■ 其の二十二 第三十四話 『俺のせいだ。。。』再び。 ■

前回全前回の山南スペシャルでは涙、涙でありましたが
さすが三谷さん、ただただ悲しみに沈めておくような方ではございません。
深呼吸して息を詰めて拝見した前回とうってかわって、もう今回は気楽な気分で
うきうきと三谷喜劇新選組を楽しみにテレビの前に待機、、、
って、いきなり山南さんだなんて。。。!  聞いてないよ〜〜。(嘆)
一瞬、あの山南さんの切腹の回は夢で、やはりそこは三谷さんだもの、  『竜馬にお任せ』 よろしく、実は生きてた山南さん!
なんて期待したりして。。  あるわけないよね。 。。。フェイントだっただけに、がつーん。
悲しい事があった後眠っておきて、あれは夢だったのかと思ったら やっぱり現実だったんだ、、、とがっくり、そんな気分。
そして位牌を見て、リアルに(ってドラマだけど)山南さんを失った現実を知るのです。

竜馬に沖田から渡された山南さんの手紙の、  『託す』 という二文字。 恐らく日本一短くて日本一重く深い手紙。 
この二文字に日本の未来がかかっているんだなぁ。
しかし山南さん、切腹をして新選組法度に息を吹き込み新選組を強力にしつつ、 やがて新選組もとい近藤と対立する竜馬にも ”想い” を託すとは、 まるで日本の未来を背負うのはこのうち誰か、この連中を試そうとしてるように思えるよ。
雲の上で腕を組んで、 「さてお手並み拝見」 と、微笑んでいそうだね。
なんて、またじんわり山南さんに思いをよせつつ涙。
そしてその後も涙涙、、、、が、今度は笑い涙なんだなぁ〜! いやーもう、どうしてくれよう。 
悲しくて泣いておかしくて笑って泣いて、顔の筋肉が引きつりそうなんですけど、忍者みたにん?

美雪太夫を身請けする事に決めた近藤さん。とりあえず、京都に呼び寄せ寺田屋で会う事に。
全く事態を分かっていない観柳斎はともかく、永倉や左之助にも内緒のつもりが、 彼らはしっかり承知の助。 バレバレさ。
いやしかし、堅物のように思えた永倉すらも、最後の山南と明里の恋に感化されちゃって、 新選組はちょっとしたピンク色恋愛ブーム。 
が、そんだけ盛り上がっているのに、 あの女好きな土方が女の匂いがちいともしないのも、 どうなんだと、余計な心配してしまうですよ。  一緒にいるのがむさ苦しい島田じゃなあ。。。。 勿体無さ過ぎ。 世の女性がイライラしちゃいますよ。
でもって、エエ勿論斎藤もですよ。。。 三谷新選組の斎藤ってこのまま女ナシ?!
土方はまあ、今の新選組を大きくするのにイッパイイッパイで忙しくてヒマナシって感じでしょうが、 斎藤さんは相変わらず1人の世界を満喫してます。。。  時たま見せる人間くささもありはするけども、どっちかっていうと、変わり者くささ、 いややっぱりペット風味といいますか。。。 単体生物(失礼だな)。  その変わり者具合、個人的にはかなりイイカンジですが(笑)

でもって永倉ってば、結構ポエマーなんですねぇ。
さすが ”ちょっと脚色が過ぎるかも?” とも言われたりする  『新選組顛末記』 を書き残しているだけございます。
「俺は宇八郎の変わりに、小常を幸せにしようと思っただけだ…。  そして俺たちはいつしか、男と女になっていた…。
って、うきゃぁぁ〜〜〜 真顔で言うかなその言葉ッ。。。 鳥肌、、いや、素敵ですとも、永倉さん。。

さて、ずっと京都に居なかった平助。 遅れて戻って来た平助の特別なお土産は、、 つね&みつ ですよ。
マンガのような笑顔全開で、沖田にお土産ご披露する平助の、なんと無邪気なことよ。。  この後の修羅場を知る由もない、大人の事情を察してない平助。  へいちゃんは、太夫と局長の間を全然知らなかったわけでもないだろうけど まさか京都に太夫が来るとは。。 思わないよなー、フツー。
しかしそれにしても、 今の時代だって、ただいまーって部屋に入ったら遠くの知人がそこに居たら、 いくら新幹線や飛行機で数時間の距離だろうと、やっぱり驚くワケでして、 増して歩きか馬しかないよなこの時代じゃあ、まるでワープでもしたような驚きでございましょう。
京都と江戸くらい離れていれば、真面目な近藤だって妾を呼んじゃえて思っちゃうってもんですよ。
んがしかし、彼女等は来た!! 遠く江戸からやってきたよ。  ナ・イ・シ・ョ・で!!!

さて屯所は大騒ぎでございますよ。うろたえる平助、沖田、ひでちゃん。
「どうしましょ、どうしましょ、どうどうどうどうどうしましょ」
「落ち着け平助、おちつけ、、、」
と自分に言い聞かせるような沖田も含めて皆落ち着け! とりあえずは土方に御知らせしなくちゃです。
そんな慌てる若干名を気にするわけもなく、初めての京都屯所を満喫中のみつ&つねコンビは、 そりゃもうウキウキと楽しそうに、 左之助や永倉、沖田達にもご挨拶。


と、そこへ。
「見回りから戻りました」
と斎藤登場。 つか、 まあめずらしい!! 隊士羽織着て、仕事してたですか、斎藤さん!!
しかも、一緒にいるのは、周平です。 なんつーか奇妙な組み合わせ。。  これは恐らく、近藤さんに頼まれたと見た。 
そして断れなかったと見た。  けど意外と子供受けのイイ斎藤、案外周平も懐いてるかもしれない…と見た!
しかし無口な斎藤と、無口な周平、、、なんていうか、陰気くさい見回りコンビっすね。

さて、つねさんと斎藤。お互い顔を見合わせて、怪訝そうな顔。 妙な雰囲気。
いや、斎藤さん、つねさんですよ。 あの!! つねさんですよ!?
。。。。。が、斎藤。 訝しげにその顔を見つめる事、 1,2、3、4、5、秒。。
一生懸命、適当な記憶回路をたどっている模様、って、そんな奥底にかい?! おい!!
その開いた間の居心地悪さに、思わず沖田の助け舟。
「ああ、つねさん。 局長の婚礼の時に会ってると思うよ」
『それだ!!』 と言うように、ぱあっと見開く瞳孔。 つか、言われて気付くのってどうよ、斎藤。。
やや開き気味の瞳孔のまま、
「その際はお世話になりました」
と一応ご挨拶しつつも、まだ記憶をたどっている様子。。。 あんたの記憶って。。
「こちらこそ」
と、笑顔で挨拶かえすつねさんを凝視したまま、、、、思考はぐるぐると、また数秒。 妙な間。。
あの時の御新造さん、その際はお世話に、、お世話といえば、凄くお世話になった、、 、、、なんか貰った、なんか、、、、、
     ハッ!!!
やっと仲良く手を繋ぐ、斎藤記憶の脳のシナプス。
あれは5年ほど前。 大事なご婚礼を、見ず知らずの誰かさんがメチャクチャにした挙句に、 御新造さん”の”お金をしっかり借りていったっけね?
『このご恩は、一生わすれません』
とか言ってたけど、おまへの一生は5年なのかい?  いやアレは山口一だから。。とか言わせないっすよ(笑)
きっと余りにに大事な事だけに 、大切に記憶の倉庫にそっとしまっていただけ、、とフォローしてみるが。。。キツイ。
。。。こいつは、、、やべぇ〜!! と顔色変えて、挨拶もそこそこ、 どたばたっと慌てて部屋を飛び出す斎藤一。
残された一同は唖然。 ま、どうせ相変わらずおかしな奴だ、としか思われてないだろうけど。
確かにネ、ご婚礼の時はつねさん、真っ白に白粉はたいて、 角隠し被ってたけどもさー。 
でもねぇ、イイ意味で、つねさんて特徴のあるお顔をなさってますが。。 つか何より恩人の顔忘れるってどうよ、斎藤さん。

そんなひとりドタバタの斎藤はひとまず置いておいて、まるで子犬のようにコイコイされ、 つねさんに愛想のないご挨拶する周平、 ぶかぶかの羽織を着せられてお人形みたいでカワイイんですが、 これと斎藤で市中見回り、、、ってやっぱり何だかミョーに迫力のないコンビ。。。 折角の斎藤の殺気も周平のボエーっとした雰囲気が中和しちゃいそうですな。
さらにおみつさんも戻ってきて、狭い部屋がより一層にぎやかに。

さて、ここで近藤が帰ってくるのをじっと待っていれば、事は平和に終わったはずなのに、、 そこはイタズラ好き驚かせ好きのおみつさん。  伏見に近藤がいると聞いて、今度はそっちにまで押しかけて驚かす気満々。 ヤバイっ、ヤバイ〜〜。
「今日は伏見に行かないほうがいいんじゃないかな」 と慌てて制する沖田
「いってくればいいじゃん、おったまげるぜぇ」 左之助にとってはオモロイだけ。
「おったまげすぎですよ、よしましょうよ」 必死な沖田。 おったまげすぎって(笑)
「良かったらご案内しましょうか」 って天然かわざとか永倉。
「永倉さん!大体ほら、今から伏見なんか行ったら疲れるって!」  アノ手この手で頑張る沖田。。。の、気も知らないで
「籠をだしましょうか」 って観柳斎空気を読め!
「やめなよ!籠代だってバカにできないんだから」
「それ位新選組が出しますよ」 全く空気読めない観柳斎&「出してもらえ〜〜」 と煽る左之助。
「だからそういう事に隊費を使うのは良くない!!っと思うんだよ。。。」
ひとり必死な沖田。 回りは全部敵状態。  その必死さに、つねさんは気を回し、
「ここで待ちましょうか」
と、最悪の事態を回避できる、、、はずだった。。。

ソコに再び戻って来た斎藤さん。 すったもんだの空気に気付くはずもなく。  胸を張って堂々と、つねさんの前に正座し、きりりとした顔で
「婚礼の日に貸していただいた、五両。 ようやくお返しできます。。」
と、すっと包んだ五両を差し出すその指と所作は相変わらず綺麗。  何人も人を斬った手には見えない、なにげにフェミニンな指でございます。
「そんな、いいですよ」
と遠慮するつねさんに
「ずっと気になってたんです。 局長に言っても、アレは妻の金だから、と。」
ずっと。。。 ずっとかぁ〜?
さっきの一瞬はどうやら 『ずっと』 から抜け落ちた数秒だったらしいです。  ええ、誰でもそんな一瞬はありますとも、四六時中同じ事を考えてるわけはございませんとも。  けど、生つねさん前にした時くらいピンと来ようよ、一ちゃん。 
「受け取ってください。」
遠慮しているつねさんに、更にお金を前に押し出す斎藤、その自信に満ちた表情は、 ”お陰で俺もいっぱしに稼げるようになりましたよ” と、 大変誇らしげでもあります。  うん、うん、アノ頃のボロボロ野良犬の一ちゃんを思うと、 すっかり立派になって。。。こちらも目頭が熱くなりますとも。
「では遠慮なくいただきます」
と、やっと受け取ってくれたつねさん、 斎藤のつねさんへの借りも、ここでひとまずチャラになった、、はずが。
「これで籠を呼んで貰えますか」
ソレでカゴを呼んじゃうのですかーーッ!?(大汗)

「。。。。余計なことを。。。」
折角、必死にひとりで場を治めたのに、水の泡。 まあそりゃ冷たい視線の一つも よこしたくなるのは分かりますが、沖田くん、斎藤に悪気は!悪気はないのです。  ただ、空気が読めないだけで。。。
  長年の借りを返して何だかスッキリ気分の笑顔だったのに斎藤、沖田の言葉で やっと妙な空気に気付き、、 真っ黒い瞳で周りを見回すうちに段々と、、、事態が、、、そして固まる表情。
やった? なんか俺、やっちゃった? みたいな?。。。。
斎藤さんには天国から地獄へ気分急下降の一瞬ではございますが、 キョトっとした事態を飲み込めない天然の表情が非常にウブくて可愛くて、 沖田よりちゃんと年下に見えたりして、可愛そうだと思いつつ、 にやけてしまったり。
せっかく借りを返して満足気だったのに、、 たまに気を利かした事すると裏目裏目に出る斎藤。。。
やっぱり”おまぬけ”担当なのねん。

さてこれを境に、新選組!ドタバタ喜劇の始まりでございます。
つねさんが来てる!! ってだけで、土方がぞうりを吹っ飛ばして慌てふためいて上がってくる程に緊急事態 なのに、まさかアンナ事になってようとは。。
「おい、つねさんは!」
顔色変えて息切らせて飛び込んできた土方を、びくりと見上げる斎藤、 いかにも ”ごめんなさいもうしません” 反省バリバリ、 部屋の奥の隅ッチョで小さくなってる様、 これって怒られたときの犬そのまんま!
くるんと丸め込まれた尻尾が私には見えます、、ええ、見えますともっ。
つねさんが美雪太夫のいる寺田屋へ籠を出したと聞き、白い顔が更に蒼白な土方。
「ばか!!まずいじゃねえか!!!」
と、声を荒げる土方の声を聞いたワンコ、ボソボソと
「おれのせいだ。。。。」
って、名セリフ再び? つかコレ斎藤の口癖だったん? 。。非常に鬱陶しい口癖です。
しかも斎藤さん、羽織のボンボンをくしゃくしゃ弄ったりして、
その構って欲しげなイジケっぷりは何だーーーー!!!  かわいいじゃないか!!
随分前の 『場所を転々としつつイジケる総司』 前々回の 『石ころ蹴るイジケ山南』  に引き続き、
『ぼんぼん弄りつつイジケ斎藤』 、トリプルイジケ人形絶賛発売して欲しい、みたいな。
が、どんなにいじけたって、誰も慰めちゃくれないっすよ、一ちゃん。
何故斎藤がそこでいじけているかなんて、嫁と愛人(?)の鉢合わせの危機の前では ぶっちゃけどうでもイイ事で、いちいち構ってるヒマもございませんよ!!
放置です。放置!!
ただその姿を一瞥して、また斎藤がなんかやらかしたか、程度は察したかもだけど、 とにかく事態は一刻を争うワケで
「いくぞ!!」 と血相変えて飛び出す土方、そして何気に チッ! と舌打ち。。
「おれのせいだ。。。」
取り残され、より一層悲しみ一杯の顔で、ただただ消極的に凹むだけのワンコ斎藤。。。
池田屋事件の時にはあんなに生き生きとしてたのに、寺田屋大騒動ではこのテイタラク! 同一人物なのか、斎藤一。。。
が、こう、へちゃん、と座った姿が、かわいいのなんの。  本当に小さくなってんだもん。 
慰めて欲し気な、しょんぼりオーラ発散しまくりっすよ。 うーん、慰めたい(笑)!

が。 一同が何とかしなきゃと前向きに奔走する中、ポツンとひとりいじけるしかないって斎藤。 
借りを返したつもりが、また借りを作ってしまうって、斎藤。 
とは言え、また下手に動くと、事態を余計ややこしくしそうだし、 じっと1人でイジケているのが案外ベストかも、斎藤。。。
ほら、布団部屋がそこに。 きっとふかふかの布団が傷ついた斎藤を癒してくれましょう。。。  って、いいのかそれで?!

  所でいじいじとボンボンを弄る姿に、アカミラのいじけ雄二を思い出したっすよ。
  もしやオダギリの心が混乱した時の癖って、何かを弄るしぐさなのかいな?!
  そういえば、手イタズラが顕著でいつも注意されてるよねオダギリ。
  ちょっとそんな幼児性にキュンときたりするわけですが、
  そのイジケ姿に、三谷さんの駄目出しでございます〜!
  先日のスタジオパークゲストで登場した三谷さん。 「おれのせいだ」 に、思い切り駄目だしです。
  三谷さん的には、もっと普通に言って欲しかったそうな。 成るほどそれも面白そう。
  しかし! しかしですよ。 余裕で大受けでしたよ、三谷さん。    ズルイといわれるほどに美味しく受けまくっておりましたよ
  その後の寺田屋ドタバタからしたら、斎藤もこんぐらい大袈裟にイジケさせて欲しい!みたいな。
  お陰で、三谷さんの予想を越える謎キャラになりつつあるようですが。。。。

さて余計なことをして物語をぐちゃぐちやに盛り上げるキーマン斎藤は残念ながらここまでですが
ここからはもう本当に喜劇作家三谷さんの真骨頂でございます。
沢山の人物が、意とせず巧みに絡み合って、事態をどんどん追い詰めて行くという、 見てる客はもうそれがおかしくておかしくてたまらないんですなあ。

そして今回はね、新撰組のマスコットに大注目ですよ。
新撰組のマスコットって? 沖田? 平助? ひでちゃん? 為三郎ちゃん?
やっぱりココは斎藤? いや斎藤はペットですから!(きっぱり)
マスコットって言ったら、源さんですよ!! ええ、井上源三郎!!
私的には、新撰組のマスコットは源さんです。  あのトッポジージョのようなふっくらホッペに大きなお耳。 小さなつぶらな瞳。  何よりあの、回りを気遣う癒し雰囲気。 気まずいときにはすかさず 「お茶」。 今回はその源さん大活躍! もとい大受難。。。

て事で源さん中心にこの寺田屋大騒動をおっかけてみるよ。

◇まずは寺田屋にお幸を案内した源さん、何故かそこにいるはずのないつねさんとみつさんを発見!  その驚きの表情がキュート!  因みにこの驚きの表情は、収録の時に9テイク程も取り直した珠玉の顔でございますから、 心して見るように!(笑)
◇とりあえず、寺田屋のおかみ、お登勢に事情を説明、お取り成しヘルプお願いし、 必死に手を回す源さん。
◇つねさんとおみつさんのさりげないツッコミを誤魔化しまくる源さん。。
◇なのにおりょうの天然のせいで、近藤さんが現れ、トホホ顔な源さん。。。
◇妾と同じ場所に嫁が何故何故、と茫然自失気味な近藤さん、 お幸の為に買って来た大福を鋭くみつに突っ込まれ動揺、そこで  「ありがとうございます、わざわざ私の為にっ。」  と、すかさず大福にぱくつきまくり、口の周りを粉だらけにする源さん。
◇そんだけ苦労しても女の勘からは逃れられません。 怪しんだみつさんが 捨助と桂発見、その桂はニヤリと笑って 『ここに近藤の妾がいるらしぃよ〜〜』 とチクり情報、 あれよあれよと言う間に、嫁vs妾の修羅場が目の前に! 最悪の事態。 まあ同じ屋根の下にいて誤魔化せるほど器用な男達ではなかったわけね(笑)
さて どうする新選組局長近藤勇!! つか、源さん!! 
これは池田屋より難問かもっ。。
◇詰め寄るみつさん、睨みつける嫁さんに、近藤も源さんも頭真っ白、 そこで機転の利かない男どもに代わってお登勢がひねり技。
「身請けされたのはコチラの近藤先生やないんどす。  こっちゃの、井上センセでございます!!!
いきなり振られた源さん! こうなったらやれるとこまでやるまでございます。
「このトシになって初めて恋をしました。 それって、罪でしょーかっ!?
源さん、ややそれはノリすぎじゃぁ。。。 さらにお幸の手を握り、
「幸せにするよ、お幸(はぁと)」
「源三郎さまぁ(はぁと)」
 って、お幸もノリノリかよっ。
ノリと勢いで修羅場を誤魔化せ、三文芝居で場を濁せ大作戦! 
ここで終わっときゃ、何とかなりそうな可能性もなきにしも、、だったのに。。
「ちょっとまったぁ〜〜!!!!」
なんだか(故)某恋愛バラエティを思い出す沖田の一声に続き、 息を切らせて色男土方の登場で芝居はさらにグダグダ。。
「つねさん!違うんだ!その女は、俺を追いかけてきたんだ!!」 と叫びつつ近づくやいなや 
「はいそこどいて!!!!
どかっ!! バーーン!!

うわーっ、げ、源さんがーーっ!!?  容赦なく思いっきり土方に突き飛ばされ障子と仲良く吹っ飛ぶ源さん!!
だが源さん、スタントかと思う程の素晴らしすぎるコケ方!!  局長の為に体を張ってます、源さん!!
そんな源さんを気にする余裕も無く尚も盛り上がる小芝居。
「お幸っ。 悪かった! すきだよ、もう離さない。。。」 
「歳三さまぁ(はぁと)」

ひしっとほほ寄せ抱き合う美男美女。。。お幸迷うことなくのってきます。 いい子だネ。
一方、ぶっとばされ障子とお友達状態だった源さん、むくりと起き上がり復活、 すっかり置いてきぼりの”お客さん”一同の目線は一斉に源さんに注がれ、もはや引くに引けない源さん。。
何時の間にか三角関係の様子を呈してまいりました芝居に再び参戦!
「歳三! お前ってやつはっ!!」
今度はアクションシーン、とサービス満点の三角関係ショー、 土方に馬乗りになり、源さんのパンチ炸裂!!
ついに見かねて局長の一声。

「そこまでだ〜〜!!! もういいっ!! みなそれなりにありがとぉっ!!!!

いや本当にそれなりに皆頑張った!!!
。。いっそこのままなだれ込む即席芝居を見届けたかった気もしますが、限界限界。(笑) 
無駄骨だったけど、皆が近藤を思う気持ちくらいは伝わったハズ。。
近藤に無言のエールを送る土方、キメてますが、鼻血はなぢ!! が、それでもイイ男はイイ男。
そして誰よりお疲れ、源さん。 がんばったよ源さん。 いい人だ源さん!!
しかし 『それなりに』 って!!! 「ていうか」 やら 「みたいな」 なんてのもあったっけ。 流行語は時代を超えてって、違?

いやもう最高に笑わせてもらいました。 も、笑いすぎて涙出たっす。 
『ぶっ』と絵にかいたように噴出しちゃいましたもん(笑)。
三谷さんもきっとこの喜劇シーン、水を得た魚のように筆がすいすいと進んだんじゃないかしらん。
このキャストで、三谷新選組!喜劇バージョン見てみたいなぁ。 舞台で!!
って、本当にそんなんあったらチケットなんて取れるワケないなー。。。 
あー、テレビでよかった!!  て事で、ありがとう、NHK。

さて、毎回感心してたけど、今回特に感じた女性達のカッコヨサ。
つねさんにしても、お幸にしても、お登勢も、みつも、 この時代の女性の強さと愛情、素敵だよねえ。。 
男を立てつつ、 しっかり支えになる女達。
新選組が嫌いや、と言っていたお登勢さんも、最終的にはなんだかんだと世話を焼いてくれたりして。 
案外、近藤達の不器用な人間味に触れて少しは好きになってくれたりしてね。
特に今回は、男がドタバタしてる中で、女性はしゃんと自分の立場を分かってて、
男と違う女の凛々しさが引き立っておりました。
恋敵でもあるはずのお雪に、京都での近藤の支えになるように頼みつつも、
静かに涙を流すつねさんの出来た女っぷりに、なんていい嫁さんだ。。 と女ながら惚れぼれです。
近藤勇ってばホンットに色んな人に愛されて幸せモンめ。

そして竜馬と近藤。
史実にあるわけないと言われつつも、続いていたふたりの友情も、いよいよココでお終い。
最初の出会いが裸で相撲、で別れるときも裸。 裸の付き合いでも割り切れない腹の内でございました。

所で、三谷さんの大人数を操る脚本テクニックって一体どんなんだろ。企業秘密かしらん。
先日のスタパで話していたところによると、2000人位も関わっているらしいねぇ。。。スゴッ。
こんだけ人数が関わる大河も珍しいそうな。 
  多分、スタッフ、エキストラ等も含めた人数だと思うけど、とにかく毎回本当に人間がよく動く。 
それぞれ好き勝手に舞台を駆け回っているようにしか見えないのに、 その行動のひとつひとつが伏線になり、
あっちと繋がり、こっちと繋がり、忘れた頃にふと繋がり、絡み合い。
どうせなら100%三谷さんの仕掛けた伏線と物語を楽しみたいですもん、
どんな小さい場面もアイテムも、見逃すわけにはいかないですよ。
こんな面白い作品を1年通してしかも好きな新選組で、しかもオダギリが出演してるなんて、
しみじみと、なんていうか喜び噛み締めてみたりする秋なのでございますよ。

。。。でやっぱり斎藤って、天然のトラブルメーカー?
                                                  二〇〇四年 八月二十九日放送 




■ 其の二十三 第三十五話 『‥できる!』 ■
ざざざざと夜の京都を走り抜ける新選組隊士達。
誠のちょうちんも高く掲げて立派というか、大分派手になってきてます。

その新選組の敵長州のボスとも言える桂先生、相変わらず、 山崎と対決して欲しいほどの変装三昧です。
山崎ってくっきり二重の顔していながら、特徴のないような不思議な顔してるから変装が得意なのは納得。。
だが桂先生はアクたっぷりのクドさ!
それでも気付かれる事なく京都に潜伏してたのは先生の技を誉めるべきか、 探せない方にあきれるべきでしょうか。

そんな桂先生もいよいよ京を離れる事に。  長州藩士の仙波に今後の京の情報を伝えてくれと頼み、
桂特製  ”水でちゃばちゃば濯いだだけの ダマダマつゆなしウドン玉” というC級グルメで荒稼ぎした金を進呈。
  あんなんで稼げるとは桂恐るべし、桂小五郎。  てか詐欺じゃんね。

そこに新選組登場!  斎藤、観柳斎、松原、そして平隊士数名。
思わず桂の前に飛び出してしまった仙波に勝ち誇ったように叫ぶ観柳斎。
「おろかモノめッ。 盾になるってことは ただのうどん屋ではないと言っているようなものではないかーッ!」
そのとおり! タダのうどんやではない!  やらずボッタクリのインチキうどん屋でございます!
仙波がかくまったほっかむり男を目を細めて怪訝そうに見た斎藤、ひとこと
「かつら、、 こ ご ろ う??」
なんとびっくり。 斎藤にしては奇跡の記憶力ですよ。
しかもフルネーム (でもひらがなのような気がする)。 でもってかなり早く。 
‥‥つねさん思い出すより早いってどうなん!? そんなに会った事ないはずなのに。。。。しかも変装してるのに。 
や、むしろ変装するようなうさんくささに、犬の鼻が利いたのかもしれんですな。(フォロー)
それとも散々事前に土方辺りに 「こいつを見たら捕まえろ」 と、桂の似顔絵&匂いでも 覚えさせられていたのか、斎藤。
「とらえろ!!」
と威勢良く一声あげる観柳斎、気合だけはいつも人一倍であります。  それを合図に一斉に抜刀する新撰組。
「天狗! 先生を頼んだぞーーーっ!!」
仙波も抜刀し、繰り広げられる殺陣!
「かつらー!」 「うをー!」 、気合入れて挑む斬るか斬られるかの戦いが繰り広げられる中、
センセー!! 斎藤くんが、サボってまーす!!! 
しかもこう、軒に手をかけ、体重片足にかけて、ふんふんふん、なんてちょっと体揺らしてみてたり、って、
リラックスしすぎだ斎藤隊長。  まるで江戸村チャンバラ見学してる一般客ですよ。 まるで関係ない風情ですよ。 
いや、斎藤ならふいに一刀飛んでこようが、さっと避けられるという余裕はあるんだろうけどさぁ。。。
。。働かんかい。
いや、まて。 ほぼ日でも言ってたじゃん。 ”刃物は危ない!!”
順番ってモンがあるからね、皆でわーっと行くわけに行かないと言う、 冷静な斎藤隊長の判断でありましょう。
そしてこの程度の手柄なら平隊士クン達にあげちゃうよ、と言う事でありましょか。  うん、そういう事にしとこ。
と、ノンビリ見学してる間に、敵は一斉に逃げ出しちゃったけどネ。
「追えーーっ!」
と言う声には反応して、サボってたくせに(笑)ほぼ先頭に飛び出して追いかけてみる斎藤。
「こっちだ!」
張り切る観柳斎の声に従い追いかける時は、姿勢を低くして、実に 気合入っているように見えるんだけどな〜。。。

一方、袋小路に追い詰められてしまい、オロオロとうろたえる捨の後ろで、 勝手知ったる『からくり井戸』にて、さくっと姿を消しちゃう桂。  つか、京都にはこんなからくりがアチコチにあるなんてスゴすぎ! ない?、あそう。  すると桂、長い事京都で身を潜めていた時にヒマに任せてあちこちに作っておいたのかしらん。。。 さすが逃げのテクニックは日本一だネ、桂小五郎。
桂先生を頼んだぞ!といわれたのに逆に置いてきぼりの捨。 いや、おとりに使えるだけでも、充分利用価値ありです、捨。
「貴様が噂の天狗か!桂は、桂はどこだーっ!!」
噂のテング!? 
多分単に顔知ってる新選組に顔見られたくないだけだったのだろうけど、 何時の間にやら手ぬぐいで顔隠した姿が 
「噂の天狗」 に。。。(笑)  しかも元はと言えば 「天狗になりやがって!」 なんて彼に振り回されてウンザリした 長州連中の愚痴だったのに。。。 すっかり京都の有名人、捨助、  新選組と違う方向で名を上げつつあります。。

それはさておき、何が怖いって、 いじめられっこの逆襲ほど怖いものはございません。
「ちっきしょーーっうわあああああああ!!」
とむやみやたらに刀を振り回す、予測の出来ない刀さばきの恐ろしさ。 格闘ゲームで言う所の”ガチャプレイ”。
  (※ 説明しよう!ガチャプレイてのはボタンの組み合わせや読み関係なしに ひたすらガチャガチャ適当に
  ボタンを押すプレイ方法。 動きが全く読めずにある意味最強と言われる。。。)
流派も経験も勘も腕も関係ないっす。  だって ”刃物はあぶないもの!” @ほぼ日。
ほぎゃほぎゃ血走った目で大暴れの 「天狗」 に、苦戦を強いられる新選組。
っで、またサボってますよ、隊長!!!
いや、だから平隊士にココは(以下略)
軽やかに殺陣の波をさっと潜り抜け、 今度は壁際で斎藤先生は高みの見物、いや、見守っております。
どうせこんなワケワカラナイ 「テング」 なんて名前の浪士のひとりやふたり、 俺の出る幕でもないだろう。 そんなオゴリもあったかも、斎藤一。  目の前で必死の叫びと共に観柳斎を刀で押しまくる 「テング」 を見てる時も やや引き気味で 「なんだこいつ」 てな不思議なものを見るよな表情で観察する斎藤。
。。つかちょっと笑ってません?
がしかし。。  彼の必死さを笑うものは、彼の必死さに泣くがいい! みたいな。
彼の生命力と運の強さが刀を 「偶然」 受け、観柳斎とのつばぜり合いも、 火事場のナントヤラの押せ押せのパワーを発揮。
死に物狂いの力に押されつつ、何とかテングを蹴飛ばす観柳斎、
蹴飛ばされ倒れた拍子にテングの手から飛びぬけた刀が 「偶然」 斎藤の顔の横に!

あぶっ!!
。。。いや、偶然なんだけどね。
きっと天からの、コラ斎藤さぼるな! の喝でございましょう。
そのまま叫びながらコケそうになった拍子に 「偶然」 振り下ろされた刀をすりぬけ、 逃げおおせちゃう天狗。。。 ほんとに悪運の強い子です。 が、この運の強さはもはや才能だなあ。
「追えーっ!」 と隊士が追いかけていくのをぽかんと見送っているのは斎藤。
斎藤の顔の横にぶっささった刀を観柳斎が引き抜くと、、、 わなわなと小さく震える口で一言
「。。。できる!」
。。。いや、出来てないから!!!
斎藤さん? 。。。もしもし斎藤さん??
出来る奴だと思った瞬間、その戦いっぷりが斎藤の脳内ではこうリプレイされたのかも。
  (以下 リプレイ中)
  『噂の天狗、桂を逃がし追いかける新選組の隊士の前に立ち塞がる!  天狗1人に対して、新撰組は5人。 だが天狗は気合の雄たけびを上げ、猛然と新撰組に挑みかかる!  大きく振った刀にはしかし隙がなく、振り下ろされた刀も華麗にさばく。  これが噂の天狗か! 天狗には背中にも目があるらしい!  後ろから振り下ろされた太刀を頭上に掲げた刀で受け止める。  夜の京都に響く雄たけびは、それだけで震えあがるようだ。  天狗の刀は容赦なく今度は新選組5番隊長の武田観柳斎を襲う!  恐ろしい叫びと共に彼の力はぐいぐいと武田を追い詰める。  武田はやっとの思いで天狗を蹴り飛ばしたが、蹴り飛ばされ 倒れて行く間も、奴の目は獲物を逃さない!  瞬時に刀を投げつけ、それはあわやと言うギリギリの距離で 俺の頬をかすって塀に突き刺さったのだ!  更にするりするりと振り下ろされる太刀を軽く避け、 彼の姿は京都の闇に消えていった。。。 天狗。。。 恐ろしい奴だ。』
。。。。そんなカンジ?(笑) すんません、また嘘作ってしまいました。。

それはともかく、斎藤、腕は立つが相手の腕を見極める力は割と貧弱なんでしょか?
いや、相手の力なんてどうでもいい位強いからこその、このズレた捨評価? けど、ま、
『真剣の斬り合いというのは、 敵がこう斬り込んできたら、こう払って斬り込むなんて事の出来るものではなく、
夢中になって斬りあうものだ。』

なんて実際に斎藤が残したらしい言葉もあるそうだから、そういう事踏まえた上なら、 テングのあの、そりゃもう必死な生きようとするパワーを見て 「出来る!!」 って思えても不思議ではない気はするですが。
ないんだけども、その、ぶっちゃけ ギャグノリのセリフ回しはアリなのか斎藤?!。。。(笑)
やっぱりこのセリフは斎藤の不思議キャラ要素に+1ポイント追加でございますなぁ。。。
つかさー、殺陣。 斎藤さんの殺陣を見れると期待したのに。
。。。やっぱもっと働け!! 
   本当にこの人ってつかめないナァ。 普通回を追うごとに分かるハズなんだが、、謎は深まるばかりなり。

一方、仙波を追い詰めた松原、他の隊士に  「手を出すな!」 と一喝、 1対1で対決しようとする辺り、真っ直ぐな彼らしい。
そして普通の刀より刃先が太くてものごっつ斬れそうな武器で一太刀、 これ、上と下で真っ二つになりそうね。。。
「頼みがある、、これを、、これを女房に、、、」
と斬られた仙波が最期に呟き、懐から出したモノ、、 それって桂のインチキうどんで稼いだ金でわ?!
それでも結構じゃりっと重さがあったようだから、 相当あのうどんを無理矢理食わされた被害者がいたって事ですネ?!
なんて奴だ、桂め! やっぱり京都の敵だ、桂小五郎!
と、桂はともかく。 もともと情に厚い松原が、こんな頼みごとを受けてしまったのも、運命なんだろうけどなぁ。
つか得意の合気道で相手を押さえとけば良かっただろうに。。。
そこに駆けつけ、その様子を見つつ刀を鞘に収める斎藤。
この場面。 その刀の反射した光が、斎藤の顔を一瞬照らすのですな。
偶然か、計算かは分からないけども、割と暗めの照明の中で、一瞬刀の光を受けて 目もキランと光るんす。 
それがかなりカッコエエのですなぁv。

で斎藤は、どうも何かを感じたようです。 これもやっぱり犬の勘。。かも?

さて今回は、西本願寺へのお引越しです。  いや本当広いね、西本願寺。
で、隊士総出でがっつり改装しまくってますが、いいんでしょうか。
近藤局長、 「300年の歴史を汚さぬようにいたします」  とか言っている後ろで、隊士が何だか思いっきりトンテンカントンやってるんですが。。。
が、ここでさらりと、やわらかい物腰と知性でもって、  『相手の懐に入っていく能力』 を見せつけた甲子太郎はアッパレ。 
でも甲子太郎が何か気の利いたことをする度に、山南さんをふと思い出してしまうのでチョト悲しい。

そんな大改装中の西本願寺を、近藤局長、土方副長、源さんの3人で見回り。
ご近所に配る手ぬぐいを2種類の候補から選んでくれと言われたり、 谷兄から、周平の個人部屋がないと文句つけられたり、細々忙しいですなあ。。  (で、手ぬぐい! 是非ともスタパで売り出して欲しいんですが。  若しくはDVD発売の際に特典オマケとしてつけてくれないかなあ。。。   勿論、安い方でいいです。)

って、あれ。 私がスタパで見た斎藤の場面がないような。  でもまあ、もっと後かもしれないし。。。
って事でドラマは今週も見所テンコモリなんですが、ざっと追いかけていきますよ。

やめときゃいいのに、自分が斬った男の妻に金をバカ正直に返しに行く松原、 これ、嫁さんが可愛すぎるなあ、
こんなかわいい嫁さんじゃなかったら、 松原も不幸な事にならなかったろうに、などと史実を思い返してみたり、
引越しを機会に沖田と会うのを止めるように言われてしまったひでちゃんが可愛そうだなあ、 切ないなあ、と思ってみたり、
近藤妾宅に押しかけた永倉と左之助、 しかしお幸の 「山南さんが皆さんの心に火ィをつけたのかもしれませんねv」
ってそれもどうよ、 山南さんのあれだけの色んな思いを込めた最後の脱走と切腹も、案外隊士達には
 「あの山南さんが、女を!」 の衝撃が強すぎて、 彼が新選組に残したかった”思い”は果たしてちゃんと届いていたのかしらん、 と不安になってみたり、
つか左之助、何度アタックして玉砕してんだよ、そのたび鼻水まで出しての本泣きに、
こんだけ愛されてるまさちゃんて幸せモンだよなあ、と羨ましくなって見たり、
それとは逆に相手が好きだからこそ別れなければならない、総司とひでちゃんの場面は切な過ぎるよなぁ、、
とジンワリしてみたり、
自分に自信がなくて、自分の出来る事なんてわかってると嘯く周平ってば、 何だかモノスゴ現代ッ子風だけど、源さんの機転を利かせた嘘にあっさり騙されて、 初めてかわいい笑顔をみせたりして案外素直ないい子じゃん!  と微笑ましく思ったり、
捨ってばやっぱりあのハタキの意味がわかってなかったのか、 桂さんも今度ばかりは捨使ったのは失敗だったか、、、
と思いきや、案外コレはコレで歴史があるべき方向に流れそうな予感がするなあ、 と捨の存在に感嘆してみたり、
中岡信太郎の顔が結構好みだナア。 とか思ってみたり(笑)
、、、してるうちに。  すっかり改装工事終了したのか、宴会場面になってますよ、あれぇぇ。。。。
まあ、とりあえず、斎藤が再登場なので、気を取り直し。

広く大きくなった屯所、引っ越し祝いの宴会のようでございます。
ツマミを囲んで新選組幹部が輪になって飲んでおりますな。
源さんに勺をする土方、何度目かの 「堪忍(はぁと)byまさ」 に嘆く左之助を慰める永倉、
ひでとの別れの余韻かちょっと浮かない顔して近藤に勺をする総司。。。
斎藤はどこかなぁ、と探していた所に浮かれ観柳斎の声。
「斎藤くん、盛り上がっとるか?!」
って斎藤ひとりポツネンと手酌かよ!
ていうか、左之助じゃあるまいし、1人でどう盛り上がるんだよ、 とか思いつつ、斎藤的にはコレ、
実は盛り上がってないとも言い切れない。 。  むっつり盛り上がり系? 何たって謎な男だからね。。
それにしてもそんなに遠くにいなくても。 単に寄りかかるナニカが欲しかったのかな、斎藤さん。。
1人離れ、寄りかかり具合の良さそうな手すり?にもたれて片膝立てて、まったり飲んでる斎藤の横を、
にぎにぎしく通り過ぎて行く、観柳斎&谷三十郎のうざい ”お笑い” コンビ。
この二人は両者とも煩い上に気が合いそうで、そんなところも尚ウザイ。。。
高らかに笑いつつ、近藤に妾の話を遠慮なくズケズケと突っ込む武谷コンビ。
アッハッハッハッハ&うっひゃっひゃっひゃ、、、ナメ、斎藤の姿。。。
ちいさっ!! ボケボケっ!! 遠っ!!
ピントが合わないのは仕方ない、けどけど、、手前の二人をぶっちゃけどかしてみたい!
だるそうに口元に茶碗を運ぶ斎藤の腕の動きの色っぽさ、、、を見たい。。
含んだ酒を口の中で転がしつつ、ちらりと何気に大勢の輪の方を伺う斎藤、、をしっかり見たい!
かと思うと物想ううように俯いてアンニュイに酒を嗜む斎藤、、をもっとばっちり見たい〜〜!

なんつーか、手前の二人をクリックしてドラッグ、したい。。。 勢い、ドロップ。。 いや、言うまい! 
ええ、嫌いじゃないの。 あなた達も大好きでございますよ、ヤッシー&まいど氏。。 
ただ、ただ斎藤が見たいだけのオトメゴコロでございます。。
そんな気分の場面でございました。
(じつはさらにぼやけて遠くに松原のどっぷり凹んだ姿もうかがえましたが。  お互い、辛いね、ぼけぼけ。。)


それにしても。 ちょっと声をかけてやってほしいんですけど、そこで楽しそうに飲んでる みなさん。。
斎藤さんも一緒に飲みませんか。  なんて声かけたら照れくさそうにしつつも、喜んで行きそうなんだけどなぁ。
せめてツマミだけでも、そこのワンコに投げて、、いやいや、分けてあげて欲しいぞ、と。
  (。。因みにこの場面、スタパで見た人の話によると、実は遠くに甲子太郎と平助の輪もあって、
  その輪と近藤の輪とのセンター辺りに斎藤がいたらしい。
  ので、、私はてっきり、既に密偵開始していた斎藤がどっちにいていいのか分からない状況なのかと
  思っていたんだけど、放送みたら単に1人で離れて飲んでるだけだね。。。斎藤ってば。。)

いよいよ八木邸の皆さんに挨拶をして出て行く新選組。
その挨拶の場に、またあの方がいないのも、もうね、慣れたってもんです。
けど、八木家のぼっちゃんと斎藤の2ショがもう見れないと思うと寂しいナァ。
って局長にさよなら告げる為ちゃん、斎藤に対する態度と大違い(笑)!
ぼっちゃんも、あの彫り物が何だったのか、斎藤に突っ込み足りなかったのではないだろか。
(それとも案外完成品を貰ってるかもしれない、と想像してみるけどどうでしょう)
過去の思い出名場面をこういう風に流されると、かなり懐かしかったり 新選組も大きくなったなあ、
また一つ成長して、親の手を離れて行くのだね、、と感慨深くなりつつも、
なんつーか沢山人死んだなあ、と気付くこの二年間。。。(汗)

。。。。て終わっちゃったよ?
やっぱりスタパで見た、引っ越し作業の斎藤さんの場面はカットでしょうか。。
まだちょっとだけ、来週に期待しちゃってるんだけど、無駄かな。。
むきーっ。すっごく可愛かったのになあ。。。
もし来週なかったら、がっかりだなぁ、コンチクショー。

ないんだろうなあ。。。。。
                                                  二〇〇四年 九月五日放送 


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