■ 其の二十六 第三十八話 『俺でなければいけませんか』 ■ |
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色気シーンが少ない少ないと男性から不満の声もあがっております新撰組! ですが、ついにお待ちかねのお色気シーンきましたよっ!!! 悪夢にうなされる斎藤の! 。。。すいません、、おりょうさんの入浴シーンですとも。 ”丸見え” おりょうさんを見てお酒噴出してたけど、こっちも本編始まっていきなりうなされる斎藤に、 不意打ち食らって思わずブハッなところでしたさっ。 いや麻生ちゃん、綺麗だし声可愛いし妖艶だし、それはもう大好きな女優さんではありますがソーリー、 斎藤レポなので。 (けど、只今絶賛オンエア中の、麻生ちゃんの出てる某SALAのCMは激お勧めのお気に入りでございますよ!) て事で、いきなりですが。 あえて言おう! 斎藤の ”お色気シーン” と。 予告で見たときにも、乱れた髪と汗だくの斎藤の姿にすでにノックアウト状態ではありましたが 冒頭から来た日にゃ、アナタ。 うなされてるだけなのに、この必要以上に溢れる色気はなんなんですかー。。。 金縛り状態にもなっているかのように苦しそうにうなされる姿。 松原の胸に突き刺さる斎藤の刀、武八郎は 「うらぎりもん!」 と無念の叫びを上げる。 武八郎も、松原も、人と会話する機会の少ない斎藤が珍しく話をした相手だったし、 それだけに辛いものがあったのだろうか。 武八郎の首に刀を振り下ろした所で、 やっと夢から解放される斎藤。 まとわりつく悪夢を引きちぎるように 勢いよくガバッと体を起こし、暗闇に 怯えるように辺りを見回す。 これでもかって程に玉の汗かいて、髪が乱れて、不安そうに泳ぐ目に、 乱れてる呼吸…って、 色っぽすぎ。。 どうしたいんだ! 我々ファンをどうしたいんだーこんちくしょうめ! (どうもしない) そんな色気満タンな場面でも、体を起こす勢いが良すぎて長い尻尾が前にバサッと被るのはご愛嬌。 そして斎藤の少し乱れたお寝巻き姿を拝めて大満足。。。 寝巻きは流石に横縞ではなかったですね。 タイトル前には露出少な目でも大河的には精一杯のサービスの 麻生ちゃんのお肌で男性ファンを惹き付け完了、 んでもって、タイトル後には女性ファンを惹き付け作戦っすか、NHKさん? ええ、ええ、おかげで頭の中冒頭から真っ白で、大事な土方近藤の次の場面の会話中でも 上の空でしたよ。。 何度も言った気がするけど、元々何もしてなくても、 色気のにじみ出てしまうよなオダギリに、 さらに色気が増すようなメイクだの演出だの、。。 これからもヨロシクオネガイシマス。 ぺこり。 がしかし。 常に汚れ役を文句もいわずに引き受け、表向き冷静な顔を見せていた斎藤も、 実はこんな風にいつも夢でうなされていたんだろうか。。。 やはり先日の松原の件が、悪夢の引き金になったのかしらん。 芹沢暗殺以降、ただひたすら真直ぐに近藤土方の恩に報いて尽くし、どんな役も引き受けて、 自分の気持ちなんてのは胸の奥に閉まって、 人を斬りつづけていたんだろうけど。。。 何も感じないようにして。 あわよくば、忘れたりして(汗) が、相次ぐ組内の粛清に、 『斎藤式感情抑制術』 にも さすがに限界が。 『近藤土方のため』 と、 割り切って仕事をしていた斎藤にすら微妙なひずみを与え始めている、 『法度』 の暴走。 『法度』 の力が、粛清につぐ粛清を呼び、 今回もまた 「ある隊士」 がその犠牲になるのでございます。。。 でもさ、寝ている間に敵が来た時にすぐ手の届くように、頭上の位置に刀を置くんだろうけど、 人の血を吸った刀を頭上に置いて寝てちゃあ、そりゃ悪夢も見るさー。 近藤さんは長州を説得するために広島へむかい、 また事件は近藤さんのいないときに。 『粛清はいつも近藤不在の時に起こってるんだ!』 と某湾岸警察署の刑事風に叫んでみたい!! で、今回の脚本がまたトリッキーで、 河合さんの切腹の日から、河合さんの回想により遡っていく、というモノ。 演じる大倉さんも、 『悲しいと思うより、あれよあれよと言う間に切腹に至る過程を見て欲しい』と言ってたけど、 やっぱり最後は辛かったなぁ。 「あれよ、あれよ」と言う内に、坂道を転げ落ちる石ころのように 悪い方へ悪い方へと転がって行く河合さんの運命。 50両貸さなかったら。 土方も観柳斎と同じ本を狙っていなければ。 観柳斎の風貌が、せめて山崎くらいに地味だったら。 隊に噂が広がるのがもう少し遅ければ。 お父様が仕事で留守でなかったら。 もちっと隊士達の懐が暖かければ。。。。 たらればたられば。 でも現実は刻一刻と切腹の日へ時を刻むのでございますなぁ。。。 そういえば、先日の左之助の50両。 あれは今回の河合さんの事件には 結局関係のないヒッカケの伏線だったのかあああ??? あれだけ引っ張っといて(汗)?? で、左之助はそれをもう返却したのかなあ。 もしかしたらその貸し出した50両も、さり気に親元に頼んで補充してくれていたのかも しれない、河合はそんなヤツさ。。。 「あいつには色々世話になってんだ、こんな事で死なせてたまるか!」 と、左之助&平助が鼻息荒く出て行ったものの、 平隊士から集めたお金+おまさちゃんの大事なカンパをいただいても、 50両には程遠い。。。 けど。。平隊士はともかく、 隊長らの給料をもってしても、50両集まらないとはコレ如何に。 つか本高ッ!! 超プレミア価格。 この時代の本って高級品だったのねん。 ま、でもよーく考えてみると隊長達も、永倉はコレ(小指立てて)がいるからお金が入用だし、 谷、、はケチそうだし、 沖田はああだし、松原はこの世にはもういないし。。。 そもそも土方、源さんがコッソリなんとかすりゃいいじゃん、と思っても 根本的にそれが出きてりゃ最初からこんな事にはなってなかったわけで、 平助、左之助は例の巻物破損事件でスッカラカンなのかもしれないし。 (はっ、そのための伏線なのかいな?!) で、斎藤さん。 彼の給料の行方がどうなってんのか、気になるところですが。 女遊びはしてなさそうだし、着物も大して高そうじゃないし。 使うとしたら一人でこっそり飲む酒、それも地味酒で安そうだしなあ。 肴はあぶったイカでいい、、いやイカは胃にもたれるから、 塩でもありゃちびちび酒いけそうな感じだし。 そいえば、 斎藤一は刀の目利きが得意だったという話もあるから、 刀を見つけてはコレクションにしてたりしてね?? 何れにしろ、天下の新撰組隊長らが力を合わせても、50両には足りない所か、 はるかに程遠いとはなさけなや。。 つまり50両もの大金ははおいそれホイホイと人に貸すもんじゃないって事ですヨ。 よーくかんがえよ〜〜、、おかねは大事だよ〜〜。。。♪ で、左之助的に 「よ〜〜く考えた」 末の”いい考え” が、博打かい。 うふふふふ。。。 結末が目に見えるようだわ。。。。(遠い目) つか斎藤いるし!?? 博打で金増やそうなんて行動を止めさせるのはお前しかいないのに斎藤。。。 と思いつつ、 そんな何気に流れに流され付き合う斎藤の人間臭さも魅力なのさ。 恐らく左之助に ”イイ博打場知らないか” とかなんとかオネダリされたんだろうなぁ。 もはや時間の猶予もなく、手元のお金を何倍にもするには、確かにコレしかないか。 こうなってしまったからにはしょうがない。 昔とった杵柄?で、50両どころか100両にも200両にもしとかな! みたいな。 胡散臭い空気がよどむ薄暗い博打場の中で、落ち着かない平助の横で、 「こういうところは初めてか」 相変わらずのひっくーい姿勢で、思いっきりなじんでる斎藤さん。 平助と同い年なのかと疑うばかりです。 「はい、初めてです。 斎藤さんはよく来て。。。」 「昔な。」 昔って。。。 あんたいくつ。 「いいか博打ってのはな。引き際が肝心だ。 この8両を50両に変えたら ここで潔く手を引く。わかったな。」 モットモらしい事を言うハッタリ左之助に、 うんうん、、と横で小さく頷いてる斎藤さん。。 「そんなに上手くいくもんですか。」 博打の怖さを知らない平助の素直な疑問にも、不敵な笑みを浮かべて 頷く左之助、 スーパー楽天家の自信は危険だよ〜〜、不安だよ〜〜。。。? 「俺に任せておけ。。。! 半!!!」 と豪快に札を置く左之助。 全てを任せた不安は大きい。。 そして大事な大事な、河合さんの命がかかった、かき集めにかき集めた8両の 運命のさいころが転がる。。。。。 「勝負!」 「よっしゃ来たー!!!!」 の気合充分の左之助から一転、 ヘックショイとくしゃみ一発、 ワタクシの目に飛び込んできたのは、画面の大半を占める肌色でございました。 「すまねえなあ、アンタまで巻きこんじまって。。。」 「。。俺のことは気にするな。。。」 「どうするんですかぁ、皆から集めたお金なのにっ」 。。。やっちゃったね。。。 50両どころか身包みはがされてフンドシ一丁! いつものようにクールに答えた所で、フンドシ一丁!! 3人合わせてフンドシ三丁!(意味ナシ) 時は冬。。。 がたがた小さく震えるフンドシ3人組。。。 身包みははがされてもソコは武士、刀だけは死守。 あ、勿論フンドシも死守ッ!(笑) 斎藤、アンタがついておきながら、この結果って。 ヤクザの下で働いていた経験は全く生かされず。。。。。 先週、近藤土方、と同じ位置に並んでいた斎藤の御出世(笑)を祝った翌週にこれ。 同じように3人並んだセンターにいる斎藤さんですが。。。。 この違いは一体? 。。。。 くわー、それにしても。 がっちり筋肉逞しく、色黒なオトコの匂いを振りまく(笑)左之助と、 両足斜めに揃えて得意の乙女ポーズながらも、実は筋肉質な厚みのある体型の平助、 の間に挟まれて、より一層、 白っ! 細っ!が際立つ斎藤さん。 あとこっそりスネ毛もチェック! みたいな。 プルプル寒さに震えて、まるで毛を刈られたばかりの羊を見たときの衝撃にも似た その ”守ってあげたくなるような” 姿。。。 ちょっと鼻をすすったりして、非常にばつの悪そうな顔もチラと見せつつも、 何とかニヒルに構えてる、 そんな姿がまた愛しいわけですが。。 しかしまさか、オダギリ斎藤のフンドシ姿を拝めるとは。 (と、渋谷方面に手を合わせつつ) 願わくばもうちょっと立ち姿なんかも見たかっ(以下略) でもさ、この人達、賭博場で身包みはがされて、 フンドシ一丁のこの御姿のまま、帰ってきたわけですね? 。。。。。斎藤さん。。。。。(想像しつつ遠い目) 想像してみよう。 この寒空の下。 背中丸めて、こそこそ帰る、フンドシ姿の新選組隊長3人組。。。 。。。。。。。 そりゃおまさちゃんも呆れますわ。 のこり三日。 やっとこの事件の元凶張本人である 観流斎が本を返してお金を戻すと約束したのに、 彼は自分の 『新撰組における軍師としての地位』 を、河合の命より優先してしまったのですなぁ。。。 あの本を買い取ると言っていたのが、加納ではなく土方だったら、 まだ諦めて本を返していただろうになあ。 もう何もかもが、悪い方向へ。 河合さん人生の悪運が全てこの10日に大集結って感じです。。 そしてついに前日。 未だに50両の行方に口を閉ざしていた河合に 「誰もお前に腹を切って欲しいなどと思っておらん!」 と言う源さん。 そんな源さんの言葉と、土方のあくまで河合を死なせたくはないという、切実な眼差しに、 やっと観柳斎の事を告白したのに、観柳斎はしらを切り通し、 もはや河合の運命は、50両を運ぶ飛脚の脚にかかっておりますよ。 それにしても、 ”誰も思ってない” のに、どうしてこうなっちゃうんだろうね。 普通に考えたら、オカシな状態ですよ。 やっぱり異常なわけですな。 有象無象の浪士の集まりの新選組を生き残らせる為の 「法度」 のはずが、 大事な新選組隊の命を次々と飲み込んでいくという皮肉な事態に。。 で、明日に迫るXデーを前に、 『誰も望まない河合切腹』 の準備をするわけです。。。 「介錯は斎藤に頼む。」 いつものように、当たり前のように、斎藤に介錯役を命じる土方。 それだけ斎藤の腕が信用されているって事なんだろうけど、今日の斎藤はちょっと違う。 「俺でなければいけませんか。」 庭を見つめたまま答える斎藤、忠犬一ちゃんの、反抗期(違)。 いつも黙って頷いてどんな役目も引き受けている姿を見慣れてきていただけに、この変化、 何だかドキリといたします。 こんな風に斎藤が 「否」 の返事をする事はやはり意外なようで、 その返事の後、妙な間が。。。 「めずらしいな。」 珍しい、て言われる程に、斎藤は今まで 返事一つで土方の言葉に従っていたんすねえ。 が、殺人マシンでも介錯大好き人間でもない、斎藤一。 ヤクザの元で働いていた頃にも沢山人は斬ったろうけど、 共に暮らし、 口数少ない斎藤が言葉を交わした ”仲間” を斬るのはワケが違ったのねん。 いくら近藤のために忠実なワンコでも、 隊内で ”仲間” を斬りつづけてりゃあ、 そりゃ悪夢もみるわな。。。 その悪夢が今回、斎藤を少し反抗的にさせるのでございます。 「喜んで河合の首を切るものなどどこにもいない。」 どこにもいないからこそ斎藤に、て事だったのかもしれんけど、 それほどまでに皆に愛されている河合さんなのに、 ほんっと どうしてこんなことになっちゃったんだか。。。 結局介錯は、何か目立った仕事をしたがっていた、谷”兄”三十郎が務めることに。 「あいつは5日で届くと行ったんだ。 それを俺が10日にしてやったのに。」 本当は河合を助けてやりたい、そんな思いがにじむ言葉を聞いてじっと土方を見つめる斎藤、 その目は土方から 「許す」 言葉が出るのを待っているような気もするですよ。 「それにしても河合もほとほと運のない男だ。 近藤さんがいれば、救ってくれたはずなのに。」 「だったら救ってやればいい。 近藤さんに出来ることを、何故あんたが出来ない。」 まさに真理です。 基本です。 素朴な疑問です。 今回の斎藤は、言いますな。 斎藤のなかで何かが変わってきてるみたいな。 「それは俺の役目じゃねえ」 けど、帰ってきたのは諦めるような一言。 つい今しがた、震える声でふと洩れた、 「近藤さんがいれば。。」 という土方個人としての悔しさの感情も、 新選組の鬼副長としての立場が押し殺してしまうんだなあ。。 永倉の必死の訴えにも、 「山南が何故死んだと思ってる。 ここで河合を救えば、 山南の死が無駄になんのが、わかんねえのか。 山南を死なせたって事は一切の例外を認めないって事なんだ。」 いやもうもはや水戸黄門の印籠状態の山南さん。 その名前を出されたら、もう誰にも何も言えないのです。 山南さんのことを想えば想う程、ははーっと従うほかないのです。 。。。こんなんなってますけど、天国の山南さーん、どうですかー。。。?? これは果たして、山南さんの望むことだったんだろうか。 「法度」 を守って死んだ山南さんの死を無駄にしない為に、 「法度」 に振り回され隊内粛清を繰り返す新選組、 「本当の悪者はなし! だけど みんなバカじゃきぃ!!」 と切なくなってまいります。 一体何人の命があれば、山南さんの死とつり合うんだろうね。 所で。 この時の斎藤さんの後姿、髪の毛のつやつや加減に釘付け。 最初に乱れまくった寝起きボサヘアーを見ていたせいか、 まあ綺麗にまとめてるなあ、と感心するですよ。 櫛で丁寧に髪の毛梳いて持ち上げて、きゅっと縛っている斎藤を、しばし想像。。。 かなり素敵だ!!! と思った次第であります。 切腹前夜。 ギリギリで50両が届いたよー!! と喜ぶ河合さんと平助の姿、 あやしいと思いつつも良かったなぁ、と思ってたのに、 夢だなんて〜〜。。。三谷さんも残酷なことを〜〜(涙) それにしても、 自分が数時間後に切腹しないといけないっていうのに 観柳斎を庇おうとした河合さん。 優しい、と言うよりも、要するにこの人は、誰も彼をも信じすぎていたって事ですな。。。 浅葱色の裃に身を包んでいながらも、 自分が切腹で命をココでお終いにするなんてアリエナイ、 誰かがきっと助けてくれるはず、、 そう信じて疑わなかったからこそ、淡々と今までの経緯を話せたのでしょうなぁ。 最後に西本願寺のお坊さんに話を聞いて貰いたいとお願いしたのも、 (聞いてくれたのは西本願寺侍臣の西村さんだったけど) 「河合喜三郎は! 何一つ! 恥じる事はなかったと!! それだけを伝えてください。。!」 とやけに立派に言えたのも、きっと誰かが 助けてくれる、、最後までそう期待してたからなのかも。。。 だけど、「アナタが切腹なんておかしい! いまから辞めさせますとも!!」 。。。なんて言葉は誰からも得られるわけもなく、飛脚の鈴の音の空耳を自覚した時に やっと、 自分が置かれた状況が ”のっぴきならない” ところに来ちゃったのを 実感したんじゃないかしらん。。。。。 うずくまって咽び泣く河合だけを照らすスポットライト。。 この舞台チックな効果が余りに効果的で辛いです。 そしてついに切腹の日。。。。 見守る隊士達、横で刀に清めの水を掛けている介錯人や島田の様子を きょときょと見る河合さん。 きっと初めて見る正式な切腹の作法なんだろうな。。 「なにを、、どうすれば、、、」 という言葉が余りにリアルに感じられてしまい、これまた辛いっ。 最後の最後まで飛脚の到着をたずねつづける河合さん。。ああもう、辛いっ。 が、最悪の運勢な河合さんの不運、最後の最後に最大級の不幸が。。。 もう気の毒マックスです。。。 ついに意を決して腹に刀を突き立てたというのに。。 「はずした!」って?! ぎゃああって??!! ありえない〜〜。 ありえない〜〜〜!! にゃにゃにゃにゃーい!! らいらいらいらーい!! ど、、どこを斬ったんだよ、三十郎、、(怖) 「形だけでよい」 、の源さんの優しい言葉も、介錯の腕がよければの話です。 苦しまずに死ねるかどうかは介錯次第。。。。 思わず苦しむ河合を楽にしてやろうと刀に手を掛けた斎藤より先に飛び出し、 彼のトドメをさしたのは沖田。。。。 しかし今回の沖田は冷静に人を斬ってきた斎藤よりも増して冷酷さが漂うです。 平助が50両を集めている時に放った、 「命をそまつにする人に同情できない」 という言葉。 この前は松原をかわいそうだ、なんて言ってたのに。 自分の病気が悪化してきたのがわかると、自分への厳しさを他人にも要求しちゃうのかな。 この先短い自分に同情して欲しくない気持ちがあって 自ら切腹を受け入れようとしている河合に同情しない事で それを示して、なおかつ自分にも言い聞かせているのなら、この冷たい一言もまだ納得がいくんだけども。。。 本当は、河合には、 みっともなかろうが武士らしくなかろうが、新選組隊士として恥ずかしかろうが、 必死に命乞いをして欲しかったんじゃないかなあ、とも思ったりしたですよ。 自分は先生に少しでも長く生きたい、となりふり構わず迫っているのに、 何故この人は冷静に死のうとしてるんだろうと、、それが腹立たしかったのかもしれないっす。 河合がもし 「死にたくない」 と騒いだら、もしかしたら率先して命乞いの手伝いを したかも、なんて事も思ったり。 人を斬り続けていたのに立ち止まった斎藤と、 進んで斬リ続ける沖田、 やっぱりこの二人はつい比較してしまうんだなあ。 だがしかし。。。。 斎藤が介錯を引き受けていたら、こんなことには絶対なってなかったハズ。 だからって、また 「おれのせいだ。。。」 と思いつめなさるなよ。。 とは言え、悪夢の要因がこれでまた一つ増えたのは確実です。 結局、斎藤は斬りつづけるしかないんじゃないかな。。。 そういう運命なのかもですよ。 全てが終わった後に、到着する飛脚。。。 なんて皮肉でドラマチックな結末。 そのままフェードアウトする鈴の音と画面って、、、 物凄く悲しいけど、今回の演出、何だかスゴイかも。 笑いと涙は紙一重。 まさに今回はそんな回でありました。 と、色々書いて参りましたが、結局思うのは、 電話のない世界は不便だなーっ!!!! 。。。ってそうじゃなくて。 あれよあれよ、の原因は、皆が皆、どこか油断してた所にあったと思うのですな。 つまり、河合は仲間や親を信じてて、まさか切腹にいたるとは心の奥底では ありえないと思ってて、 さらに土方にしても、源さんにしても、 河合の 「5日もあれば」 という言葉を信じて、 こんな事でまさか河合を本当に切腹させる事なんてないだろうと 思い、 他の隊士だって、まさかこんなイイ人が、 お金が揃わない程度で切腹させられるわけない、と、、、 勿論、”万が一”を思って必死にそれぞれが河合救済のために動いていたんだろうけど、 どこかに 「まさか」 な油断があったに違いない。 それと皆を信じきっていた河合さん。 悪いのは、観柳斎だけじゃ、、ないのかもネ。 あともひとつ。 やっぱりチラリズムだよなー!!! 。。。みたいな。 露出度95%でも、潔すぎる褌姿って、なんつーか、意外に爽やか。(笑) 露出と色気は必ずしも比例しない、と。 やっぱ、チラリズムでしょ。 (おやじ) 二〇〇四年 九月二十六日放送 |
■ 其の二十七 第三十九話 『俺に斬られるより、武士として誇りある死を選べ。』 ■ |
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タイトルの 『将軍死す!』 て事件は最後のにちょこっと。 それはもう大事件なんだけど、寧ろ今の新選組には 内部の周平事件の方が大きな事件ではございますよ。 そして今回は斎藤の出番が多いのね、嬉しいっす。 今回はねえ、沢山働きましたよ、斎藤一。 そんな斉藤さんのお仕事っぷりを追いかけてみました。 ◆谷 ”長男” 三十郎 暗殺 前回の河合介錯失敗ですっかり自信喪失、隊の中で居心地が悪くなってしまった谷”兄”三十郎、 残るといった周平を置いて、次男と脱走。 「入ってやったのだから脱走ではない」 と言ってはいたものの、 こっそり出て行くのだから、やはりこれは脱走です。 こうこうと照らす満月の月明かりの夜。 こんな明るい夜に脱走するなんて大変危険だけど、 余程一刻も早く逃げたかったんだろうなあ、谷兄。 だけどそれが結局命取りになったのか、早々に見つかっちゃうんだなあ。 つか随分ノンキに人目のつくところで待ち合わせしちゃってるし。。。 やっぱり甘いんだろうなあ、三十郎。 獲物を物陰から伺う島田と斎藤。 もうこの二人に見つかってる段階で終わってるって感じです。。 どちらも情には結構厚いが、仕事には情け容赦ない隊士でございますからな。 尤も、最近の斉藤には 『迷い』 が生じているのが気がかりですが。 次男がこっちに向かっていると浅野の報告を受け、 「待つか」 という島田に 「いや、ひとりづつだ。」という斎藤。 確実に捕らえる為かとも思えるけど、後から考えてみると、実は斎藤、 次男に逃げる時間を与えたのかもしれないっすねえ。 二人揃うのを待っていたら確実に両者切り捨てなければならないけど、 ココに来る前に逃げてくれたら、斬らないですむかもしれないわけだしネ。 道の角から、腕を組んだまま、ふらりと姿を表し、ゆっくりと歩いてくる斎藤に気付いて 引きつる三十郎。 後ろには、既に島田と浅野が。 もはや逃げ道は無いわけで、持っていた槍を構えて交戦体制に入る谷。。 。。。あっ!! あのホワホワした黒いのって、槍のキャップだったんすね!! 一緒に見ていた妹にアレ何かね?って聞いても、集音マイク?とか言うし。 集音マイクでどう戦うっつのさ。 キャップ抜ける際、スポン!て音がして抜けたよ、スポン!て(笑) 何故かちょっとツボに来ちゃったよ、 息を呑む場面なのに。。。とほほ。 さて。 斎藤相手に刃を向けるとは、三十郎、身のほど知らずか、いや、勇ましいと言っておきたい。 が、当然斎藤の表情はチラとも動かない。 三十郎じゃあ相手にもならんですよ。 ひとこと、 「やめとけ。」 が、尚も槍を構えて 「抜け!」 と叫ぶ三十郎にチラと目を伏せ 「。。俺に斬られるより、武士として誇りある死を選べ。」 出来れば、こんなのでも(失礼)、 ”仲間” だったヤツをもう斬りたくないんだろうなあ、斎藤。 でもって斎藤の中では当然ですが、自分が斬られる可能性はゼロなんですなー。 連戦練磨の実戦で屍乗越えてきた斎藤に対して、絵に描いた餅状態の槍武芸程度の 三十郎では、もはや 『お前はもう死んでいる』状態。。。。 それでも谷は、そんな斎藤と刃を交える方を選び、槍を下ろさない。 「アンタに言っても無駄か。」 諦め、刀を抜き、、、、で、やっぱり、あっという間に、、勝負はつくのでした。 三十郎の槍捌き、まっすぐ突っ込んでくるだけだもの。。。 軽く捌かれて背中をバッサリ、ハイ終了。。 あまりにアッサリ終わってしまっただけに、、、斬った後に余計虚しいかもしれないね。。 息絶えた谷の死体の前に立ち尽くす斎藤の顔が辛いなぁ。。。 ベタな ”またひとり斬っちまった” なんてセリフが聞こえてきそうな 虚しい表情でございます。。 「あとは任せた。。」 そう言い残して、刀を鞘に収めるのも忘れて、その場を去る斎藤。 。。斎藤の殺陣は好きだけど、この場面は、 力の差が明白な決闘にもなってない勝負だけに、切ないもんがありますなぁ。。。 虫けらみたいにアッサリ斬られちゃった三十郎。 でも三十郎、どうしょうもないお兄さんだったけど、誰にも相手にされてなくても 弟二人の前では見得はってた所が、人間臭くて憎めなかったですよ。 あんなんだけど、それなりに、彼の場面には笑わせてもらったしなぁ。 とりあえず、合掌。 ◆めずらしく幹部の集まりにご出席 大概大事な軍議やら幹部集会には顔ださない斉藤さん。 今回珍しくご出席!と思ったらこれ、会議と違うじゃん?! 「と言うわけで、この度、私達は、晴れて夫婦になりました(はあと)」 「これからも夫、原田左之助をよろしゅうおねがいします(はあと)」 いやめでたい。 左之助とおまさちゃんがついにご結婚ですよ。 「えええ?」 と、顔を見合わせたり、キョロキョロしたり、一同動揺しつつも 「これはめでたい!」 と源さんが膝をポン!と叩いたり、 「よかったじゃないですか、左之助さん、思いが通じて」 とか、何だか若干心が篭ってない気もするけど一応沖田も喜んでたりする中 めっちゃかたまってるよ、斎藤さん! 目を時々ぱちくりしつつ、口ぽかんと開いて、顔面蒼白風にもうかがえます。。 って。。。え??なに? まさか斎藤、おまさちゃんのことを!!!?? そ、そんな、、甘いモノの近くにも寄れない斎藤が、甘味屋の女に惚れるなんざ、 何て障害の大きな愛なんだ!! 。。。ってあるかい!! そもそも殆ど接点ないし。 わっかんないなあ、斉藤さん。 ほんっとワカンナイぞ。 それともこれは、 「先に結婚されてショックな同僚」 的反応とか? 斎藤って、以前に新選組入隊の際の河合くんの試合を見て フッと笑ったり、沖田に 「舞い上がってる」 などと言ってみたり、 結構自分の他人を見る眼には意外と自信があるような。 土方とは違う感覚で意外と女のことも知った風な顔してみたり。 だもんだから左之助のおまさへの求愛のドタバタなんかも、 ちょっとクールに 「ふっ。無理。(笑)」 とか腕組みしちゃって余裕の視線で観察しつつ、 自分も女ッケないし、ちょっと仲間意識もあったりしたのだったりしてね(笑)。 ところが青天のヘキレキの突然のゴールイン、それを目の当たりにして、頭真っ白。。。 とか。 いや、ま、しかし。 斉藤のことは、斉藤にしかわからねぃのです。 「しかしおまささんは本当にそれで良いのですか」 いやすっげえ失礼! いやでもすっげえ真理! てな発言をする戸惑い気味の局長に、 「そうなんです。 全く好きななかったのに、自分でも不思議なんやけど、 気ぃついたら、こういう事に、なってましたぁ(はあと)」 といちゃつく二人。。 なんだよなんだよ! 誰よりもラブラブじゃないかい! 「ま、男女の仲ってのは案外そういうもんだ。」 とお馴染み 『男女の仲ってのは by 土方論』 なんぞを、ポニーをぱさっと手で払いのける 得意のポーズで決めて言ってみたりする土方だけど、 思い切りあっさりと画面が切り替わっちゃうのが 「ハイハイ、わかりましたよ土方さんの男女論、耳タコ」 とカメラが言っているようでオカシイっす(笑) で、さっさと御両親にも挨拶済みと聞いた局長&副長の驚愕たるや、 「えーーっ!!」 「もう言ったのかよ!」 と激しい突っ込みに現れてございますよ。 そんな驚愕の空気が流れる中、どうみてもムッとした顔にしか見えない斎藤、 いきなり ”どすっ!” と何かを床に出したというより叩きつけ。 うわーっ。 ナンデスカーー! 珍妙な物体 がソコに。。。 一緒に画面を見ていた妹が 『キモッ!!』 と叫びましたよ斎藤さん。。 そう。 ずーーーっと削りつづけていた謎のアレの正体が、 今、画面一杯にピンで捕らえられています。。。 ワタクシの回りではすっかり 「モアイ」 扱いのこの物体。 いや、、なんとコメントするべきか。 でも、これ、削っている途中では、もちっとマシ、、いや失礼した、 ”凝った形” だったような。 仏像の微妙な顔はまあいい。。。それなりによく見てみれば、 こう、静かな表情に諸行無常を感じなくも無いです。 が、何故に頭がそんなにとがっているのですかー? やっぱり 『いつも何かを尖らせていなければ気がすまない』 斉藤故? 穏やかな仏像も、無意識に頭はとんがっちゃうみたいな? けどこれなにげに完成度は相当高いです。 滑らかな表面、いい仕事してますねぇ〜〜。 コリャ確かに障子貼りで不器用な姿はNGだわ。 いきなり輪の中心にそそりたつ仏像を見つめる一同の不思議な空気に包まれつつ、 「なななななに、これ、くれるの?」 と恐る恐る聞いてみる左之助。 「ああ。」 って斎藤、怒り顔かよ! 「はあー、よくわかんないけど、、、頂いたぞ!!」 と、一応喜ぶ左之助に、複雑な表情のおまさちゃんも、一応笑顔で 「おおきにぃ」 ありがとう、おまさチャン、左之助! こんな微妙な物体を喜んでくれてとてもいい人だ!! ってお礼を言ってるのに、斎藤さん、まだ怒った顔さ。 いや、斎藤的には嬉しいのかもしれんけど、 怒った顔に見えるのは、お祝いにナニカをあげる、なんて 慣れないことをした為にちょっと表情回路が狂ったのかもしれん。。。 知人のめでたい事件が目の前におきたときの反応がおかしな人だからなあ。 まだ知人じゃなかったけど、場違いな 『おめでとうございます』 なんてのもございました。 嬉しい気持ちをどう表現していいのかわからない斎藤さん、その気持ちをどうにか形にした結果が あの仏像叩きつけ、、いや贈呈だったと。 不思議キャラがまた極まったけども、そんな特殊な行動もいじらしく可愛いですよ、斎藤。 (ところでこの ”他人にとっては微妙なモノ” を いきなりポイ!と目の前に突きつける感じ、何かを思い出すと思ったら、アレですよ やっぱり犬ですよ。。。 昔いきなり目の前に古い食いかけの骨を持ってきた、愛犬を思い出しましたよ。 いらね!! つか、きたないし! と思いつつも、ワンコにとっては大事なものだったらしく 誇らしげにそれを差出し尻尾を振る姿に、こんちくしょうめと可愛くなったものでありますよ。 そんなワンコと重なる斎藤さんでございました。) 。。。そういえば、某テレビ雑誌に、この像の初代は為ちゃんに渡したってあったけど、 その辺りは今後出てくるのかなあ。 まさかカットシーンじゃないよねえ。。。 さらに! 他人の幸福を素直に喜べない状態の総司がさっさと場を去るのを じっと見つめる斎藤の後姿もなんだか可愛いです。 斎藤はあんなモノでも、この中では1番早くお祝いを形で表したという事になるねえ。 ところであの像、いつも懐に大事に入れて持ち歩いてたって事?斎藤。 で、実は御挨拶どころか、祝言も夕べやってきちゃったと言う左之助に 「えーーーっ!!!」 「やっちゃったのかーー?↑(何故か語尾上げ)」 って声がひっくり返る局長と土方のW突っ込みが最高です。 確かにちょっと水臭いというか、寂しい気持ちもいたします。 呼んでくれたらよかったのに、とガッカリしたりする一同の中で、 何だか珍しいものでも見るように左之助をじいっと見つめている斎藤、 本当にひたすら、じいいいいいっと見つめているんですよ。 そんなにじっと人を見るもんじゃありません!! とか叱られそうなほどに。 そんな後姿も、毎度の背中丸めた座り方のせいでか、ちんまり小さくて、これまた みょーに可愛いんですわ。 こう。。。転がしたくなるような。。(愛情表現) なんでか斎藤の後姿ってキュンとなるんだよなああ。。尻尾のせい?? でもって、皆集まった場所で、ひとり独特な行動をとる辺りがまた、ペット風味。 そして彼のやらかす事には誰もつっこまない辺りが尚、ペット扱い。。 放置ですとも。 うわ、アレいらねえー。。。と、全員の頭に浮かんだかもしれないけど。。。 そんな個性的な斎藤の行動を、 、暖かく、、いや、生暖かく見守ってあげてください、と切に願うのでございます(笑) それにしても、実際お似合いすぎるほどお似合いの二人。 最近車のCMではしのちゃんと太郎ちゃんが夫婦役なんてのもあったけど、 それだけ誰の目から見ても、ほんわかする夫婦って事ですなあ。 何より、男が惚れまくって結婚するのはかなり幸せだと思うのですよ、おまさちゃん。 と、ラブラブ幸せ一杯な未来に明るい二人を見て、未来の短い自分に焦り苛立ち、 まるで八つ当たりでもしているような 沖田の稽古の鬼っぷりがすさまじいっすね。 (けど実際、稽古においては沖田は相当怖かったらしい) 今回は総司の焦りと苛立ちが目立ちますな。 で、ここで浅野に脱走をそそのかされる周平。 周平は断るけど、浅野に手を貸すことを承知したばかりに、 後々自分の首をしめることになっちゃうのですな ◆でもやっぱり1人でいる斎藤。 永倉の妾宅で左之助結婚祝いパーティを開催。 気がのらなかった土方も、結局足を運んで、ばつが悪そうにしつつも 酒を酌み交わして 「ゆかいゆかい」 と心を開いてくれる永倉にちょいと 嬉しそうです。 近藤、土方、源さん、永倉、平助、左之助、、とホントに試衛館の頃みたいで 懐かしくなりますな。 沖田は結局来なかったんだねえ。 その頃斎藤一。。。 相変わらずひとりなんですなあ。 永倉の家には、呼ばれなかったのか、行かなかったのか。 つかまた新たな仏像を製作開始!! 次にこれを渡される犠牲者、、、いやゴメン、 幸運な方は一体誰かしらん。。 この像を削る手のアップは、オダギリの手フェチには たまらないものがございます。 つるんとした指とか、綺麗でいいねえ、好きだなあ。。。 コリコリと熱心に像を彫りつづける斎藤、像を彫ることで精神集中、 これやってるときにには嫌な夢のことも忘れられるのだろうか。 一心不乱に像を彫ってる斎藤、何だか子供みたいで可愛いですよ。 一方永倉宅では相変わらず楽しく宴中。 「しかし、俺も左之助も、こうして相手を見つけ局長にはお幸さんと言う人がいて」 とシミジミ語る永倉、1番女を抜いて考えられない土方は、 「いいんだこいつはソコソコ遊んでいるから」 といわれてムッとしつつも何故かカメラ目線でニヤリ、、 って誰へのニヤリだよ!(笑) 「あとは、、そうだな、源さんはもうしょうがないとして、残るは平助か!」 いや、源さんがしょうがないってのも、ああ見えてまだまだなのに失礼な、て感じだけども、 その場にいないからとは言え、総司とか、、斎藤は、、、どうなん。 総司には一応、それなりのロマンスがドラマチックにあったけど、 斎藤には全くないのなー。。。 『ええ男』なのに。 ”そこそこ遊んでいる”ような匂いも全くしないしなあ。 せめてそこは飼い主の務めとして、 可愛い子を紹介してあげてほしいもんですよ、近藤さん。。。 ◆乙女とヒーロー、、な斎藤さん。 で、まだまだ彫り物に夢中の斎藤。 うわー、、、やっぱりその顔なんだ、その彫り物。。 やけに丁寧に ”頬骨” を削っていたりして、彼なりのこだわりがソコにあるんでしょうなあ。。。 しかしよく見てみると、ナカナカ洗練され尽くしたデザインじゃありませんか。 試行錯誤の末にたどり着いたのが、 この ”テッペン尖がり仏像@モアイ風味”(長ッ)なんでしょうなあ。 そこに、息を切らせたお幸の姿が。 お幸は周平をたぶらかして一緒に脱走しようと陥れる浅野を目撃しちゃって 早く伝えようと体が弱いのに走ってしまったのね。 そのただならぬ雰囲気に、ふと小刀の手を止め、 手すりに片手を置いて、ふわり!!!!と体をひるがえし、、 お幸の目の前に着地する斎藤、、ってカッコよすぎ!! うわー、なんでしょうこの軽やかな身のこなし、またヒーローっぽい、 出来すぎな程のカッコさですよ。 おいしい。 おいしいよ斎藤さん。 余計な力みが全くない流れるような動きにうっとりです。。 支点にした手にすら、さほど力がかかっていないような、軽やかさ。。。 これ、結構それなりの高さがあるんだよね。 2メートル以上はあるはずなんだけど、 実際撮影の時も簡単にひらりと飛び降りる斎藤オダギリを拝見して、 彼の持ち前の運動神経のよさ、しなる竹のような体のバネ に感心したもんでございます。 跳び箱17段を思い出すなあ。。 いきなり目の前に、長いポニーテールをパサリと乱しつつ、 こんな素敵男子が飛び降りてきたら、 神様ありがとう〜〜!! と叫びつつ胸に飛び込むってもんです、 飛び込ませてください!!! 。。。っていや、そうじゃなく。 お幸さんは体を張ってまで知らせに来てくれたんですって。 「大変です!周平さんが。。。。」 やっとそれだけ告げて、ふっと気を失い倒れるお幸さんを、すうっと一緒に体を落として 抱きとめてやる斎藤、 少しでもショックを和らげる動作に、 斎藤の自然な気遣いを感じたりして、 もしや意外と 女性の扱いは上手なんじゃないか、とか下世話なことも思いつつ、 最終的には、お幸さんウラヤマッ!! ってのが本音ですとも、ええ本音ですとも。 にしても、倒れる女と抱きとめる男、なんて美麗2ショットでありましょう。 斎藤一、新選組!において、やっと二度目の女性とのふれあいでございますよ!! って両方ともお幸さんかい!? 最初はおまさちゃんのお店の前で、何者かに追われているお幸さんの腕を、グイ、と 引き、店に連れ込んだっけ。 あの強引さにウットリしたもんです。 んで今回ですよ。 これって運命じゃ、って、だから近藤さんの女だっつの。 けど数少ない女性とのふれあいが、お幸さんてどうなんだ。 斎藤だっていっぱしの男ですから、抱きとめたお幸さんの香りにクラクラしたり 、、、、しないもんでしょうか。。。 ちなみに、この場面、撮影ではどえりゃー時間かかっていたんだけどな。 。。。 それはもう、本当に5分、、いや10分、、、 ずうっと画面には 『お幸を抱きとめる素敵斎藤』 の映像が。 静止画像かと思う程に。 え?なに、斎藤ってば近藤の女とのロマンスですか、 なんて恩知らずな。 とか思ったり、思わなかったりしたもんですが、 放送ではこの短さ、こりゃ一体なんの陰謀かしらん。 とかコッチが動揺したりウットリしたりしてた所で、お幸さんを抱きとめた斎藤には ときめく余裕もなく、 その目は既に 「コリャ御知らせしなくては」 てな 使命感に燃えているんですなあ。 アンタって。。。 ◆浅野を逃す斎藤さん。 可愛がっていた周平の脱走報告に 「周平が?」 と驚く源さん。 いや、皆同様を隠し切れませぬな。 「浅野にそそのかされたらしい。」 「お幸さんは大丈夫なんですか」 「家の方に運んでおいた。」 。。。ってやっぱりこういうときは 『お姫様だっこ』 だよねえ。 斎藤に、お姫様だっこ。。。。しばし妄想。。。 やっぱり羨ましいぞ、お幸さん。 局長達の耳にはいれない方がいい、と源さんの提案で、 とりあえず今知っている自分達だけで浅野等を追う事に。 ところが市中見回り中の沖田達にも、浅野と周平が見つかってしまうんですな。 最近すっかり容赦ない沖田と、いじめっこの大石が一緒ですよ。周平大ピンチ。 こうなったら逃げ切るしかないと、本意ではないにしろ必死に逃げまくるものの、 おもいっきり顔から(!!)コケてしまった周平。。。 いや物凄い度胸のこけ方です。 この後沖田に殴られてふっとぶ場面といい、 浅利君の気合と度胸に脱帽。 こういう細かいがんばりが、ドラマを本物にするんだよなあ。。 大石に刀を突きつけられてる周平を見捨てて、とにかく逃げる浅野、 生垣の中に身を潜めて、沖田をなんとかやりすごし、そっと外に出た浅野が 振り向くと・・・そこには斎藤が。 月に照らされて、ぬっと立っている、斎藤。 紛いなりにも観察方だった浅野、色んな斎藤の噂、裏も表も聞いていたハズで、 彼にとっては容赦ない殺人剣斎藤だったはずで、そりゃ腰も抜かすってもんです。。 が。 悪運強し、浅野薫。 今晩の斎藤は、ちと違うのです。 冷ややかな目で、浅野を見下ろしてはいるものの、刀に手を添える事すらせず、 ゆっくりと首を小さくふり、 「行け。」 ぼそりと一言。 事態をつかめず、ぽかんとする浅野にもう一度 「消えろ」 横をすり抜けていく浅野に一瞥した後、思案気な顔を見せる斎藤。。 、、、しかし、妙に色気のある目でございました。 いや、色気必要ないんですけどねっ。 ぼそぼそしたセリフと、流し目チックな目線がいやに色っぽいのですな。 浅野なんかに勿体ない(笑)。 その目線ください。。。 しかし、ついに斎藤、獲物を自ら逃がしましたですよ。 隊に戻って切腹しろとも言わない。 葛藤しつつも、それでも刀を抜いていた斎藤が。 で、本来ならこれは法度に背く行為でもあるわけですが。。。 ◆剣は交えないけど、沖田VS斎藤。 捕まった周平を囲んだ一同、源さんや平助が浅野に騙されただけだと 周平を庇う中、何かを必死でこらえているような苛立つ目をしている沖田。 そこに腕組をしつつ斎藤がふらりと帰ってきて、一言、 「浅野は死んだ」 「斬ったんですか。」 沖田の疑うような目線を感じつつ 「ああ。」 とさらりと答える。 「死体は?!」 興奮気味の大石には 「加茂川へ落ちた。」 それだけ答えて、何気ないふりをする斎藤ですが、沖田がじっと睨んでます(汗)。。 今回の沖田は本当に怖いっすね。 天真爛漫明るい沖田の姿は一切感じられないです。 残り少ない時間を、とにかく 『新選組の隊士として』 生きて行くことを 1番に、他は全て、笑うことすら削ぎ落としちゃったのかなあ。 源さんが周平を許してやろうと必死に哀願するのを聞いた沖田、周平をボコボコに殴りまくり。 ビックリするほどの鬼っぷり(汗) 時間がないという焦りもあるだろうけど、 今まで自分をいつも可愛がってくれた源さんの寵愛が周平に移ってしまったことも ちょっとあるかもしれないとか思ったり。 なのにその有難さに気付いていない周平にイラつき、近藤の後を自分がつぎたかったのに 出来なくなって、だったら周平にもっと立派になって継いでもらいたいっていう 焦りにイラつき。 とは言え、平助の魂の叫びの 「皆が皆あなたみたいな人ばかりじゃないんです!! いくら頑張っても、上達しない人だっているんだーーっ!!」 。。。って思い気り叫んでいたのは周平を庇うと同時に今まで溜めていた 自分の気持ちを初めて沖田相手に吐き出した、という感じだね。 とはいえ、はっきりそこまで言われちゃうとちょっと周平もショックかも(笑) でもそれを聞いて、むしろ周平は「がんばろう」って気持ちになったらしいから 才能はどうあれ、周平は強い意志をもった子だなあと思うのですよ。 そこに局長が到着。 やっかいな展開になりそうなのを感じてか、 「先に帰ってますね」 と撤収する沖田。 そこで斎藤とすれ違う際に、 「何故浅野を逃がしたんですか」 やっぱりバレバレでした(汗) 沖田くんにはかなわないなあ、、、と言えるわけもなく、 「浅野は死んだ」 と、さっきと同じように呟くだけの斎藤さん。 だけど沖田にはお見通し。 「いいえ。 今夜のアナタには、殺気がない。」 殺気のない斎藤。。。 炭酸の抜けたコーラみたいな?(わかりずらい) 真正面に相手を見据えた会話ではなく、背中越しの会話なのが 非常に渋カッコイイです。 刀を抜くわけではないけど 妙に緊迫感の漂う、沖田VS斎藤の場面。 むしろ今の沖田には殺気がバリバリです。 いよいよ沖田と斎藤が入れ替わりつつあるような。 どんどんトゲトゲしく怖くなっていく沖田、 最初はやさぐれて殺伐とした空気を漂わせていたはずの 斎藤は、角がどんどん取れて行く感じで、 いまや沖田の方が隣を通っただけで斬られそうな殺気を感じます。 つか殺気が無いと指摘されただけでさしたる証拠も無いからよかったものの、 実際脱走したものを見逃したとなると、 法度に背いたことにもなって、ちょっとヤバイ状態になりそうですが(汗)、、 そこは新選組の中で何時の間にか揺ぎ無い信用を得ている斎藤、 まさか斉藤が、、、て他の人は疑うわけもなく。 けど、沖田にはわかっちゃったわけで、 自分が残り少ない命を新選組に捧げようと必死なのに、 案外自由に自分の思うようにやっていながらも、近藤達の信用を得ていて、 なのに、ついには獲物をわざと逃がした斉藤、 これってかなり、、沖田には気に入らないんじゃないかと。 が、そんな風にズバリ言い当てられても、意外と冷静、というより むしろ逃がしてしまった自分を少し嘲笑するような微妙な表情を浮かべて、 斉藤も沖田のあとを追ってその場を去るのでございます。。。 それにしても今回はタイトルは 『将軍死す』 ですが、 時代が大きく動くその事件より 『新選組!』 ファンとしては やはり心が大きく動くのは、周平を庇う源さんの優しさ真骨頂! もう私、涙しましたとも。 ええ。 涙しましたよ。 源さんは本当に周平が好きなんだね。 周平が凹んでいるときに、 嘘をついてまで励ましたり、いつも周平を暖かく見守る源さん。 今回の事件も、源さんが1人で必死に周平を許してやってくれと、頭を下げて頼んだり。 それでも例外は認めようとしない局長の前で、 「あきらめろ」 と周平に言うなり立ち上がり、 すっと刀を抜き、刀をくるりと返してみね討ち、 「近藤周平は死にました!」 涙ながらに訴え、初めて近藤にはむかう源さん、なんてかっこいいんだー!! などと感動はしたものの、この場面。 救命嘆願する源さんにも厳しい態度のまま、 源さんが苦肉の策のミネウチした際には 「ふざけるな!」 と怒号、確かに 「鬼になった」 とはるか昔の回に言ってはいたものの、 それでもここまで問答無用の厳しさは漂わせていなかったじゃないか、近藤さん。 土方が法度を何が何でも守らせる役で、近藤は何かもっと別の役目だった気がしたんだけど。。。 これじゃあ先週の ”河合さん切腹事件”の際に誰しもが 「こんな時、近藤さんがいてくれたら。」 と近藤の存在を求めていたけど、今回の近藤さんを見ていると、彼がいても何も変わらなかったんじゃ、 とさえ思えてしまいますなぁ。。 と、突然の激厳しい情け容赦皆無の近藤にえらい違和感を感じまくり、首を捻りつつ見ること更に数回、 この近藤の大袈裟とも言えるような威厳の放ち方を見て、 ふ、と気付いたですよ。 こ、これは物凄い芝居なんじゃ! 源さんと、近藤の、ツーカーの芝居なんじゃ?! ってそこにいたのは周平と源さんと平助しかいないんだけども、 どこで誰が影から見てるかわからないし、 何よりも どこか油断していた周平に思い知らせる為の。。。愛のお芝居。。。 なーんて、無理無理かなあ、と思いつつ、そうでも思わないと、どうも納得がいかんのデス。 むしろ、源さんの懇願に全く譲歩しない近藤が自ら突然刀を抜いて、 周平をミネウチに、そして、 「近藤周平は死んだ、今日をもって縁組は解消、あとは源さんたのむ。」 てな流れなら、、この近藤に違和感感じないでいられたんだけどなぁ いや、きっとまだまだきっと読みが浅いのだろうな、自分。 もう数回見返してみないと、ふかーいふかーい所に沈んだ男の気持ちはわからないのかも。。 ◆今週の捨助!! なんと今度は佐々木只三郎に取り入ってますよ!! もう捨にとっては藩も尊王も攘夷もかんけーない!! ただ一つ、 「この捨助さまをないがしろにしたやつらを ぎょふん!といわせたいだけ!!」 なんですなー。 ぎょふんと!!!(笑) って、行く先々でないがしろにされてますからなあ、捨助。。 只三郎にもないがしろにされる、に50両! そしてまた佐々木も 『ぎょふんと言わせたいリスト』 に載るのかしら。 しかし確かにこの時代、写真なんてそうそう出回る程ないし、お尋ね者っても、 せいぜい似顔絵程度。 桂も大久保も西郷も岩倉も知ってるって、、、 たしかにコレは重宝な男だよ。 いやすごい、時代の生き字引。 「ええ仕事しまっせ!!!」 毎度の関西弁と、最高の捨助スマイル。 もうね、その逞しさもとい図々しさ。 もはや捨がいないと時代は動かないのでは、、と思えてしまうからスゴイっす。 ◆今週の乙女平助+和み源さん 左之助のお祝いに持っていく寿司をつくる源さんと平助 がめちゃくちゃ可愛いんですけど! 特に平助の前掛けとタスキの何てキュートな柄と色! これって誰かに借りたのかしら、 とか思ったけども、この屯所にはひでちゃんもいないし…、て事は もしや自前ですか、平助?! でも黄色地に赤い模様の前掛けって!! タスキも桃色! でも似合ってる。。 さすが乙女系平助です。 なんだかホッカムリも女被りじゃないですか?? で、この場面の撮影を見たんだけど、実際はやっぱりもっと長い時間かかってました。 でもって、源さんが意外と不器用?で、ごはんを混ぜてる際に、 ゴハン粒がピンピン飛び散ること飛び散ること!(笑) で、手についたご飯をツマミ食いしたり、平助も笑っててもうめちゃくちゃ和んだもんです。 もう本当に可愛いっすねえ、平助。 。。。こんな和む二人のシーンももうあとわずかと思うと、悲しいなあ。 いやー出番が多かったしセリフも(斎藤にしては)多かった今週、 またダラダラ長くなってしまい、恐縮です。 さて来週はいよいよ甲子太郎が新撰組を出て行きます。 ついに例のお仕事かな、斎藤さん。 二〇〇四年 十月三日放送 |