■ 其の十一 第二十二話 『こういうのは向いてない…』 ■

いよいよ芹沢vs近藤、て事でナマ鴨と鬼瓦で始まる新選組(笑)
さて今回は、斎藤にとっては  『斎藤一 社交性強化キャンペーン中!!』  とも言える日々でございました。
集団の中に入って共同生活するには、やはり強調性などを育成せねばウンヌンカンヌン。
ああ。めんどうだね、斎藤。

近藤だけが上様直々に呼ばれたと聞いて不機嫌になる芹沢。
精忠浪士組は本日をもって解散だ!」 って、まあ、精忠の方はどうぞ御勝手に解散したらいいじゃん、 こっちは壬生浪士組だしー。 などと、、こいういう時には名称が二つなのは便利。。
なんて事言って解決するわけもなく、新見さんは相変わらず芹沢の尻拭い御機嫌伺いで大変ですな。  しかし、そんな新見も何気に芹沢とは別行動のことが多かったり。  スタジオパークで相島さんも言ってたけど、 ”新見スパイ説”っていうのもあるらしいね。  この物語では関係ないかもだけども、そんな説なんかも想像しつつ、楽しんでみたり。
結局江戸に戻らず京に残ると八木源之丞に告げるシーン。。。 
「そーゆーワケですので、今後とも宜しくお願いします」。。。どこかで観たなあ(笑)。 災難八木邸。
黒神関の大ファンで期待しまくる雅さん。  「斬ってないよな」 ってこっそり確認する土方。。(爆笑)。
。。。いやー、もう面白いわあ。

で。 お酒を飲みつつ政治談義する一同。 芹沢組と近藤組は、もちろん敷居を境にアッチとコッチ。
酒の席だが、あの方は見当たりません。 勿論、早合点はいけませぬ。  だって見える人には見える、魔法のゾーンがあるんですもの。  あらゆる方面からのカットを入念にチェック、ブラウン管の奥を覗き込み(意味なし)
うん大丈夫、ココにはいない、間違いない。 と胸をなでおろしつつ、 じゃあどこにって話ですよ。

近藤組とは言ったけど、局長近藤は、別室で土方と首脳会議中。
何故そこに斎藤がいますか?!(笑)
シュビッ。などと、刀で風を切り裂く音をさせつつ居合の練習でしょうか。  横一文字に中々腰の入った、見事な素振りでございますが、 何故そこで。 何故今。  近藤さんの近くにいたいのでしょうか。  そこが落ち着くのでしょうか。 それとも、やっぱ、アレでしょか、近藤さんに  『京の町に詳しい』 以外のスキルをアピールでしょうか。
剣の腕が新撰組1,2を争うほどの斎藤だと言うに、 それを近藤達に全く知られてないような状態でございます。 モッタイナイ。  ここらで、 『見ててください! オレの剣さばき!!』 、みたいな?
「みんなと一緒に飲みにいかないんですか、斎藤さんは」
近藤さんが気付いてくれたですよ! ここでもう一度、素振りをさりげなく披露しつつ
「苦手なんだ。連れ立って飲むのは。。」
近藤達の方に目線をやらず、かなり渋くキマッテます、斎藤。 どうっすか!!
が、そのとき、丁度、芹沢一同と出て行く沖田の姿。  近藤さんの興味は、当然そっちに移りますわ。 それどころか。。
「仕事頼んでいいかなぁ」 
。。。。訝しげに近藤を見上げる斎藤。 まさか、「斬れ」と? 
この素振り斎藤の流れからして、何かしら血なまぐさい仕事かと思うさね? ね? ね?
「総司に、付いて行ってやってくれないか」
って総司のお守りかよっ。
「一緒に傍に誰かいた方がいい。」
「。。。おれが。」 。。。つかナンデオレが。。。
「お願いします。」
近藤さんにお願いしますって言われちゃ断れるわけないっす。
せっかく近藤さんの傍にいたのにね。 そこが居心地よいのにね。
。。こんなはずじゃあ。。。

で、思わぬ大役? を仰せつかった斎藤。
けども、一緒に座敷には上がらず、入り口付近 (もちろん隅ッチョ) で腕を組んで、 とりあえず 『近藤さんに言われたから、とりあえず総司の監視だけは 渋々やっております』 状態。。
けども、又三郎の、ゴマすり空振りしまくり、芹沢先生の地雷踏みまくり、見事に機嫌損ねまくり、 まくりまくりのイヤァなモン見る羽目に。。。ったく沖田のせいでブツブツ。
。。。こんなはずじゃあ。。。

所詮町人スタイルのもてなし方だったんでしょうか。  プライド高い武士には通用しないどころか、苛立たせるだけの、ヘリクダリ、ゴマコスリ。。 確かに「今」は芹沢が筆頭局長だけど、先見の目がなかったのね、又三郎。
ついには、酔った芹沢の前で粗相をやらかし、又三郎、ざっくり斬られちゃいましたなあ。  ちょっと同情。。  しかも、2太刀も喰らって完璧絶命ですよ。。。 もはや芹沢、誰にも止められないです。 やばいです。
目の前で起きた殺人に唖然とする沖田と、どことなく悲哀の視線で、けれど冷静に見つめる斎藤。
二人が見ている場面は同じだけど、感じている事は違うんだろうなあ。
斎藤は、勿論芹沢にも恩はあるわけだけど、彼とは距離を置いて、付いていかない。   それは多分自分も何度も嗅いできた血の匂いを感じてるからだろうなあ。。。  世を拗ねて生きている部分は同類かもしれないけども、 斎藤は 「死に場所探しのため」 に生きてるわけじゃないからね。  ああ見えて、実は 『生』 への執着は人一倍なんじゃないかな。  だからこそ、最後まで生き延びられたんだろうし。
「奴は取り入る相手を間違えた。  この世の中ひとつ手間違えれば、命取りになるって事だ。。。」
。。。と、昔から危ない橋を渡ってきた、 先日まで某小六の下でヤバイ仕事なんかしてしまったりしていた自分を棚に上げつつ、 沖田君にプチ説教かましてみたりする、 若干年下の斎藤一(笑)。
いや、生きてきた濃さが違いますからな!!
野口くんも、付く相手間違ってるよなあ。 いい子なのになあ。。。  斎藤が近藤に懐いているのは、とりあえず正解。。。かな


さて先日の力士斬り騒動が、近藤の人徳のおかげで、いや、親方の懐の深さのおかげで 、災い転じて福、八木邸で相撲興行する事に。  すごいねえ、大きな相撲取り集めて相撲イベント開けちゃうなんて、本当大きな家なんだなあ。  これなら浪士をあと2、300人入れても。。。(笑)
その宣伝のチラシ配りに精出す左之助、永倉。。。と、丸めた背中の御仁。。
って、何でまたまた斎藤がソコにいますかー?!
「さあさあ! もうすぐ壬生大相撲が始まるよーーん!」
と飛び切り笑顔0円!大放出+大声でグッドジョブなチラシ配りをする左之助。 
永倉もハリのある声で、宣伝に精出しております。 んが 。
今にも死にそうな魂が抜けたような顔して、虚ろな目、立っているのが精一杯の、 全身全霊傾けた『やる気のなさ』で、チラシを配るというよりかろうじて差し出している、 と言った状態の、一ちゃん。 息を吐けばそれは溜息。。。  出来ればもう帰りたい。 つーかいっそ消えてしまいたいっ。  という気持ちが、その佇まいから痛いほど伝わってまいります。。。
そんなに、、、、そんなにイヤかーーっ!
「もっと笑顔で出来ないかなーっ」 と、ついに左之助から当然の駄目出し。
「。。。こういうのは向いてない。。」
もう、口すら動くのを拒否してるようで、モゴモゴ聞き取り憎い声で言い訳。
「向いてるとか向いてないとかじゃなくってさぁ!」
 と言いつつ、率なく笑顔でチラシ配る左之助。。 いや、少なくともキミには激しく向いているっ。
「よくよく考えてみれば、武芸に生きるものには有るまじき事。」  「俺は全然構わないけどね」  「私も構わないっ」
「生きるために何でもやってきたからねぇ、オレら!」
と、二人が話している間にも、ますます下がる斎藤のテンション。  チラシを配るどころか、束を持っているのも恥かしいといった様子。  斎藤だって、生きるために酸いも酸いも、更に酸いも、何でもこなしてきた筈なんだが、
人を一人斬るよりも、チラシ一枚笑顔で配る方が辛いとは。
もう、ムリ。
チラシ束を折り曲げ脇にはさみ、腕組みして配布放棄。
「。。やれよっ!」
すかさず左之助に突っ込まれても、ムリなものはムリ。。  引きつり「苦笑」も「笑」は出ず、「苦」の表情のみです。
一体誰が斎藤をチラシ配りに指名したんか。 土方か。 土方なんか。 全くもう、人には適材適所というものが。
。。。こんなハズじゃあ。。。

さて着々と、相撲イベントの準備も進んでおります。 グッズまで作っちゃって、何だか随分楽しそう。
。。。手形インチキの海賊商品みたいのは、いかがかと思うけど(笑)。 
野口くんと平助のお裁縫友達、何気に仲良くていいねぇ。 和みコンビ。  もういっそ、沖田クンとトレードしませんか? 腕前に差がありすぎ? じゃあ新見さんつけて。。。


チラシ配りの任務を終了してきた3人。 斎藤はちゃんと自分のノルマ達成したのかしらん。。  さぞや御辛かった事でしょう。 乙彼でございます(笑)
そこに丁度、近藤と土方が。
「ご苦労様」 
「今丁度始まったところです」
いよいよ相撲が始まると聞いて、
「覗き行こうぜ」 と沸き立ち、出口に向かう一同。 が、モチロンやっぱり、 背中向けたまま、何気にそのまま帰ろうとする、ええ、斎藤一ちゃん。
その消極的な背中が妙に愛らしい。(笑)
当然、見逃してくれるような連中ではございません。
「斎藤もたまには付き合え!!」
「皆で見たほうが楽しいよ〜〜〜v」
「斎藤クンv」
お兄さん達に囲まれて、ちょいと困り顔。  何だか真ン中で1番小さく見えて、確かに最年少という感じでメチャかわいいなぁ。  つか、まるで不良に絡まれてるみたいでなんですけど。。。
で、不良(笑)とどめで、土方に
「来いよ」
と有無を言わせぬ脅し、いや、オニイサンの優しさで肩をバムバムと叩かれ。
。。。こんなはずじゃあ。。。
困ったような不安そうな目。 一瞬上目遣い。 うわっ。きたっ。  これがたまらなくキュン物でございます。
でも結局最後はホンノリ嬉しそうな表情も垣間見せたりしちゃう一ちゃん。  こういう一匹狼で生きてきた人は交流の仕方がわからないのです。  無理矢理誘ってあげるのも、心の壁を打ち破る手でございますよ。
それにしても、ホンットこの一ちゃんてば、とっても幼く見えるね。  髭剃っちゃえば、年齢ジュウク、問題ないじゃん。 お肌もキレイ。 ぷりぷりつるつる。  背丈も普通に立ってるとそんなに大差ないはずなのに、チンマリ小さく見えちゃうあたりがイメージ自在の オダギリってな感じで感心しきりでございますよ。 ていうか不思議だなあ。

こんなはずじゃ、の繰り返し、斎藤には慣れない試練の連続の挙句、 やや無理やり一緒に相撲鑑賞の流れと相成ったわけですが。。。 始まってみれば、斎藤さん。
メチャきらきらした目してるし!
少年のような、無邪気な純粋無垢な目で、 それはそれは楽しそうに嬉しそうに興味深そうに相撲を観覧でございますよ。  しかもしゃがんで手すりに腕乗せて、夢中になってみてます。  もうね。 頭撫でてあげたい感じです。
斎藤人生でこんな娯楽イベントを見るなんて、 子供の頃はどうだったかワカラナイけど、物心ついてからはなかったのかも。  いやあ、もう、裏の世界で生きるのが大半だったせいか、年齢以上に落ち着いた物腰な斎藤ですが、 まだまだ本当は娯楽に胸ときめかせるお年頃なはずなんだわねえ。
時々垣間見せる、色気を漂わせる暗さと、このカワイラシサ。。。  もうどうしろとっ? 斎藤オダギリ、いいなあ。。。。

それにしても立派な相撲興行、楽しそうだなあ。 土方、イベント企画業の才能もあるんだね。  さすが新撰組演出家。
お忍びで若旦那に変装して観に来た容保様も中々かわいらしかったです。  そうだよねえ、テレビもないし、一般人はエライ人の顔なんて、知らないんだよなあ。。  隣に変装しているのが、御殿様だなんて想像もできなかろうねえ。
そんな御殿様に手をかける捨助。 ある意味、命がけの貴重な体験である。。 てか斬首ものダヨッ(笑)
ざざざざあーーーーーーーーーーっ と現れた黒服軍団(笑)に、
ざざざざざあーーーーーーーっ と、あっと言う間に連れ去られていった捨助の運命やいかにっ。。。
けど、座席チケットをダブルブッキングして売ったのもどうなんだよ、山南さん。 

すっかりご機嫌の容保様。 広沢さんや親方もそうだけど、 何時の間にか近藤達と、ある意味身分立場を超えた、
友情のような関係が芽生えてきてるようで、なかなか良いカンジだね。
若旦那に変装してても、それとなくボンボンちっくな育ちのよさが伺える容保様@筒井さんの配役もお見事。
さて、そんな近藤と殿と親方の貴重なめったにない組み合わせの会話に皆が耳を傾けている時に。
斎藤さん、アナタどこみてますか。。。
お殿様のお話よりも、左の左之助の方が気になりますか。  一ちゃんの興味を惹くコツを教えて欲しいぞ、左之助。。
その後もお馴染みの猫背な低い姿勢で、酒をちびちびやるばかり。  近藤の名前が出たときにだけ、わずかに反応(笑)
(そして永倉の横でハイビジョン画面だけに見える斎藤。 どうぞ見れる方は私の分まで堪能なさってくだされ。。涙)

一方、鴨はすっかり拗ね鴨。 男のプライド煽りまくって、手のひらの上で躍らせて、笑う、梅。
結局芹沢転落の黒幕は、三谷新選組!では、お梅なんかなあ。 おんなって、コワイね。
しかし、沖田。 ついに芹沢の暴力行動に手貸しちゃったよ。 共犯じゃん。  ただの反抗期で片付く問題じゃないっすよ。 
ただ可愛がって育てればイイコになるとは限らないって事ですネ。。。 子育ってって難しい(違)。

やさぐれていた斎藤が、徐々に近藤達に心を開いて可愛がられていくのと対照的に、
純粋で真っ白で素直だった沖田が、入れ替わるように芹沢にハマってすれて行くとは。
反比例する二人の存在の今後が、気になりますなぁ。。。
                                               二〇〇四年 六月六日放送 
                                           


■ 其の十二 第二十三話 『喜びもしなければ、悔やみもしない…』 ■

先日の大和屋騒動が以外に大きな波紋を呼び、芹沢の処置をいよいよ迫られる浪士組。
けども、そんな一件も吹き飛ばされる時代のビッグウェーブが。 浪士組、上手く波に乗れるか大事な瞬間です。

まだまだ知名度も信頼も薄くても、浪士組は自分たちにとってはそこが大事な居場所でございます。
これから育てる大切な芽ですから。  会津藩に芹沢なんとかしろと言われたらなんとかせねばです。
が、当の芹沢は、暢気な事に、これから丹波の湯治場に温泉旅行だと。 しかも沖田も連れて。。。
でもって、近藤も相変わらず曖昧な態度で、決定権はあくまで芹沢に委ねてるし。。  そんな近藤に苛つく芹沢は、煽りに煽って、早くオレをなんとかしてみろと言わんばかり。  ていうか言ってますが。  芹沢さんは浪士組になくてはならない、なんて誉め言葉も、  「そんな言葉はいらねえ」 と、吐き捨てムッとする芹沢。  近藤に求めているのはそんなことじゃないんだよ。
しかし誰かが責めを負わなければいけないってなら。。思い出したように新見を見て、
「お前が腹を切れ」 。。しどいっ!
突然ふってわいたハラキリ命令に、鳩が豆鉄砲食らった顔、そして引きつる芹沢の片腕(だったはず)の新見錦。
一生懸命ゴマすったり、機嫌とったり、尻拭いに奔走していたっつのに、まさかまさか。。。 同情します、新見さん。。 
すっかり沖田がお気に入りになって、新見はもう要らないですか、芹沢先生。 ひどいなァ。
とりあえずは、謹慎処分ですんだものの、取り入る相手を間違えたのかもね、新見も。。

芹沢を追い出す絶好の機会を、結局相変わらずの”事なかれ主義”で済ませちゃった近藤先生。
逃げてると言われりゃ、「そうかもしれない」 なんて開き直るってどーゆーこっちゃ。。。
ほんっと、土方といっしょに呟きたい、  『ダメダコリャ。』

二日に渡る事件だった為か、細かい時間が表示されていた二十三話。  さてこの時代に、何ドキ位は分かっても、詳細に何分なんて時間はどうなんだろなァ、 けど何か意味があるに違いないと思わせちゃう、それが三谷ドラマ。。。や、ないかもだけど。
折角だから、レポも時間を追ってみたよ。

◆ 八月十七日 pm 5:30  暢気に飲みつつ談話中、久坂・真木・桂。
まさか作戦がバレバレだとも知らずに。  しかし会津、かなり舐められてます。 怒れ容保様。

◇ pm 9:23 徴収命令が”一応”浪士組にも来ましたぞ〜v。
ところが、肝心の筆頭局長芹沢は、沖田と一緒に 『温泉組!』 だし。。  今まで片腕だった新見はお留守番、しかも居場所すら実は知らないと、苦笑い。  新見。。。何か気の毒というか、追い詰められた状態ですなぁ。  芹沢には半ば捨てられ状態、壬生浪士組に今更仲間にいれてーと言うわけにもいかないし。。。トホホ。

とりあえず、いつでも戦に出られるように準備しておく浪士組。

◆ pm 11:25 会津藩にて軍議開始!
幕臣達が身を寄せ合って軍議中、後ろの方で必死に覗き見る、やけに目立つ浅葱色の羽織。。。
お呼びでない感バリバリです。 それでも負けずに溶け込もうとする局長。 がんばれ。
。。が、浪士組はお役目頂かないまま軍議終了。。。  忘れられてると言うより、はなから存在すら気付かれてない予感。
ポツンと取り残される、”壬生浪士組局長、近藤勇!” 。。なんだけどなぁ〜〜〜。。
それでも、容保様お気に入りの近藤です。 なんとかお仕事ゲットだぜ!
 * お は な ば た け の 守 備 *
え〜と。。。。こりゃまたファンシーなお仕事で。。。
。。御花畠とは、あの、御花畑、、と私も聞きたい。 御花畑ったらオハナバタケ??
けど、広沢様も入ったことのない御所の中に入れるなんて、ちょっと特別気分じゃないすか? 
しかも殿から直々にお呼び下さり、 『みんなにはナイショだよ』 てココバナ@ここだけの話もしてくれたし。
身分は違えどほぼ同じ年齢の志を同じくする男同士の友情を感じます。 いい話ダァ。
が、容保様。 最初に近藤に会ったときから、、、とおっしゃりますが、 最初の頃、やたら「芹沢芹沢」と、芹沢の名前ばかり呼んでたような。。  。。。でもまあ結果オーライ。
筒井さんの容保様、ひたむきでまじめで、好青年で、 お守りして差し上げたい感じが、良いです。 ばっちり適役。

◆ 明けて八月十八日 am  0:41 会津藩、朝廷に向かって出陣!

◇ am 2:05 もちろん、浪士組も沸き立ちます。
いよいよ見せ場が来た!と張り切る左之助。 目立った働きは慎め、と永倉に言われても
「ほっといても目立っちゃうんだよねえ〜v」 。。確かに左之助は衣装からしてもすぐわかりますとも。
ところで、いつも影にいて目立ってなくても、つい目が行っちゃうアノ人を、そろそろ拝見したい頃でございますが。
薩摩と会津が手を組んだはいいが、追い詰められた長州がどうでるか。
「腹いせに、町に火を放つかもしれない。」
壬生浪士組のブレーン、土方&山南が話しております所に
「。。。京の町を燃やす。。」
と、何気に会話に入って来る斎藤。 時間半分過ぎてのやっとの登場。 やはり柱の影にいたか。。 柱が好きなんだねぇ。
さりげなく何時でも回りの情報にアンテナ張って聞き耳立てて、 何時の間にかポソリと会話に割り込んでみたりする
不思議な男
でございます(笑)。
桂を京から追い出せる、とワクワク血が踊る土方と、 それを実にびみょ〜〜な苦笑い表情で固まり見つめる山南、
そして何か分かったような顔して黙って聞いてる斎藤。  今回はこの3人のそれぞれの表情にも注目すね。
そこでやっと近藤局長が戻って参りました。  斎藤もお気に入り柱の影から、いそいそとお椅子に戻ります。
隣に座っているのが熊ちっくな島田@照英なもんだから、 いつもに増してチンマリ小型犬に見えてカワイイ、斎藤。

「我々も、下知があり次第出陣する!!」
と勇ましく告げる局長の言葉を神妙に聞く一同。  もちろん斎藤も、緊張した気合の入った顔で聞いております。
個人や日陰者ヤクザなんかのいざこざで駆り出されるのではなく、 帝という大きな存在の為に、仲間と一緒に身をささげて戦うなんて事は、 斎藤にとっても恐らく初体験なんだろうなあ。
すっかり浪士組一同の中に、しっくり治まって居る斎藤の姿、 頼もしくもあり、なかなかに感慨深いものがございます。
なんて言いつつ、実は勇ましく御所へ向けて行進していく会津藩兵の様子を 物陰からこっそりうかがっている斎藤を見て、
あんたまさか、この一大事の最中にまた単独行動やらかすのかぃ? と一瞬焦ってシマイマシタ。。。
偵察だったんだね。 一瞬でも疑ってゴメン斎藤。。
けど小六との関係って、結局アレですっぱり切れたて事でしょか?  。。だとしたら、案外簡単な事だったんじゃん。
ずるずる関係を引きずっていたのは、小六がしつこいというよりも、 はっきり断れない斎藤の自業自得だったですか。。?
NOと言える男になろう、斎藤。

さて浪士組一同、いよいよキッチリ武装して改めて登場。 孫にも衣装。皆なかなか立派なお姿。
。。良かった。 斎藤は黒の鉢金で、本当に良かったッ。 (因みに精忠浪士組は、全員黒い鉢金。)
「御所はどんな様子だ。」と土方に聞かれ
「会津と薩摩の兵がぞくぞくと集まっています」
先ほどの偵察状況を報告する斎藤。
我々も!と沸く一同だけど、あくまで自分たちが動くのは、下知があってから、と まだまだ待ちの体制でございます。

ひたすら待つ。。。下知は。。。まだない。
がっ。。。
下知はこないが、、オニギリが来たっ!!
八木家の人からの、ありがた〜〜〜〜い差し入れです。  腹が減っては戦はできぬ、でございます。  雅さんと、ひでちゃんが抱える、篭に山盛りの、笹に包んだ握り飯。  ありがとう、八木家の皆。 人の暖かさが身にしみる。
感謝の気持ちで見つめる、一同。
。。。あの一言を聞くまでは。
「こっちは私が握りましたv
「ひでちゃんが?!」
「はい (はぁと)
その一言は、ゴングの鐘の音の如く、別の意味でも”飢えた”男たちを刺激し。。。って
さささささ、斎藤さんっ????
そそそ、、その神妙な生真面目顔そのままに、体前のめりですよ?
ていうか、足踏み出してますが?
ていうか、斎藤まっしぐらってオイ!
ひでちゃんのオニギリだけがその目に映り、居合抜きの如き素早さで一寸の迷いもなく突進する、 やや猫背のその後姿。。。
見てはいけないものを見たカモ。。。
われ先にわれ先に。 雅さん押しのけ群がる隊士達。 ひ、ひどい。。(涙怒)
お前ら、ゾンビか。 おにぎりゾンビか?!
お母さんの手で握ったおにぎりのがダシが出て旨いんだぞっ。  味じゃない? 求めるのは味じゃないのね?? いや、男ばかりの大所帯。 それもありでしょう。
しかし斎藤よ。とんだフェイントでございます。  隣の島田の素直な爽やか笑顔と余りに対照的なその無表情さ。  、、と間逆の行動っ。。。  や、斎藤だってオトコノコ。 いいじゃん!!
 眉間に皺よせ神妙な顔でニヒルに決めつつ、ひでちゃんの握ったおにぎりで 女の子のホワホワ感じたって!!
。。。ひで次郎事件(笑)のトラウマでか、ひでに興味を全く示さない土方はさておき、 左之助達よりいち早く反応した斎藤に、 また新たなナゾ、いや魅力を感じるのでございます。 
うーん、深いなあ、斎藤。。。。
つか、斎藤は女にだらしなかった説もあるけども、 これじゃあただのムッツリナントカ。。(汗)

◆ am 4:00 手筈完了の大筒の音が京都の町に響き渡る。
寝耳に爆音、で飛び起き慌てる、桂。
一方の浪士組、まだまだ、ひたすら下知を待ちます。。

◆ am 6:25 堺町御門前で久坂追い返される。 
ショックでそれでなくても大きな目が今にも零れ落ちそうになる久坂。

◇ am 8:08 浪士組 下知待ち疲れ、うとうと居眠り。。
背筋を伸ばしていても目は閉じてお休み状態の山南や土方の横で、がんばって起きてる斎藤。 えらいぞ。
因みにモチロン柱にもたれかかっておりますよ。 本当に柱が好きだなあ。
はっ!やっぱり犬だからか?! ってマーキングするわけでは。。(汗)

そこへやっと戻って来た、『温泉組』。 が、何故早朝に帰ってくる?夜行バス??  とっとと着替えてください。
さてすっかり 『精忠温泉組芹沢一派』 状態で温泉なんぞ楽しみつつ、 お梅の素肌も除き見してきた沖田君。 更に勘違いっぷりに磨きをかけてきたようです。。。(遠い目)
人を斬った事がないという平助に、すっかり百戦錬磨の剣士のごときお説教。
「ためらわず斬るべしっ!!駄目だよ平助、やるときにはやらないと。 いちいち相手のこと気にしてたらこっちがやられちゃうよ」
。。。相撲取りの腕をちょっと斬っただけじゃん。。。

「。。局長が言っていたこと、まだ気にしてるのか?」
抜いた白刃を眺めつつ、鼻息荒い沖田の心の奥をズバリと見抜き、ボソリと呟く斎藤。
人斬り先輩(てのもどうか)、ガツンと言ってやってください。
「ハイ?」 なんて、やや反抗的な返事も気にとめず。
「局長はアンタが人を斬って、はしゃいでいたから窘めた。  人を斬るのはそんなに楽しいもんじゃない。」
流石に今の壬生浪士組では恐らく1,2を争う人斬り経験を経たであろう、斎藤の言葉は重いナァ。
「だったら悔やめばいいんですか」
あーっ? もうっ! ああ言えばこう言うっ!(怒)  総司っ!!屁理屈言うなっ!(怒怒)
流石に斎藤も薄く苦笑いで、ちょいと黙っちゃっいましたさ。。
さてなんと言えば、この素直すぎる天狗少年はわかってくれるのか。
「斎藤さんは、斬った後どんな気分なんですか」
「。。。喜びもしなければ、悔やみもしない。」
「何も感じないんですか。」
その一言に、ふ、と手を止め。
「お前は飯を食う度にいちいち何かを考えているのか。  。。俺にとってはそういう事だ」
そう言い放つとチャキン、と刀を納めその場を去る斎藤。 なんてシブイんだ。 カッケーよ斎藤さんっ
生きるためにすること=人を斬る事。 なるほど、斎藤らしい。
けどその例えは通用しない人もおりますな。 某原田とか某左之助とか。。。(同)
ま、でも斎藤には、食なんてのは生きる為にする 『動作』 にすぎないのかもだけど。 食細そうだもんね。
とまあ、斎藤さん。 非常にカッコヨク決まった貴方らしい言葉ではありますが。。。
ついさっき”ひでちゃんのおにぎり”に突進してたのはマボロシでしょか?
時には楽しいわくわくする人斬りもある、かも、、て事で。(笑)。
沖田に見られてなくて良かったなぁ。。 けど視聴者は見た!ですよ。
。。。そんなちょっとだけ自分を棚にあげつつ、 万人に通用するわけでもない例えをしちゃう斎藤。 
やはり愛すべきキャラクターです。

しかし、沖田。 そんな人の気持がわからない人間に育てた覚えはないぞっ。  つか、産んでも育ててもないけど、そう言いたいっ。  せっかく沖田の為にとっておいたスペシャルひでおにぎり、  「食べたら眠くなるから」 とはどういう言い草だ。  断るならお腹イッパイだとか、他にあるでしょうにこの言い方は、 さりげなく眠くなるもの出すなと相手の非を責める言葉。(つか眠くなるとかって、 相変わらずオコチャマなところは憎めないんだけどなぁ)  。。。女のぞんざいな扱いまで、芹沢に影響されなくてもいいじゃん。。。 これが芹沢の『置き土産』だとしたら、ほんっととんでもない置き土産。
で、棚からぼた餅の島田君。
 しまだ は れああいてむ 『ひでのてづくりオニギリ』 と 『ひでのおまもり』 を てにいれた!
 HP が 100 あがった! ぼうぎょりょく が 200 あがった!

ああ、勿体無い事したなあ、沖田。 早く皆が心配してることに気付いてね。。。

さて、まだまだ下知は来ない。 ひたすら待つ浪士達。  イライラする芹沢。 鎧にナニカは湧いてるし(汗)
夕べからずうっと待っててもまだ待てそうな、我慢が得意な近藤と違い、 芹沢にはもう限界。
呼ばれなくても行きゃ何とでもなる、このまま忘れられるよりはマシだ、とついに 「出陣だ!」 の一声。
続き、心の中では色々葛藤もございましょうが、 とりあえずはこの男に従うしか身の置き場のない新見も、「出陣だ!」と復唱。
が、勇ましく掛け声がかかっても実際に隊士がザッと動いたのは 実は近藤が立ち上がったときなんだよね。
皆は、近藤を見てるって事だ。 珍しく(失敬)頼もしく感じる一瞬ですな。

◇ am 11:45 御所前に勇ましく登場の、浪士組。
ところが。。。
「会津藩お預かり、壬生浪士組である!」 「シラン!!」 ええ〜。。。
「精忠浪士組では?!」 「カエレ!」 あれぇ。。。
「すいませんが、公用方の広沢様にお取次ぎ願いたい。。」  「帰れ帰れ! ここから先は一歩も入れることはできん!」
うそーん。。  取り付くしまもございません。。 まだまだ、その程度の知名度なんだなあ、浪士組。
  検索ワードに引っかからずにアレコレ試してみている気分。。。
が、ここで力づくのハッタリが効く、芹沢先生の出番でございますよっ!!
「精忠浪士組筆頭局長芹沢鴨ッ。会津藩の命により、お花畠までまかり通る!」
おはなばたけ? 。。。それは会津藩の人すら知らない秘密の花園。。。。
いかつい男の口から出る 「おはなばたけ」 て言葉もミスマッチですが、まあそこを守れと言われたんだから、 しょーがない。
向けられた槍を鉄扇ではたき、はたき、堂々と進み、すっかり会津兵達を飲み込んで、 許可をもぎ取るあたりはさすが芹沢鴨。 こう言うときには本当頼りになる男なんだけどナァ。

遂に広沢様も入ったことがない、御所の中へ。
バックステージパスで楽屋へ入るような特別感と優越感だろうな〜。 って、そんなのと比べたら無礼ですか?
しかし揃いの羽織を着て地図みながら、キョロキョロしている、この風景。
丁度この季節、みる光景だよね、京都でさ。 。。。修学旅行。
今日の日程は、 『御所 御花畠見学コース』 みたいな。  入館料すらとられそうです。。
「みんな迷子にならないようにっ」
迷子ってっ!!  しかも言った傍から違う道へ行きそうになってるし。 大丈夫かなぁ〜〜。。
ものめずらしそうに辺りを見回して皆結構嬉しそう。 平助、口開いてる、くち開いてる!!
斎藤も、ふ、と口元が緩んでおります。 興味津々のカワイイ少年顔がまたチラリ。
この近くに殿より上様より遥か手の届かない帝がいらっしゃる、、それってやっぱりすごいことかも。
雨が降る中、誰も居ない、御花畑を守る浪士組。。。 裸の王様、じゃないよね。。。


◆ pm 2:14 長州撤退! 大勝利の時の声が響き渡る。

◇ そんな盛り上がりから離れたところで、なんとなく、、ナンカ終わったような気がしたので 終わったのかなあ、終わったんだよね、多分、、と気付いたよな気付かないよな、、そんな浪士組。
「結局俺たちなんもやってねえじゃねえかよ。。大体何なんだよ、ココは。。」 と正直すぎる左之助。
「。。。おはなばたけ。」 としか、言い様がないよねえ、斎藤。

一同は雨でびしょぬれ。 一応、任務は無事遂行したことになるのかな。
結局、下知が直接あったわけでもなく、無理矢理、歴史的事件に捻り込ませて頂いたような、存在。
「会津藩はいつになったら俺たちを認めてくれるんだ」
「歴史が動いても、相変わらず我らは蚊帳の外。 所詮彼らにとって、 我らは厄介者にしか過ぎないのかもしれません。。。」
苛つく土方と、現実を冷静に分析する山南の言葉を、黙って聞いている斎藤。
「山南さん。腹は決まったぜ。俺は壬生浪士組を変える。」
「どうします?」
「まずは会津藩の信用を勝ち取る。  そのために俺は、喜んで修羅の道に踏み込んでやる
ついに鬼の土方がここに誕生なのかな。  後戻りできない決意を固めた土方の言葉を聞く、山南と斎藤。
。。。何故かいつも重大な会話の場にいる斎藤一(笑)。  それだけ重要な役って事かしら。
この場面は、土方だけじゃなくて山南も斎藤も、言葉にしてなくても、 それぞれの決意が固まった瞬間かもしれないですな。
けど、今は同じ志を持つ仲間として同じ未来を見つめているようで、 運命は違う方向に流れていくのが切ないナァ。。。
そしてどれも、やはり修羅の道なのでしょうな。。。
。。。と、シビアに思いを馳せるのはこの位にして、ソロソロ吐き出させて頂きマス。 

も、どうよ。 どうなんよ、この、土砂降りの雨に打たれたイイ男の眼福サービスカット!!
ふーむ、水も滴るエエオトコやなァ、、、なんて冷静にいえるわけないじゃございませんのことよっ
。。。言葉もすっかり不自由になるってもんですよ、ヤバイッす、どうなん、コレ?!
滴ってますよ。 滴りすぎですよ、色気がっ。
ハラリと落ちた前髪から、長いマツゲから、伝って落ちる雨の雫、 頬を流れる水の跡。。。。タメイキ。。。。
すばらしい。 なんて素晴らしいショットなのでしょっと(壊)。
ありがとう、大河。 ありがとう、三谷さん。 ありがとう、NHK!!
それでなくても、普段から頼まれずとも必要以上に色気漂わせたりしちゃう斎藤だっつのに、
濡れそぼって色気、倍。 流し目効果で更に倍っ。
何だかテレビ画面で見るのがモッタイナイ。 大きなスクリーンで見たい程の美しい出来栄えですナァ〜〜。
ああもうウットリです。
いやー、この一瞬は永久保存版です。。  って、何度言ってるんだろうなあ、この大河(笑)。

しかし筆頭局長は雨に濡れているっつのに、ちゃっかり雨宿りしちゃってた芹沢一派。
対し近藤派は皆、局長ともども一緒に雨に濡れてたのに。
目の前を通り過ぎていった殿は、近藤達に見向きもせず。
けど、直々に殿から頂いた言葉はウソ偽りない本物。 近藤の決意を固める宝物となった筈。
膝をつき、頭を下げ、殿御一行を見送る近藤達の後ろに咲いている、小さい花一輪。
守り抜いたのが浪士組の未来なら、いいんだけどナァ。。。


ついに来週は新見切腹。。。  相島さんの新見、すっごくお気に入りだっただけに、辛いなぁ、寂しいなあ。 
あの声、あの顔が、もうみれなくなるなんて。  せめて見せ場どかんと、最期を飾ってほしいもんです。
(斎藤とのショットがあると嬉しいんだけどなあ。。ないかなあ。。)
                                               二〇〇四年 六月十三日放送 


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