園さん! 園しお〜んさん!
映像詩人の園子温さんがテレビドラマの脚本&演出と聞いて、 どうなることかと楽しみ&ドキドキでしたが、、、 いいじゃないすか!つか自分的にめちゃヒットでした。  いやーもう、面白かったなあ。。。!! やるじゃん園子温監督。
いや夢の中へで園氏の笑いや間のセンス、役者を自由に泳がせつつ きっちり園子温的映像にしちゃうところなんかは本当に感動して、 自殺サークルは実はイマイチぴんと来なかった私もすっかりファンになったものですが、 予想を遥かに上回る面白さと完成度と役者の魅力満点の第4話でした。  これ、45分くらいのテレビドラマでは勿体無いよ。  2時間の映画、それこそ単発推理モノの2時間枠でもいけそうじゃない?
というわけで、自分的には今のところ時効警察で一番のお気に入りとなった今回なのに、 レポはすでに2週遅れになってるのは、、度重なる映画祭と トリノのせいだと言っても過言ではないのだ。。。。!
と、いい訳しつつ、第4話をだらだらりんとレポしますのでよろしくお願いします。


◆まずは今回のゲスト、永作博美演じるアヤメ旅子の登場、 坂道で転んで履き替えた真っ赤なハイヒールに、映画的園カラーを 見たような気がして早速ワクワクです。

◆「しゅっ!」が今週の流行語大賞の時効課。 最近はこの時効課のシーンの音楽と あのまったりした空気の部屋を見ると、ほんっと和むんだよねえ。  お茶飲みに行きたいところだよね、時効課。 ほっと心を一息いれる、憩いの場、時効課。  カフェ時効課、って、よくね? 。。。っていいのかそんなに緊張感なくて。  十文字なんか刑事のくせに入り浸りすぎじゃないのか。。。 いや十文字には突っ込み無用でしたね。  でも十文字にいじられる霧山はほんっとに可愛いのです。  だってさ、今回、いきなりもう、こんな顔ですよ?
もぎゃー、かぁわいかったなぁぁぁ。。。。
「おう霧山、いい事件みつかったか」 と声をかけられて、顔上げたときの霧山。  なんて油断しまくりのぼけっとした顔なのでございましょう。  かわいい。 今回の霧山は可愛い系だぞばんざい。  先週のヒゲでかっちょいい霧山も勿論ヒゲ大好き私には垂涎ものの霧山でありました。  んが、やはり霧山はこの不思議なスキだらけ〜の ぼけぼけ〜な顔がツボなのだ。 まさに ”ぽつねん顔” なのだ。  首のあげかた、だらっとした”相変わらずお腹に力を入れていない” 座り方、ぷよぽよなくちびる、 とろんとした目、ふわんとした髪、でもって 何故か可愛い系のオダギリは輪郭すらふっくら可愛らしく見えるんだよなあ。  いやーもう、この 「ほえ?」 てな顔だけで御飯5杯ほどいけます。
◆「なかなかぐっとくる時効事件がないんですよねぇ〜〜」  と、趣味の選択にも欲が出てきた霧山。  まったく、この不思議ちゃんな霧山とぬるーいドラマだからこそ許されるセリフです(笑)
◆しゅっ!しゅっ!  ドラマ『アネゴ探偵』の話題でもちきりの時効課。 なにかってーと「しゅっ!」 でもこの「しゅっ」は正直癖になるよ。 もちろんウチでも大流行ですとも。  しかし本当に楽しそうにドラマの話で盛り上がってるよね。  ドアの向こうで話題に入りたがってウズウズしちゃってる諸沢さんの鼻息の荒さや、 しみじみと淡々とドラマへの熱い思いを語る熊本さんのベテランファンぽい口調とか、 ぬるい時効課が盛り上がる時って、、こんな時かい?みたいな。
◆「マイベスト寂水だ。 こんなこともあろうかと、つねに持ち歩いている」  と物凄い嬉しそうに誇らしげにどさっとビデオの束を出してきた熊本課長。  えーと、”こんなこと”とはつまり、、 同じ職場の趣味の無い男が趣味を時効事件の捜査に決めたものの 、”なんかぐっとくる時効事件”がないなあと悩んでいる時に昨日の 『アネゴ探偵』がとても面白かったと 職場で盛り上がり、そういえば主演のアヤメ旅子が昔巻き込まれた事件が 時効じゃないかな? 時効ですか? 時効だって食いつけ霧山! 。。。と、 ”そんなこと”もあろうかと持ち歩いていたのですね、熊本課長。  まさにその時が来た!って時ですね。  あなたはオタクの鏡かもしれません。  さらにDVDではなくて、ビデオって所がなんだか、可愛い。。。 きっとお家には新しいHDDもあるものの、娘にジャニ録画に占領され、 お父さんは昔ながらのビデオしか使えないんだよ、、って妄想なんかしてみたり。
◆さらに幻の企画第13回の崖の1/21モデルのジオラマ模型まで、、、 常に持ち歩いているんですね?熊本さん。。。こんなこともあろうかと。  そのでっかい崖ジオラマを机に出そうとしてるときに、無言でさっと 机の上のカバンをどけて場所を作る蜂須賀さん、横で一緒に誇らしげな顔してる 諸沢さん。。。尋常ではしないよって事をしちゃうのがオタクの誇り。  そんな誇りをこの3人の結束から感じられます。

◆アネゴ刑事、、このドラマ、実際ちょっと見てみたいかも。

◆時効事件をアフターファイブと週末調査だけで真相をつきとめてしまう霧山なのに アネゴ探偵のビデオでは全然犯人を当てられないのであった。。  全く、どういう頭脳よ。
  「あああっまた違ったぁっ」 と膝をわしわしかきむしったり行動がまるで子供みたいでカワイイ。  そしてビデオを見るうちに目がやばいくらいハマって行く霧山の後ろで、ずうっと ヒマそう〜につまんなそ〜〜にしてる三日月君。 イイ呆れ顔っぷりです。  つか一体どんだけヒマなのか、時効課。 仕事は?  すっかり寂水オタク熊本の作戦にはまっちゃってる霧山。。。  いつも率先して趣味の時効捜査をする霧山に振り回されてるはずの三日月が 今回は事件というよりアヤメ旅子にすっかり嵌ってしまった霧山の尻を叩いておりますが、 ビデオに夢中の霧山は生返事。 終いには画面の旅子の決めセリフに  「あ、かぁっこいぃぃぃ〜〜〜(はぁと)」 ってうっとりうれっしそぉ〜〜な顔しちゃっててもう。  今回はでれでれオダギリ霧山の表情がまるで百面相のごとく楽しめますなあ。
◆寂水のブロマイドを2種類眺めてニヤニヤの霧山。  これも熊本課長の秘蔵の品でしょうか。 バックが普通の背景の物と、効果背景の2パターンって あるあるある、って感じで本当小物も相変わらず凝ってますな。  そしてそのブロマイドを見つめて 「おたべ人形」 のように頭を揺らしつづけてる 霧山くん。。。アホの子みたいで、、可愛いです。
◆それにしても 『犬吠崎温泉 「湯けむり」殺人事件』 って。  まんま2時間ドラマタイトルのような事件名をつけた段階で、 時効決定っていうか、、、時効事件てんこもりな 総武警察のやる気の無さを感じるのですが、、、。
◆三日月と霧山がビデオを見まくって遊んでいるココって、毎度の諸沢さんの部屋だよね。  壁に貼ってある検死写真に何気に今回は「指先」があるのも「しゅっ」の演出?と どうでもいいところに目が行く、それが時効警察の楽しみ方なのです。
◆時効事件の捜査<<<<<<<<<<<アヤメ旅子 と、興味の対象がすっかり 入れ替わっちゃって腑抜け状態の霧山なので、今回は事件の説明を三日月くんが。  もはや霧山の趣味なんだか何なんだか。  熊本課長自慢の崖ジオラマを使い、更にご丁寧に旅子と白河の紙人形まで作って 説明してあげる三日月クン。 何とか霧山の興味をこちらに向けようと頑張ってますが、 「これが、アヤメ旅子」 と旅子人形を登場させた途端、 「うんうんうんうんうんvvvv」という、まるで犬コロのような声で どう見ても事件というより旅子に異常な食いつきっぷりを見せる霧山の分かりやすい反応に 一瞬呆れた一瞥を投げかけたものの、冷静に話を進める三日月くん。  霧山の趣味の事件捜査にお付き合いするのが唯一のデートですもん、そりゃあ必死にもなりますわ。  なんつーか、、頑張れ三日月クン。

◆本当にこの崖ジオラマ、よく出来てるね。 欲しいとは思わないけど。

◆今回、園さん映画でおなじみの麿赤兒さんもしっかり御出演してて、 テレビドラマらしからぬ渋い雰囲気が出ててこれもまた良い感じです。  アヤメ探偵旅子の決めポーズの後ろで ずらずらーっとスタッフが歩いていくようなカットの演出とか、、 フットワークの軽い園子温演出、ほんと面白いっす。

◆「彼女に会いたいなぁぁ、ぜひとも。 うん。 会いたいネ」  って何故そんな甘えたような口調で言いますか霧山くん、かわいいなあ。  「会ってどうすんのよ!」とか三日月君との会話がまるで母と子みたいでツボ。
◆「ん”−−っ!」が健在。しかも凄く言い方がこなれて来ている?!  これ、台本にあったのか、アドリブなのか気になるなあ。
◆旅子のサイン会でドキドキ順番待ち中の霧山、 キョロキョロしたり前の人がサイン貰ってるのを覗き込んだり、妙に額が可愛かったり、 期待に胸が一杯な感じが伝わって来すぎて、妙にリアルにこっちまでドキドキしますよ。  …額は関係ない? 
で、 「ファンですサインくださいっ!(はあとはあと)」
ってもう声ひっくり返ってテンパってる俗っぽさが最高〜〜〜。 何このテンション高い霧山っ!  目がキラキラしちゃってほんっと可愛いなあアホの子状態の霧山。  もちろん横で冷静にそんな霧山を引きつつもフォローする三日月くんとの対比がまた良いのだ。。
◆しかしアヤメ(殺め)旅子って名前だけでも面白すぎるんだけど  『命GAKE』 ってタイトルも凄いなあこの写真集。  因みに協賛はブックファースト。。 どこのブックファーストでロケしたんだろう?
◆『めでたき日 買ってください 写真集』   『発売を 夢にまで見た 「命GAKE」』 等々、壁に貼ってある歌がいちいち気になります。

◆まんまと食事にまで誘って貰った二人。 いやー、食事したり ロケ見たりあまつさえ出演したり、こんな事経験できるなんて、 そりゃあファンだったらもう興奮モノっていうかテンパっちゃうよなあ。 つか、 さりげなく職権乱用? いいなあ警察って、と羨ましがっていいものなのかい?
◆事件の時に疑われたり散々言われたと告白されて  「そんな事ないですよっ」 と興奮してテーブルを叩き立ち上がる霧山!   その瞬間皿から飛び出すパン! 美しい弧を描いてジャンプしたパンを すっぽりナイスキャッチする三日月くん!  なんて美しいコンボ! さすが園子温、映画の神が降りる瞬間を私は目の辺りにしましたよ!  ていうか、ドラマにもちょっと降りてみるか?てな感じの気さくな映画の神様?  いやなんかもう、この一瞬だけでもこの園さんの回は成功だと言い切りたい程、 見事な映像でした。 も、ツボです。 繰り返し繰り返し見たい影像です。
◆も本当、『ただのファン』 状態の霧山の浮かれっぷりと、興奮が 妙〜にリアルで笑ってしまうねえ。  ナプキンくしゅくしゅにしてめっちゃ嬉しそうな顔とか、 満足と興奮のいりまじった高揚した表情で  「いゃいゃいゃいゃいゃ、ほんとに撮影現場が見れるなんて、すぅごいんじゃない?」  なんて、いつもよりも多く 「いゃいゃ」 言っちゃってます的な、 そんなセリフの端々にミーハーな喜びがリアルに垣間見れちゃいます。
◆相変わらず呆れてる三日月に、 「ぼくも事件解決した後に一句詠みたいんだよ!」 と 言いつつ放った、霧山の初句。
『忘れな草 罪ある限り 時効なし』
。。。まだまだちょっと字余りでキレがない感じ?  霧山が去った後も残る一句の文字を呆れ顔の三日月がふっと文字を吹き飛ばしちゃうなんて 可愛らしいコネタ技まであったりして、ノリノリじゃないすか園演出。

◆アネゴ探偵の視聴率のグラフ、、、落ちっぷりに笑った。。。
◆でもって『週刊旅子』『旅子自身』。。。ってどんなセルフ雑誌だ。
◆『副題!アヤメ旅子時効15周年アニバーサリー  幻の企画 時効おめでございます!!』 。。。とか自分で書いちゃう旅子、おもろすぎる。。。

◆撮影現場へ誘われた事で寂水ファン一同の羨望の眼差しを一身にうけて 頭ポリポリかいて照れる霧山。  いやー、後から嵌った人が長年のマニアよりも こんなチャンスをあっさり手に入れるもんですよ。 世の中、そんなものです。  いいなあ、、としみじみ呟く熊本さんや、サイン貰ってきてよっ!とせがむ蜂須賀さんや すでにジェラシーで泣きそうな眼差しを注ぐ諸沢さんの気持ち、よぉっく分かりますよ。  んでもって、何時の間にか霧山の携帯の着メロもしっかり「アネゴ探偵のテーマ」。。。 いやいや、この勢いあるハマリっぷり、、呆れるほどに感心です。

◆所で今回もいい味だしてるサネイエさん。  「なにをやってるんですか?霧山さんは?」とか三日月に聞いてみたり、 ロケ見学旅行から帰ってきた二人の様子をチェックしてたり、 何も考えてないようで実は霧山へラブラブ視線を送りつづける三日月と 全く気付いていない霧山のコンビを、 無表情の下でニヤニヤしながら見守ってるんでしょうか。  そういえば、サネイエさんの大事な例の手動シュレッダーには  『サネイエ私物』 『持ち出し禁止』 のシールが貼ってあったりして、 。。。私物だったのかっ。 いいキャラクターだなあサネイエさん。 

◆ついに1対1で旅子と会う事になった霧山、照れと緊張と興奮で いつものフニャフニャ度が割増アップです。  何かわかったことがあるかと聞かれ、  「いやっ、イヤ、特に、なにか、イヤッ、特にっ、あのっ、あっはっは、特に、いえっ。。えへへっへ」  さらにあたしが犯人だと思う?と聞かれると 「いやっ?特にぃ、ナニか?いやぁー、特にー犯人なんて??」  ってもう 「特に」 の乱用で意味がわかりません。
それにしても胸の谷間がばっちりの悩殺衣装ですなあ、旅子さん。。。  でもその胸の谷間には目が行ってない霧山。  あんなに雌豹なポーズまでしてるのに。  そういうオトコな匂いがしないのも、霧山の魅力なんすけどね。  だいたい旅子の呟きをびっくり眼で聞きながら 突き出したあひる唇をつまんで手遊びしちゃってるとこなんか ホント子供みたいな顔だし、かーわいいよねえ。。  しかし手遊びしがいのある唇だ。

◆いよいよ撮影見学ですが、見学どころか、付き人まがいの事までさせてもらっちゃってる霧山。  業界用語をメモするわ、旅子にコート着せたり髪の毛整えてあげるわ、 もう訪れたチャンスをエンジョイしまくり。  頭の後ろにチョロチョロしてるマイクに  「近いなこれ! こんなに役者に近いんですか?」 と鬱陶しがる霧山ですが、 霧山くん、マイクよりあなたが旅子にむしろ近すぎ、ていうか密着しすぎでございますよ。。

◆スタッフの会議兼飲み会の席にひょこっと顔を出し、ちゃっかり参加しちゃってる霧山。  何時の間にかスルメつまんでるし。。。 すっと相手の懐にはいっていけちゃう霧山の 不思議な柔軟性というか、、危険性を感じさせない和み系というか。  だから時効事件の解決もできちゃうのだろうねえ。 
◆。。。ところでこの場面でのオダギリ、、何かほんのり顔が赤い気がするのですが。  もしかして、、リアル飲んでません? もしかして 飲みの大好きな園さんだから、この撮影は飲み会兼ねてるのでは? と思ってたら、 後にクイックジャパンの園さんの記事を読んで深く納得です。 はは。やっぱり。  それにしてもいいねえ、園さん。 何だか面白いじゃないすか園さん。  後で出てくる水平線を眺めながら入れる露天風呂とか、 いいロケ地です。  温泉地での殺人事件は推理ドラマの定番だけに、 まんまとロケ撮影とテレビ局持ちの慰安旅行を兼ねた園さん、、 やったもん勝ちだと思いました(笑)。

◆という事で、温泉なら露天風呂、霧山クンの入浴シーンまで!  何だかサービス満点だなあ、園演出。 勿論折角なのでお絵かきします。
が、実は 園監督当人は本当は麻生さんと永作さんの入浴シーンにしたかったのだそうで。。  それがあのヤロー同士の入浴シーンに? 残念だなあ(棒読み)。 いや、 それはそれで見たかったし、きっと視聴率もぐんぐんとアップした事でしょうが、 私としてはオダギリ霧山くんのまったり入浴シーンと、久々に大好きな オダギリ素肩が堪能できて、実にありがたくそりゃあああもう、大満足でありますよ。
◆所ででこれ、夜のシーンだよね。 園さんは夜は中打ち上げをする為に、 絶対に5時か6時には撮影を切上げていたとの事ですが、 とすると、これも実はカメラさんも園監督も、マッパで温泉に漬かりながらのくつろぎタイム兼 撮影だったのかも、、、などと、 裸天国状態のロケ現場なんかを想像して、思わず 「ん”−−っ!」  な気分になってしまいました。

◆女子入浴シーンは拝めなくても、浴衣姿の麻生三日月クンもとーっても可愛いのだ。  近すぎないかなぁー、遠いかなー、なんてホッペを紅潮させて 布団を近づけたり遠ざけたりしちゃってたり、乙女の恥じらいとワクワクがカワイイよね。  そこに戻って来た布団の片割れの主の、大好きな霧山君にドキドキしてる気持ちを悟られないように カラ元気に話し掛けてみたり、ちょっと肩を叩いてみたり、 悟られないようにしてるけど、わかりやすすぎ。 勘付くね、…普通はね。  …普通とチョット違うから、その男。 全く空気を読んでません。  フツーに頭をガシガシ拭いたり、なにそのマイペース。  それって男同士の同僚で旅館に泊まった時のノリなのでわ。。。
でも負けない三日月クン。 このチャンスをものにしないでどーする。  ビールなんかいきなり空けちゃったりして、多分三日月クンとしては  「霧山くぅん、酔っちゃったみたい(はぁと)」 てのが、 やっぱり初めての二人の距離を縮めるには一番自然で定番のキッカケよね、て所だったと思いますが  「まさか、私たちカップルだと思われてるのかなぁ? ねえ霧山くん(はぁと)」  と振り向いた先には、もふもふの布団に包まれて思いっきり幸せそ〜〜〜な 顔してストーンと眠りに落ちてる男の姿が。 いやもうそれはオトコじゃないっす!  据え膳食わぬは男の恥っていうか、お前が据え膳になってどうすんだ霧山。  なにその頭に置いたタオルもそのままに、この世の天国はやっぱ温泉の後のお布団だよねv てな子供のような寝顔。。。 ムカつく程に可愛いすぎです。。。
もうさ、三日月クンがワクワクしながら話してる横で、つつーっと布団に向かって まっしぐらに歩いてく姿なんか、既に夢遊病者状態だもんなあ。  しかも壁側のアッチを向かないで、並んだ布団のコッチ向いて寝ちゃってる辺りも、もうぜんっぜん 女である三日月の存在が念頭にないっていうか、ダメダコリャ。。。  オンナとしての自信を失いそうですが、めげるな三日月クン。 霧山がオカシイのです。  ぷーっと膨れた顔とか、寝顔とかめちゃめちゃキュートで可愛いのになあ、三日月クン。。。

◆と、ボケ可愛い霧山ですが、早朝の崖に模型を手に持つ姿は何だかカッコよかったなあ。  今回のあの黒いジャケット、凄くかっこよくないすか。  この崖の場面では髪の毛がくりんくりんというよりバサバサなんだけど 風に乱れて顔の半分隠しそうな髪とか、襟立てたジャケットとか、手袋とか、 ジーンズの後姿とか、なんか立ち姿すっげカッコいいのな。アップになると、やっぱり ちょっとブサ系の顔しちゃってるけど、そこがまた良い。  素材はカッコイイのに可愛かったりアホだったり、ほんと オダギリの魅力てんこもりの霧山。

◆ロケ見学から帰ってきた霧山はすっかりみんなの人気者で有頂天。  業界用語を自慢気に話しまくる霧山。  いつものボンヤリした霧山とは人が変わったようでございます。  もう回りにチヤホヤされて、うかれぽんち。  終いには 「ハイハイハイハイ、右が上手、左が下手、ハイ、一緒に」  などと業界語レッスンですよ。
◆必死にこっそりメモをとる十文字疾風。。。  普段の仕事としてのメモはそんなに一生懸命とらないんじゃないかこの人。  「ここまっすぐ行って上手に出てフレームインして最初の信号をキュー!にして 下手の大きなビルナメに少し食われた感のある小さなビルからショットの煽りで 3階をバミって下さい。見切れそうになるから注意してロケハンしてください」 って全然わかんねいし。 誰よりもミーハーな刑事。。 確かに憎めませんが使えません。
◆よーく見ると、霧山の業界語講座に集まるいつのも連中の他に、 何気に遠くにいる人も、じっと見てますな。  そして慌てて荷物を置いて、カミテ、シモテ、をやってる。。(笑)

◆相変わらずビデオを見ては 「シュッシュッ」 している霧山を軌道修正して、何とか 推理に向かわせる三日月くん。 今回は本当に頼もしい限りです。  一応ここでやっと時効警察らしく推理を進めるものの、また鳴り響く「アネゴ探偵」の 着メロ。。 誰?と聞いても 「ん”−っ」 で誤魔化す霧山。 バレバレですけども。
◆ほんっと「ん”−っ」ってさ、何かもう反論する気力なくなる技だよね。

◆旅子と2回目のデート、、何だか三日月と一緒の時よりデートぽい気が。。。
◆「あなたが残したメモよぉん」 「これで全部分かったわぁん」 ちょっと(笑)この中途半端な乙女読み、キモ最高。。。

◆見学の次はドラマに出演することになったと聞いた時効課は騒然。  幻の台本に盛り上がる一同の向こう側で羨ましいを通り越して 悔しそうな顔してる熊本さん。。 ビデオ持ち歩いたり崖持ち歩いたり(って言うと凄いね) してたのに。。。  が、セリフの読み合わせで寂水の役を皆が取り合いをしてる所で  「ちょっとまて! 私がやろう。。。」  満を持しての真打登場の貫禄を見せ、憧れの寂水役をゲットし、 あの幻の台本を読み合わせ出来て満足そうなお顔、ちょっとホッとしましたよ。
◆と言う事で、いきなり始まった、「アネゴ探偵」 芝居。。。  何故机の上に?? 何故ライトまで用意してそれっぽく?  てか、、、人集まりすぎじゃね? 仕事は?ねえ皆仕事は??  つか霧山、なにその腰の辺りでクイっと可愛く剃り返した乙女ちっくな手は。  それが素人霧山の演技の限界なのねぇん。  まさしく学芸会ですが、ものっそ楽しそうだよ時効課。。。  引き気味に呆れていた三日月くんも、結局しっかり後ろで台本チェックの役回りしてるし。  アンタ達ノリ良すぎっ、シュッ!
◆そうそう、手持ちカメラの映像が、園子温映像来たって感じです。

◆で、いよいよホンモノの『アネゴ探偵』撮影本番での霧山の衣装がもうサイコー。  一体どういうセンスの衣装チョイス? つかどういうキャラ設定すか?  とか思いながらも、オダギリには何故か似合ってしまうわけですよ、 ぴっちり真中分けも、ヒトクセもフタクセもあるストライプのスーツも、 やっぱり丈の短いパンツも。 羽織った自前のいつものコートが合ってるんだけども、 コート脱いだ姿も見てみたかったわぁん。 
◆この謎のアシスタントキャラクターで推理モノ、マジで見てみたいなあ。  余りにもキャラ立ちすぎなその出で立ち、勿体無い。  スピンオフで撮ってくれないかしらん。

◆いよいよ霧山の推理を披露するシーン。  今回は撮影当時を再現するように、告白の手紙にすり替え、読み上げる霧山。  ずっとアホやってた霧山が、突然白河が乗移ったかのように淡々と棒読みで 手紙を読み上げる場面、急に不気味な緊張感が流れ出して、釘付けになったなあ。  毎回定番で最後に霧山が自白を迫る場面があるわけだけど、 時効後と言う設定があれど、結局そこんとこはどうしても普通の推理ドラマと同じように、 相手に推理を述べ続けるセリフが続いてしまうんだけども、 今回は当時の再現というちょっと変わった味付けになってるのが中々面白くて、こうきたのか、と 唸ったですよ。
◆んが、霧山の推理の本番は、メガネを外してからなのだ。  何故メガネを外すかはもう、どうでもいいことなのだ。  外しためがねを隣にいる誰かに渡すのも恒例なのだ。  それが三日月でなくても、霧山的には多分どうでもいいことなのだ。  って事で、隣にいた女優のおばちゃんに差し出されるメガネ。  不審な顔をしつつ、受け取ったおばちゃんに注がれる、三日月の嫉妬の視線が笑ったナァ。  すっかり霧山の助手の仕事を愛してるのね、三日月クン。
◆「みかづきクーン。 ちょっと持って来て」  と呼ばれた三日月クンの嬉しそうな事。  今までは指図されても微妙な顔してたのに、 「はいっv」 ってとっても良いお返事で 崖のジオラマをヨイショと持って、勢いよく霧山に向かって走っていく姿、可愛いじゃん。  でもってオバチャンの持ってる霧山メガネを要求。  「あ、返してください、アタシの、、、」  て、アタシのなんかい。 もうすっかり霧山助手の三日月クンなのだ。
◆さっと霧山が手を出せば、メガネをすっとその手に戻す。  『誰にもいいませんよカード』 へ押す認印に 「はぁ〜」 と息をかけるのも いつの間にか三日月クンのお仕事に。 もちろん言われなくてもツーカーで用意、 さっと渡して、更には ハンコがきちんと押されてるか心配そうに霧山の手元を覗き込み、 またハンコを受け取ってしまいこむ、全て無言でのやりとり。 …有能な助手です。  。。。って待て、今ハンコはもしかして三日月クンが持ってるわけ?  それで例のアレに霧山のハンコ、押しちゃえば?!

◆そのお馴染みの 『誰にもいいませんよカード』 、皆に見えるように掲げた霧山、 なんだか誇らしげで笑えます。。  つか、 「アヤメ旅子 スタッフ御一同 様」 って一枚かよ!  ケチいなあ。 ちゃーんと人数分用意しておけよ霧山。。。

   ↓ぽちっとすると全体像もあることは、ありますよ。
◆あの崖で自分なりの寂水探偵を演じて見せて、 自分がイケてるか彼女に見て貰いたいと言ってた霧山。 演技はイケてなかったけども、 ポツネン探偵としては完璧です。 
「趣味ですと 逮捕はせねど 罪は罪」
最後に一句も、びっときまりましたなあ。  「シュッ」をやるのに、三日月くんも慌てて手袋のカバーをはずし 一緒に「しゅっしゅっ」してるし、すっかりナイスコンビです。

◆それにしても素晴らしいロケ地だなあ、犬吠崎。夕日だか朝日だかに光る海も美しい。  推理の再現映像も、昔の現場に霧山がいるようなカットだったり、 凝って自由な映像構成が面白かったなあ。  でも崖っぷちでの演技がちょっと怖くてドキドキしたっす。

◆しっかし今回のように、大勢で犯罪を犯した人たちの前で、 しかも危険な崖っぷちを背にして 「アンタ達が犯人です」 なーんて、 実際やったら怖いよね。 その場でそれこそ消されちゃいそうです。  まあ、せっかく時効が成立した後に、わざわざまた犯罪を犯して また1から時効待ち、なんて事はそうそうしないだろうと思える所が 時効警察のおいしい抜け道なんだろうなあ。 ほんと、いい所にスポット当てたモンです。

◆霧山がドラマに出てなかった事でちょっとホッとしたような 熊本課長をはじめとする古くからのファン達。 ちょっとリアルなファン心理です(笑)  にしても、趣味の推理が解決するとすっぱりすっかり全て忘れてしまう 霧山頭脳ってほんっと謎だわ。。。時効を解決する為には ファンになってみたり、無意識のウチに脳が活動開始しちゃうのでしょうか。。 


と、今回は温泉地における殺人事件は何故かいつも崖で犯人を追い詰める、という 全く絵に描いたような推理モノドラマネタを、 わざとあの園子温監督が使ったところが逆に意表をついていて、本当に面白かったなあ。  構成も自分的には満足度完璧、しかも笑えるし、オダギリのお肌も拝めるし(笑)、 霧山も三日月も可愛いし、時効課のゆるっぽさはきっちり受け継いでるし、 いやいや、ホント、園さん凄いね、やるじゃん! グッジョブ! って気持ちでいっぱいです。  クイックジャパンのインタビューにしてもホント面白くて、こりゃオダギリも 園さんと一緒の仕事が楽しいはずだ、と納得です。 次も期待してますよ、園さん。

で、ふと思うんだけど、オダギリって心から信頼しあってたり もとい、オダギリが凄く懐いている人が演出や監督してたりすると、 妙にスキのある、油断したような可愛い顔みせてくれる気がするですよ。  カッコいいオダギリも大好きだけど、こういうほわんと不思議な空気漂わせてる 霧山オダギリをたっぷり見れる時効警察は、 ほんっとナイスなドラマなのだ。

『園子温 コメディセンスに 脱帽よん』
。。。だめか。
                      (2006/2/3 放送 脚本・演出/園子温)              
                                       







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