■ 其の十七 第二十八話 『行くぞ!』 ■

新撰組の1番長い1日。でしょうか。 んで結局レポも長いワケよ。 適当にツマミ読み推奨!
先週から引き続き、6月5日。  1話1日のペースのこのドラマ、池田屋だけは2週連続のスペシャルバージョン。

古高拷問により得た情報は  『長州を中心とした過激攘夷派が、京の町に火を放ち、混乱に乗じて天皇を連れ去る』
という大胆不敵な計画。  。。。京都が危ないっ。
年齢も、組織としても若い新選組には重荷かもしれないこの重大情報に 急ぎ、軍議をひらく新撰組幹部。
事の重大さ大きさにに万が一のことも考え、会津の加勢を頼むべきだと言う山南に
「負けたときのこと考えてどうする」 、と土方が勢いで突き進む彼らしい反論をすると、
「あらゆる事に備えて策を練っておくのが、軍議ではないかーーーーーーーッッッ!!
びっくりしたぁ〜〜〜っ!!!
つか、最初はいつもの薄目状態で静かに話し始めていきなりエキサイトするんだもんさー。
山南さんの*初怒鳴り声*ですよ。
「山南さんも怒鳴るんだ。。」  と、お茶の間の感想を代表して総司が目を真ん丸くしております。
土方としては、初めて自分たちの手で得た、つか 自らオゾマシーィ拷問で手を汚しモギリ取った、というか搾り出した、 でっかい情報なワケで、 新選組としての手柄を立て名を広めるには絶好のチャンスと、 かなり鼻息も荒く、気合満々なんだろうけども。
『直感、ひらめき、本能的能力である右脳』 な土方に対し、 『計算、言論、理論的思考の左脳』 な山南。
この二人、こうしてぶつかり合う事はあっても、悩んじゃ時々フリーズしてしまう 近藤本体を動かすブレーンとして、 実に良いバランスだと思うのだけどもなあ。
って、今はそこに何脳だかワカンナイけど、武田脳が出現。
が、今回はその武田の 「のんびり悠長に構えすぎ」 と言う突っ込みのお陰で 先手を打てたワケですが。
しかし今までのんびりスパンでやってきた、このドラマもここんとこ毎回が山場状態。
まさに一刻の猶予もない、時間単位分単位での攻防。
今回ばかりはちょっと美雪太夫の所でどうしよっかなあ、なんて悩んでるヒマはありませんぞ、局長!

* ここでオープニングタイトル。 そういえば、先々週辺りから、歌詞が表示されるように。
これで「ふふふふーん」と誤魔化してみたり、堂々と間違い歌詞を歌わずにすむってもんです。。。 *

って、局長ーーーっ!
「新撰組はどうしたらよいのでしょうか」  って八木家の主人に聞くですか、局長ッ。。?
ついに悩みの近藤局長、八木家のだんなに池田屋襲撃への相談。。。 ぜ、前代未聞。
「私にとって京の人といったら、八木家の皆さんの事っ」
いつまでたっても近藤局長は自分だけで何かを判断する事はないのだろうか、 このまま新選組局長近藤勇、ずるずると優柔不断の局長になるのかなあ、 なんて不安になりましたが、 近藤が京代表の八木家主人にこんな伺い立てたのは、 京都の人にも 『覚悟』 をして貰いたかったのかも、と思ってみたり。。  既に近藤の中では、揺ぎ無いGOサインは出てたのでしょうが、 何かがあった時に、長州等がこの八木邸に襲ってくるかもしれない可能性もあったわけで、 また町に火を放たれる可能性もまだあるわけで。  一緒に戦うという覚悟をして貰いたかったのカナーと。
ここで了解を貰って、いよいよ 「京の為に戦う」 という気持ちも固まった近藤局長。
いわば京の人々のために戦う、正義の味方なんだ!  てな心の補強と申しますか。
なんせ迷いの固まりの近藤局長、少しずつでも迷いの元を解消していかねば、 この大仕事、ナニが命取りになるかわかりませんからナァ。  気持ちの迷いを全て消し去り、無になって敵に対して鬼にならねばですよ。
しかし八木源之丞さん。。。。 ホンットいいひとだ。。。

ところがですよ。この一大事に、肝心の会津藩は、兵を出すのを拒否。  会津のエライ人は、早く会津に帰りたいんだなあ。。。  殿のお命だってキケンだっていうのに、この機会をむしろ幸いとしてますよ。
なるほど、容保公が心の底からは他の者を信用できず、近藤に頼っているのも納得です。
がしかし、困っちゃうのが、 壬生浪士組の時からお世話してくださってて、 新選組に情が湧いてる模様の広沢様。
。。。。言えない。。。 言えやしないよ、加勢が来ないなんて。。。  (まるこ風に)
まさか会津に見捨てられているとも知らずに、 京都の為!と懸命に策を練る若い新選組の一同を前に、 非常に気まずく、居心地の悪い広沢様でございましょう。。。お気持ちお察しいたします。
 ところで。 池田屋事件に山南が参加してない理由って諸説あるようだけど、 今回は、土方が古高奪回に備え、留守番を山南頼んでおります。。  なにげに、手柄を山南には渡したくない気持ちもあるのかも?
新選組における自分の位置に、結構拘ってそうな土方、 昔から 「かっちゃん」 を支えてきた自分と山南が今何気に同じ位置にいるのが、 気に食わないのかしらん。 山南サンは、そんな事、全く気にしてないみたいなんだけどねぇ。
素直に承知、と役目を受け入れる山南さんが、少し気の毒なような。

。。さて、そろそろアノ人が恋しくなってまいりました。


「なんだか町が落ちつかネェなあ。。」
「明日の6月6日は、祇園の宵山だからな。」
お待ちしておりました、、そのまったり声。 斎藤の登場です。 しかも、土方とぶらぶら歩く、 魅惑の眼福二ショットですよ。
先々週辺りから、土方の横にいることが多くっていうか、殆ど一緒ですなあ。  二人とも総髪のエエ男ですわ。。。。
たらたらした歩調にすら漂う美形オーラ。 うっとり。  二人ともお肌綺麗だし。 いや本当目の保養です。
たとえ、そんな二人の会話が
 歳さん 「宵山?」
 一ちゃん「本祭が7日。 その日は町中が騒がしくなる。  その前の日が宵山。 前の前の日の今日は、宵宵山だ。」
 歳さん 「じゃ昨日は、ヨイヨイヨイか。」
え、ナニ、サムッ!? なんて、ちょっと微妙な会話でも、 そんなイマイチなネタで二人でニヤッと笑ったりしてても、
イイ男だからコレが許されるっていうか、キマってしまう、 世の中なんてそんなもんです。
イイ男がくだらない事を口にするってぇと、むしろ カワイイ〜〜vてなもんですよ。
ぶっちゃけ、これが3枚目芸人が口にしたら、突っ込みすら入れたくない脱力ですよ。
って、そんな三枚目芸人が、、後ろに。。。いるようないないような。。。  いやいるんですけど、薄っ。 存在感ウスっ!

そこに左之助と永倉が合流。  史実では美男だったとか言う噂の左之助と、このドラマでは一応二の線の永倉。
つーとコレは、美形カルテット、、、て事ですね。(誰か忘れてるような)
その史実美男左之助は、イカにかぶりつき舌鼓。  何か食ってる時の左之助て本当幸せそうなんだよネェ。
「またこんなところで油売ってる。。」
と呆れる史実&ドラマ共に美男の土方に (や、太郎ちゃんも美男子ですとも。)
「敵を油断させてるんだよぉ! ヤリイカ、一口どぉ?」
たしかに ”槍イカ” になってますが。 やだなあ、こんなイカ付き槍で突かれたら、 死んでも死に切れんわぁ。
そんな微妙なアイテムを目の前に突き出された斎藤。。
思いっきりイヤ〜〜な顔してイカ見た後に、土方と目を合わせ、苦笑い。
「イカは胃にもたれる。。。」
と、ボソリと呟き、ホンットにいやそ〜〜に、イカを避けつつ 敵前、いやイカ前逃亡。。 
ていうか、犬にイカ食わせたらいかんのよ!!
  ”イカやタコには銅が沢山含まれてて、犬は人間とは違って銅を蓄積する場所が血液中にあるので、
   中毒症状を起こしてしまう” らしい。。。
って、、 あの。。三谷さん、やっぱりこれは斎藤犬説は意識して狙ってますか。  決定ですか。
実は最終回で魔法が解けて斎藤は犬に戻りましたとさ、なんて いきなりファンタジーな展開なんかもアリですか、三谷さん。 (ナシです。)  ていうか、むしろあの最後に出るナゾのアニメ絵の犬が斎藤ですか? (んなこたぁない)
と、今回もまたワンコ斉藤説に確信を得たところで、どっちにしても、 なーんか消化能力低そうな、斎藤ストマックです。
つか、今まで斎藤の胃に入ったものって、酒の他にナニありましたっけ。。。
思い出すのは嵐山での餌付けとか、 ポイと口に放り込んだ丸いナゾのツマミ程度なんですけど。。

とか、またどうでもイイ事に脱線してしまいましたが、ドラマに戻りますヨ。
「よく仕事の前に食えるな」  呆れる土方に、左之助、
「仕事の前だから食うんだよー!」 そそ、腹が減ってはナントヤラ。
。。。その丈夫な胃を半分誰かさんに分けてください。。
で! 残った薄い存在の葛山と永倉。。。
「食うか?」  「。。。イカな。。」  「。。。ジミなヤツだな」
。。。って、葛山さん役の平畠啓史さんて、DonDokoDonのぐっさんの相方だったのね?!  『ぐっさんの相方は誰だ』 なんてクイズにもなっちゃうような、あの。。。(スンマセン。汗)  いや、実際二人がいるところ覚えてませんもん。  むしろ、ぐっさんの相方は宮迫ですか!? みたいな。。。 ごめん、平畠さん。。。  しかもアナタツッコミ担当だったんですね。。。 久々のコンビショットが大河って凄い。  ありがとう、三谷さんの遊び心、って言っていいものやら(笑)  (でも介錯役まで永倉、、てのは勘弁ですよ、三谷さん。。)

因みにこのシーン、運良くスタパで見れたんだけど、音声が聞こえないものだから、
土方と斎藤、シビアな顔でナニを話しているのかなあ、と思ったものですが。。 。。。ヨイヨイヨイですか。(笑)

見回りから土方等が戻ってくると、一同は鎧にダンダラ羽織と新選組フル装備で待機中。
祭りは盛り上がる、が、会津は来ない。。。
それでも会津を信じて待つ近藤に、ついに広沢様、我慢できずに真実を告白。  そう、会津は来ないのでぃす。。。
がしかし、ここまで来たら後戻りできないわ、時間はないわ。
。。。では我々はどうしたら。。。なんて昔の近藤なら言ったかもしれんですが、 今度こそ迷ってるヒマなぞないです。
「よし我らだけで行こう!」
と久々に胸のすくような局長の判断。 こうこなくては。

とは言え、最後まで長州の居場所をひとつに確定できず、やむなく 34人の隊士を、近藤隊と、土方隊の二手に分け、しらみつぶしに当る事に。
てなワケで、 ドッキドキ★の隊士振り分けターイム!
しかも局長はたった10人でいいとおっしゃるよ。
「そっちは祇園を受け持つから手間がかかる。  その代わり、10人は俺に選ばせてくれ
うわー、局長チョイスだよ。。。何故か妙に緊張しちゃうんですけど。  いや、結果はわかってるんだけどさっ。。。
10/34。 ナカナカの倍率。。。なのに、武田が当然のゴトクという顔で、 さっと局長チームに入り込んじゃったヨッ。 ヤラレタ。  流石、ぬかりないなトリビア観柳斎。  おかげで倍率さらにドン。 残りの椅子は8個ですよぅ。
「一人目は永倉君。 そして沖田。 平助、それから谷くん。」
  。。。所で、谷ブラザース、オモロすぎ。 引き笑いの長男、三十郎、かなりウザ。 
  「スマン、アンタじゃない。」 何て2度に渡って言われちゃってるし、ウケる。。(笑) 
  養子候補の末っ子も、小さいし頼りないし、いぢめたくなるお顔だけど 、何〜〜か憎めないんだよね。
で、4人選んだところで、局長、
「お前に後は任せた。」  って、、、うそーん。 
外れるにしても、せめて局長の口から外してほしいと思ったり思わなかったり、 そこんとこ、どうよ斎藤さん。。?
後姿でその表情が見えないのが、ほっとするような残念なような。
何せ今回、近藤さんに1番遠い位置、 得意技のウルウル目攻撃もこれじゃあ届かず。。。 無念なり。
やっぱりさあ、選んで貰いたいさ、ここは先鋭の10人にさ。。。そこに
「ちょっと待った!!」
と、正直者の左之助意義アリですよ!!
「俺は。。?」  と、思いの他ションボリした口調でアピール。  心の中で 『俺も。。』 と思ってる人がたぶん他にも。。。
「全部貰うと歳が拗ねるから、左之助は諦めた!」
そんなウマイ(笑)事言えるようになったのだね、近藤さん。 さすが伊達に浮気してないネ。
「そういう事ね、」 とホッと笑顔になる左之助。。。アンタも単純。。
。。じゃあ、じゃあさ、アノ人もさ、”歳が拗ねるから”、 も、ホンット惜しいなあと思いつつ、悩みに悩んで、
もうチョー悔しいけど100歩譲って、 シブシブ、歳に譲ったるわ!!
、、、って事ですか、近藤さん??
。。。ちょっと虚しいけどそう思い込むことにしとこう。。。
こんだけ近藤に恩返しのため頑張る三谷新選組!の忠犬斎藤にとっては史実すらも敵なのかーっ。

ざざざざざざ、、、、、と、勇ましく京の町を走る浅葱色軍団。  その中に斎藤は、、いるはずだけど暗くてわからん!!
24名いる土方隊も、何手かに分かれて捜査してるもんだから、尚、どこにいるのやら。
「御用改めでR!」
って左之助が日本人に苦手な"r"の発音してみたりしてるときも、見当たらん。
すっかり漫才コンビのような、松原&河合のチームにも見当たらない。。
しかし、ビンゴ当てたチームは、そのまま討ち入りになるかもしれないとあっては、 そりゃあ松原の目がキョドっても、河合が 「これ、たまんないよなぁ〜〜」  なんて泣きそうな顔になっても、無理はないっすね。。。
で、斎藤はどこすか。

いよいよ近藤隊が次の場所、『池田屋』に向かっている、正に 「その時」 過激攘夷派の軍議では、
”今から新撰組屯所を襲撃し、いきおい御所へ向かう” との決定が。。。
ほんっと、一歩間違えば逆に襲われる側だったわけで。。。勢い勝ちってやつかなぁ。
「ゴヨー改めであるぞ〜。 主人はいるか〜〜」
なんて平助の声、緊張でひっくり返っちゃってますけど、 玄関先の怪しい幕に気付いた沖田が、その幕を引っ張ってみると、、、 そこにはその宿に似つかわしくない物騒な武器がズラリ。  文字通り、『池田屋』の幕が切って下ろされたわけですナ。

池田屋ビンゴの情報を他の隊に知らせるべく走る谷末っ子。  うまい使い方したもんです、局長。。
しかしあの長州20人を前に、1人向かっていく局長、久々にカッコよかったですぞ。 
今まで無かった分、全ての殺陣をココに集約って程、斬って斬って斬りまくる、近藤。 
何時の間にそんな堂々と怯むことなく人をばっさばっさと斬り捨てるようになったんかい!?
  やはり、かつてない 『無』 の境地なんでしょうか。。。 つか、ここで悩んでたら死ぬし。
香取近藤、体が大きい上に10キロもあるよな鎧着込んで、 その上に明るい色の羽織を着ているせいか、物凄く大きく見えて、
こりゃナカナカの威圧感と迫力です。

しかしすごいね、池田屋。 濃すぎ。 何度見ても、まだ全て堪能しきれておりません。   こんな立体的な殺陣ってそうそうお目にかかれませんぞ。  近藤の向こうの座敷では、沖田や永倉達が、カメラからはるか遠いのに、 それだけピンで撮ってもいいくらいの迫力あるオイシイ殺陣を披露してるわけですよ。  いやもう勿体無いっていうか、贅沢な場面でございます。  そして有名な階段落ち!! これ、スタントじゃなくて役者さんが頑張ったんだね。  それともスタントもやる役者さんなのかなあ? どっちにしても、本気で痛そうです。

で、やっと谷君が、土方隊に追いつきましたぞ。  斎藤も、やっと見っけたぁぁぁ。。。
ヨッシャーッ!! と気合入れて、池田屋へ向かおうとする一同に、
「待て!」 
と斉藤さん、どしたどした? どんな事でも見所とセリフが増えるのは大歓迎よ。
「池田屋ならこっちが早い!」
久々に出た! ていうか忘れていたよ、 京名人、斎藤一!!
ええ、ありました。 そんな技もありましたとも。
京都の町ってホンット、細くて曲がりくねってパックマン迷路ですからなぁ。。
案内する斎藤、とても常人は通らないような、ケモノ道やら、塀の穴やら、屋根の上やら、 何故かお茶の間やら通ったりして、、 などと、くだらないドリフ妄想はさておき、
身体を低くしつつ、刀に手を添え羽織を翻しタタタと走る姿、 誠にカッコよろしいわぁ。。。

一方、池田屋。 新選組隊士が二人斬られ、 積極的に立候補して近藤組に入った監察方の浅野薫ちゃんは、殺気だった切り合いに すっかり怖気づいて影に隠れちゃって使い物にならないし、 谷@末っ子は御知らせの為に奔走中だし 、軍師ヤッシー観柳斎は何気に実戦を避けてるようだし、 そうなると、只今池田屋、新選組たった5人での戦いでございますよ。
そして平助がっ。。。
1人斬った後に、あまりの暑さに鉢がねをはずした瞬間の隙をつかれて 太刀をあび、額をバックリ。。 
そりゃこのクソ暑い京都の6月、何時間も死闘繰り広げていては暑さも並大抵ではないでしょう。
  でも、刀を置いちゃだめだよ平助。。。 油断したなぁ、平助。
そういえば、平助だけ、羽織を片肌脱いでるね。 第一話の戦いでも、同じように片肌脱いでますな。
  もともと暑がりなのか、平助流オシャレなのか。。

更に今度は沖田。 沖田だけは甲冑付けずに、物凄い軽装なのが、若き天才剣士の自信を感じますナ。
得意の三段突きも混ぜつつ、隙のない素早い殺陣が若々しくて沖田らしい。
取り囲む3人相手にひとりで立ち回る沖田の後ろから襲う亀弥太、 が、振りかぶった刀が低い鴨居にがっつり食い込んでしまいました。。。  って、コレ、沖田が芹沢の時にしちゃった失敗。  狭い屋内の斬り合いのときは、突きが基本ですよ、皆さん。
慌てて抜いた脇差もあっさり弾かれ、逃げる亀を追う沖田。  この時の沖田、何かが取り付いたような、とても怖い表情だなぁ。
容赦なく亀の背中を斬ったところで、ついに、ついに喀血です。
実際池田屋で血を吐いたかどうかははっきりしないそうだけど、 やはりこれは新選組の有名エピソードだもんね。
  藤原君も、ずっとどうやって血を吐くべきか、色々研究したり悩んだらしいし。  それだけに。。。。。
あの花びらCGはどうなん〜〜?!!
あの突然アニメちっくな、花びら、アリなんすか?
いや確かに、眩暈したりすると あんな風に青とか赤のチラチラドットみたいのが見えることもございますが、、、。
つか、リアル志向で組んだ池田屋セットやら殺陣やら、それは物凄いこだわり作られた映像、 まるで過去に戻ってリアルタイムで見ているような、そんな気分でのめり込んで 鑑賞させて頂いてた所へ、いきなりあの、感傷的なファンタジーなCG合成と来たもんですから、 思わずその効果イラネッ!!!などと突っ込んでしまうわけです。
今後の沖田にも新選組にも重大な名シーンだけどもさ、 喀血ってだけで充分インパクトあるのだし。。イラナイなあ。。

で、平助と沖田が戦線離脱で、残る近藤隊は、たった3人。。。
しかしあんだけ斬っても一向に減る様子が見えない長州って一体何人いたんだよ! 
たしか20人くらいだと思ったのにそれ以上に感じますぞ。。。
斬っても斬っても湧いてでるでる勤王志士。

今度は頼りの永倉が親指を損傷。 「これしき!」とか言ってますが、いよいよヤバイですよ新選組!

屋敷の外に出てひたすら一人で戦う近藤、その時っ
「かっちゃん後ろだ!!」
土方の一声に、振り向きざまに襲ってきた敵を切り捨てる近藤。
そして近藤の正面の敵をすれ違いざま横っ腹に一太刀深く斬り込み、一息置いてから斬り上げ カメラ目線で
「待たせたな」
で、近藤と目あわせてニヤリ、ってオイシスギ、土方。  が、時代劇の様式美。 こーゆーのはクサイ位が丁度いい。 
かっこよけりゃ良いのです。  たった一人斬るにも、若干長く見てもらえる斬り方@土方流でしょうか。
土方山耕、少ない場面でも自分のプロデュースも忘れません。 
思わず”かっちゃん”て 呼んじゃった辺りも、二人の絆を感じさせてくれてイイっすねぇ。

やっと土方隊が合流し、いよいよ仕上げでございます。  土方に続いて源さん、左之助、島田、とそれぞれ見せ場が。  て事はそろそろですよ。。。ワクワク。
しかし島田の戦い方のガサツな事っ。  あれ、甲冑無かったら死んでるよ、島田!!(笑)


袋小路に追い詰められて3人もの敵に囲まれてしまってるのは、そう、あのジミな葛山。  ジミな(シツコイ)葛山、ピンチー!!
その時っ! いよいよ来ましたーっ。  葛山の前に踊り出る1人のステキ隊士(笑)。 見せ場頂きッ。
つかこの登場の仕方はもはやヒーローですよ。  カッコよすぎですヨ。
斬りこんで来た刃をなぎ払って、3人の敵の真中に飛び出るなり横払いに一太刀浴びせ、 さらにそのまま刀を返しつつもう1人バッサリ、もいっちょバックハンドで更に1人斜めに斬りあげ、 一丁あがりィィィ〜〜!!
ていうか早っ!!。。。いいんだけど。  すげ強くて痺れるんだけど!!
ずっと待っていた期待の殺陣、あっという間すぎるよ斎藤さん。。 強すぎるのも良し悪しですな。
刀はたった3,4振り。 無駄がないけど、しかしその動きは以外に大きく舞うが如く。
はためく羽織の袖が、まるで蝶のようです。 ウットリ。
跳ねるポニーテールの長い尻尾、いや髪に見惚れてみたりしつつ、 斬った後、大きく刀を振り上げたままの状態で、
満足そうにニヤ〜〜ッと微笑むその表情とキメポーズ、 型にはまらない自由奔放なその殺陣に、何か感じるデジャブ。。。
。。。び。。。美○丸乗り移ってませんか、斎藤さん?!
個人的にはいつぞの10人をひとりで片付けた時の、直線的な殺陣の斎藤が好みだけど
まあ型にはまらない剣の腕前もつ斎藤、ナゾキャラだし、全然オケーですとも。
あっけに取られる葛山に、
「行くぞ!」
とちょっとエラソウに言い放ち何だか嬉しそうにまた戦場へ向かう斎藤。  水を得た魚のようでございます。

さて、長かった新選組の池田屋の一夜も、やっと終わろうとしております。
喀血したことを黙ってて欲しいと永倉、左之助に頼みこんでいた沖田だけど、 後に土方が見つけた沖田の羽織は血まみれ。
ここで、また1話を思い出すんですなぁ。 羽織を汚さない方法を自慢気に喋っていた沖田。
「斬ったらぱっと引く」
実際の斬り合いで実践して羽織に血がついてないのを確かめて嬉しそうにしてたもんねぇ。。
てな感じで、思い出しつつ、改めて1話を見直してみると、
色々つじつまが合っていたり、ちょっと合ってなかったり(笑)ナカナカ面白いです。
まあ大概は、あの三谷さんですから、旨い事合わせてあるんですが、 何だか局長が細いッ!! 。。てのは仕方ないとして、
この池田屋から1ヶ月ほど前だった1話での討ち入り後の 『勝利の練り歩き』 では、 金刺繍の立派な『誠』の旗だったのが、今回は白抜きの安そうな旗だったりしてオヤオヤ。  池田屋のご褒美で旗も立派になるっていう展開だと思うのですが、、 いやいや、そこも恐らく、後から何らつじつま合わせて来るかもしれんですが。
源さんの髪型もちょっと引っかかったんだけど、 26話でツネさん当ての手紙形式にしてあるために、 この辺りの時間が曖昧になってるから問題ナイようで。 旨い事やるなぁ、と思ったデス。 流石。流石です、三谷さん。

それにしても、本当に近藤の雰囲気がガラリと変わりましたなぁ。
最後に宮部と差し向かう時の冷たい低い声に、ちょっと驚いたデス。
長州も、新選組も、お互いまっすぐに自分の信じるものに突き進んでいただけで、 歴史を振り返って、ドッチがどうのって言うのは簡単だけども、 この時代にリアルに生きていた若者には、 かなしーけどこんな極端な生死を賭けた対立になってしまうのも 仕方なかった事なんでしょうな。。。。
「幕府の犬め!」と局長は言われてましたが、 そうすっと斎藤は「幕府の犬の犬」 。。。ってくだらないっす、失礼。

後で亀が自刃したと聞き、切なそうに悔しそうに語る竜馬の場面に涙。   せつないナァ。 かなしいナァ。
ここで三谷さんが、ずっとずっと「ありえない!」なんて言われつつもつじつま合わせ合わせ、
竜馬と近藤の接点を作って来ていたのが、すごーく染みてきますだよ。。 
もう走馬灯のように、亀弥太や竜馬達と無邪気に話していた姿を思い出してしまうワケですよ。 
。。。。亀、好きだったんだよなあ、あのキャラクター。。
ホントにねえ。 世界中の人が、竜馬みたいな考えならなぁ。。。
が、俯瞰で物事を見れる竜馬みたいな大きい視野を、皆が持って生きてるわけもなく。
そいでも、近藤も長州も、他もそれぞれ、長い綱渡りの自分の足元を見るのが精一杯で、
せめて自分の足元を外さないように、必死に生きていた時代だったのでございましょう。
ちょっと先を見れば、その綱は案外繋がった場所もあったのかもしれないのになあ。

まあどうあれ。
あとから会津が形だけ兵を出して来たけど、そんなんもうどーでもよいのです。
祇園祭で人出が多い最中に、揃いのダンダラ羽織着て、大捕り物の池田屋事件、
新選組の名前をイイ意味でも悪い意味でも、広める事になったんだから、結果オーライ。
容保公にも更に絶大な信頼を寄せてもらう事になり、いよいよ新選組の絶頂期なわけですが。。。
その名前と引き換えに、なんつーかこれから正直シンドイ事が次々と。。。。
果たして見届けることが出来るんでしょーかっ。 かんがえるだけで辛いワァ。。
暗く重くなっていく後半、勿論斎藤にもおっきなしごとが待ってます。
。。。辛くてもそれは楽しみなのさ。

それにしても、捨助。 架空の人物としても、こいつオイシすぎ。
無意識で歴史の糸を引く捨助(笑)
                                                  二〇〇四年 七月十八日放送 

                                           




■ 其の”オマケ” 第二十九話 その時、斎藤一…?! ■


オープニングテロップに名前がない!
この一大事に副長助勤がいない!
ふつうにいない!
当たり前の様に誰も気にしてない!
つまりやっぱりコレはアレか?

バッチリ上から下まで甲冑装備した新選組隊士達。
土方 「ところで斎藤は?」
注目する隊士達。
近藤 「いいだろう、あの人は。」
納得する隊士達。
いざ!長州を討つべく、出陣!!

。。。みたいな。

が、来週勝手な行動をとったとして、左之助はお咎め喰らうらしい。 そんな中、まるっとバックレ状態の斎藤が放置の筈がない。 これはきっと、 『実はその時、斎藤一』 のフォローがあるはず、だよね、三谷さん。
八木家の人達を守る役目とか。
火事になった場合に逃げ場に誘導するとか。
コマ回しに夢中とか。。。。

テロップに名前がない段階で、まあ出演はナシ確定とは知りつつも、
それでも我が家の四角いテレビの端っこに見切れてるのやも、
いや、島田とかでかい人にかぶり捲くりだったかも、とか思ったりしたものの、
ハイビジョンで見た友達の 「どこにもおりませなんだ (涙)」  の言葉があったので、
目を凝らす無駄なエネルギーを使わないですんだってもんです。
と、同時に、 『あ、レポなしでいいんじゃん。ちょっと楽』
とか思ってしまったなんて本末転倒じゃないか、自分、とちょっと反省しつつ、
いなかった事も記念に書き留めておこうと、思った次第でございます。
(よゆーでぐっすり『目閉じ』で寝る斎藤描きたかったので落書き)

で、どうでもイイ事ですが、最後の
「国を思う己の心に誠があるならば、迷う事はない! 近藤くん、己を信じていきたまえ!」
の象山先生は、絶対少年漫画のオハコの ”空に顔” だったと思うです。
象山先生、素敵だったなあ。 あんな方近くにいたら人生変わるだろうなあ。 合掌。

で。 来週はちゃんと予告にいたから大安心!
例のモノ再登場。 今度こそナゾが解けるか、はてさて。
                                                  二〇〇四年 七月二十五日放送 

                                           



[其の十八〜へ]



[ふにゃTOP]