思っていたよりも出番がかなり多くて嬉しい限りです。
近藤に忠犬でありながらも、言われた事をやるだけじゃなく、
裏でも色々近藤の為に割と勝手に行動するあたり、ただのワンコではございませんな、こりゃ。
けど出番が増えても、相変わらずの寡黙さ。セリフ少ない〜。
貴重なせりふを心に留めておきたいものです。

で、冒頭の斎藤が削っていたナニカ  伏線も何も、関係なかったネ。
斎藤が作りたい形は何だったのかしらん。 二人の会話が気になって 削りすぎての結果でしょうか。。。 
きのこ人形 斎藤作 でいい?

さていよいよ来週は相撲です。うひょー

                                             二〇〇四年 五月二日放送 
                                           

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