■第4話 『ひたすら討論。。。』■

今週はとことん、討論討論討論のまさに法律ドラマの真骨頂てなもんで、
言葉を追い掛けるのに必死な法律無知な1俳優ファン視聴者。
その結果頭にこびり着いたのは、あの言葉だけかよ、て事で第4話。


◆やきとりだったもの
いくつになったか分からない田家さんでも誕生日は分かるのでお祝いするアホヤンズ(既に忘れられていそうな名前です)
女性チームは飲み会の前にケーキ。別腹ですもんね。 あ、でも食事前に甘いモノを頂くと実は満腹中枢が刺激されてダイエットになるとか(一口メモ)。
幸せそうにケーキ頬張る楓、女の子って感じで可愛いけど、会話は法律。 よりどりみどりな美人ぞろいだけど、ナンパしても会話についていけなさそうだなあ。。。

一方飲み屋さんで待つ男性チーム。1列に並んで女性の到着を待つ様はまるで合コンかと?
堤さんと北村さんの間に挟まったオダギリ、ひと回り小さくて遠近感がついてしまってます。。 で、リーゼントじゃなくてマイタケ。スーツにヘアバンドマイタケヘア、かっこいいな。
焼き鳥の串を外しておくという、鍋奉行ならぬ焼き鳥奉行な桐原の振るまいがキッカケで楽しい筈の飲み会は思わぬ展開に。
「焼き鳥は串にさしてこそ焼き鳥」 ごもっとも。ハンバーガーをばらしてしまったらハンバーグとパンになってしまうのさ!
桐原が責任をとって食う事になった『前世が焼き鳥だったもの(ってナイス表現崎田さん)』を、それとは知らずにパクパク食べる森乃さん。。。 そりゃまあ知らなければ、飲み会のテーブルにあるものはミンナのモノだと思うよね。札でも付けておけば良かったものを。
その様子にいち早く気付いた羽佐間。森乃と桐原とヤキトリを交互に見つめる目が真ん丸、鼻の穴も若干開き気味(笑)
  「俺のトリニクを食ってるやつがいる!」
  「いいじゃないですか、桐原さん。。」
  「よくないっ!!!」
いきなり怒鳴られてビクッとし叱られたワンコのように黙ってしまう羽佐間。。カワイイ。 元ヤクザの情婦らしく迫力のタンカを切る森乃と大人気ない主張をかます桐原を ビックリ眼でキョトキョト見まわしてるのがニワトリっぽくもあり(謝)。。 で、手がすっかり固まって上半身は固定しつつ見る方向を変えるもんだからロボットのようでもあり(深謝)。。
そんなオロオロする羽佐間が全面的にかなり可愛すぎ。
しかし桐原と森乃、楽しそうだよねえ。。。なんかさ。

◆主役はヤキトリ。。。
今週から大杉蓮さんが教官。 ビギナーの楽しみは、実力俳優さんの教官でもあるんだよね。 松下さんの厳しさの中に優しさがある教官は本当良かったなあ。。 もたいさんをもっと見たかったけどな。
で、大杉さんの重松教官は、どうも森乃につっかかるんだよね。 コレは今後に何か伏線があるのかなあ。単に過去を知ってて良からずに思っているから? 『やきとり事件@田家さんバースデー』について討論していたのを、 何気に暴力団の話にすりかえた重松教官、わかっててわざと森乃を挑発してるかんじ。 言葉が出ない森乃、過去を知っている7人は緊張。。
が、そこで羽佐間が上手く話の論点を「ヤキトリ問題」に軌道修正。
いやー、機転がきくというか、さり気ない話の戻し方がねえ、イイじゃないですか。

”焼き鳥”ひとつでも、この人たちにかかると、居酒屋の中だけで様々な状況、状態に変わっていくんだねえ。
ドラマの中でこんなにスポットライトを浴びた事はかつてあったのだろうか、焼き鳥。
それにしても、、毎回このドラマ見てるとお腹がすくんですけど。。。

◆気遣いまくり羽佐間。
毎度おなじみ8人集まって課題討論のシーン。
森乃とハザマが居ない時に、話題が暴力の事に流れ、
  「森乃さんのような人たちを、僕は許してはイケナイと思います!!」
過去にチンピラに暴力を振るわれた苦い経験を思い出した田家さんの叫びをドアの向うで思いっきり聞いてしまった羽佐間と森乃さん。 既に自分の過去を知っていても、同じ目的を持った仲間として 認めてくれていると思っていたところで聞いちゃう本音、いくら強気の森乃さんでもキツイだろうな。
どうしようかと重い空気が流れるのも束の間、パッと動く羽佐間。
わざと大きな音を立ててドアを開け、明るくふるまう。
さっきの講議の時といい、今回といい、さりげなく素早いフォロー、中々出来ないぞ。。しかも恩着せがましい感じでもなく。
もっとも、その後田家さん達が昔の森乃を批判するような発言を続けた時に
  「今はそういう人間じゃない」
と庇った桐原の言葉の方に森乃は反応していたけどね〜〜。
。。。いいんだ。
焼き鳥事件も解決し、仲直りするふたりを見てちょっぴり満足そうに微笑む羽佐間、あんた大人だよ。
さりげに優しくてカッコイイよ。
何かが起きたときに、さりげなく気を回す、潤滑油の様な存在だなあ、羽佐間。

しかし司法試験の勉強をしていた頃に受けた暴力体験。。。って田家さんの長い18年もの受験の歴史のいつなんだろう、、と気になる。 案外しょっちゅう虐められていそうだけど、田家さん。。
18年と言えば、18年前に生まれた子供は18歳。そりゃそうだ。いやそれよりもさ、
田家さんが司法試験を受けようと決意した頃、 鈴希は4才。楓は5才羽佐間は小学2年生。。。って思ったら更に衝撃。
田家さん、いくつよ。マジで。
小学2年生の羽佐間かあ。ヤンチャだったろうなあ。(妄想)

◆権利の(以下略)。
そんないざこざもあった事を知らずに、楓が地図を作って登場。
あっっ。。。ごめん。。実はこの時に始めて楓が居なかった事に気付いた。。ウウッ。ごめんね、楓ちゃん。
今回の課題の事例、おじいさんXが勝つには街側が違法な手続きはしていないからある一つの法律を使うしかない、、と。。 が、それは正に伝家の宝刀、水戸黄門の印篭。簡単に口にはできない最後の手段。
心の中で牽制しあう7人。。。
  「可哀想ったって、そんな方法、、ある、権利の濫用だ。」「あるわ、権利の濫用よ」
  「権利の濫用てのがあったけど。。」「権利の濫用は、駄目だよなあ。。」
  「権利の濫用を持ち出すのは、良くないわよねェ。。」「権利の濫用は使っちゃいけないよなあ〜」
  「権利の濫用って、誰かが言い出しそう。。」
そんなに、そんなにヤバイのか。。。
そんなの知らない視聴者ですが、ドックンドックン心臓の音、かなり効果的でコチラもワカンナイけど緊張。
頭の中に渦巻く「ケンリノランヨウ」の言葉。。。。一体何回出て来るのかしらん。
ひとり緊張感なく焼き鳥を頬張っていた楓。
  「クイズの答え、あれって権利の濫用ですよね!」
固まる一同。の空気を読まず、ハタと気付く。そして嬉しそうに
  「これも権利の濫用です!!」
言っちゃったよ。。しかも大きな声で。。。。。。てな7人。。。
  「権利の濫用はむやみに使っちゃいけないって勉強したろ?」
と静かにたしなめるハザマ。
まあ奇跡の一発合格した楓だからなあ。。1話で『脅迫』についても答えられなかった楓だからなあ。。 相当ピンポイントで無駄のない勉強をしたんだろうか。その勉強法をいっそ本にしたら、売れそうな予感。

◆ひかえおろう 〜!この法令が(以下略)
公共施設が本当に必要かが論点に。実はこの『憩いのセンター安らぎ』には『2』がつく。。
つまり別館て事が判明、地図をみると確かにさらに豪華な『安らぎ』を発見した羽佐間、
  「え、こんなでっかい安らぎがあんじゃん!!や、コレもう安らいじゃったよ、
  コレ、もももももう町、安らいじゃったよ、コレ!!!

いや落ち着け羽佐間〜!安らいじゃったって(笑)?
  「。。。キミ、町の人?」と呆れて桐原がつっこんでみても
  「だって必要ないでしょ、コレ!@*%&+$☆×※@*#&%!!!
や、、もう、何言ってるかわかんないし!!
  「こんな無駄な公共施設の為におじいさんやお年寄り達の生活が脅かされるのって間違ってますよ!!
  これは権利の濫用でしょ!!!!」

もはや大興奮の羽佐間。。。
でもハザマがこの問題でおじいさんに肩入れするのは分かるよ。おばあちゃんの土地の事と被るものね。 でも、ドラマの中では特にその件には触れて無かったのが勿体ないなあ、せっかく先週「そんな事があったんだなあ」と ジンと来たエピソードだっただけに、絡めていって欲しかったような。。。。 楓の「かわいそう」感情だけより説得力あるのにな。
さっきは乱用しちゃ駄目だと楓に言ったのに、すっかり「権利の濫用」行使派になった羽佐間。
権利の濫用は乱用しちゃいかん、全部がひっくり返る水戸黄門の印篭みたいなもんだ!と言われても、
  「いいじゃないすか!もう印篭使っちゃいましょうよ!」
。。。使う気満々。
  「水戸黄門だって、8時45分迄我慢してるだろ!」
と桐原に言われて時計を見る。。って、今の時間は関係ないだろう。
  「アレは吟味に吟味を重ねてるんだよ!」
口角泡を飛ばしつつ熱く、あつぅ〜〜く語る崎田さん。印篭に対する深いこだわりと思い入れに
  「そうなんだあ。。」
すっかり感心しちゃったよ羽佐間。。。。素直でかわいいのう。

しかしどうも楓は、弱い立場の人間を想像を働かせまくりで思い入れが激しすぎて、冷静さより感情が先走りがち。
勿論、それは大事な事なんだろうけども。。
  「あんたの方がムチャな事いってるよ!」
と、突然ブチきれる鈴希。
  「宇奈月温泉の事例も知らないなんて、同じ司法習生として恥ずかしいよ!
  合格した途端、勉強した事全部忘れちゃったんじゃない?」

いつも冷静に判断する鈴希と感情で正に弁護しようとする楓、目指すところの違いが出て面白い。 けど、つっかかられて「すいません」て謝るのってどうかなあ。。 何でスイマセンなんだろうなあ。謝られたくて言ってるんじゃないと思うけどなあ。。。
さあギスギスしてきたら潤滑油ですよ、
たすけてー、ハ-ザ-マくーん。
  「俺も事例はただ暗記するだけで事例に出てくる人の気持ちなんて考える事なかったもん。
  宇奈月温泉の町の人の気持ちに思いを寄せるなんて今回初めてだよ。。
  俺が言いたいのは、おじいさんXについても、人の気持ちになってちゃんと考えたいって、そーゆー事よ」

森乃の時と同様、さりげなくフォローしつつ、かといって突っかかった鈴希を批判するわけでもなく、 上手く話題の流れを個人の言い合いから戻していく話術。こんな弁護士さんなら色々話せそうだなあ。。。
結局鈴希がカリカリしてたのも、この事例を扱ったのが裁判官である父親だったからってのもあるみたいで。 鈴希は鈴希で、強がりつつ悩んでいるんだよね。


◆羽佐間、、あっちにこっちに忙しいなあ。
今度はそんな強がってはいるものの、ひとり悩む鈴希を心配するハザマ。
鈴希を見つけて、ちょっとひと呼吸置いたときの、一瞬伏せた目がイイねえ。。。
にしても押し付けがましくない優しさはあるし、正義感あるし、 明るいし、でも大事な時は親身になって真剣に考えてくれるし、怒る時はちゃんと怒るし、 なんだよもう、最高だよイイ男だよ〜。
最初はもっと無神経で武骨な硬派な元ツッパリ、、な役かと思っていたけど ホストにもなれるんじゃないか?みたいな細やかな心配り(笑)
でも、もう少しヤンチャな部分も見たいなあ、、、と贅沢言ってみる。
この場合は仕方ない、鈴希のお父さんの判決は間違ってないよ、と慰めるハザマ。
何だかこの2ショ、二人とも黒のニット系で凄くお似合いデス。
感情に振り回されないように強がりつつも独りで悩んでしまう鈴希は結構好き。
そうい鈴希をちゃんと分かってて、先回りして気持ちをフォローしてあげる羽佐間がメチャメチャ好きだ(今さら)
んで太めのターバンと、モヘアぽい黒のニットパーカの普段着ファッションがまたカワイイつかカッコイイていうか。グーですわ。 黒が似合うなあ、羽佐間。
プラス、先週もあったけど、椅子に浅く腰掛けた時の身体のラインが凄くツボ。
ので、この鈴希とのシーンは短いんだけど、お気に入りでございます。

◆アホジャナイヤンズ?
すっかり課題の起案は毎回誉められるようになってるなあ。成長する8人。でもそれとアホかは別だったり?
ところでおじいさんの孫が坊主頭である事まで記していた楓、それは一体どういう部分で書き記す必要があったのだろうか、 と素朴に疑問。。。私は現地にまで行きました。とさり気なく主張?むむ、案外抜け目ないのかもしれないなあ。
自分の父親の判決を否定した鈴希、その答えが正しいかは別として、1人の法律家として一歩成長したようでカッコよかった。
まあしかし、このおじいさんの事例で印篭だしていたら、、それこそ世の中どーなっちゃうのかなあ、とも思うけどネ。。
裁判、法律、難しいッス。。


それにしても今回はホンッッット、議論につぐ議論またギローン。
見てる分には本当面白いんだけどねえ。興味津々でそりゃもう楽しく見れたんだけども、レポとなるとまた別でございまして。
おかげでドラマレポだか、事件レポだか分からなくなりそうだったので、 おじいさんの件は色々思う事もありましたが、そこは心の中にとどめておきますデス。
しかも法律素人の脳味噌に刻み込まれた『権利の濫用』 という普段使う事など殆どないであろう言葉、、てコレどうよ(笑)
優等生田中くんとの議論や衝突をもっと見てみたかったけど、 来週からはいよいよ講義室を飛び出して実務修習が始まるようで、羽佐間と森乃、桐原と楓という新しいコンビが楽しみ。
ていうか、羽佐間が色々と、、こ、コレはっ?!と、予告だけでご飯いただけました。。
。。。でもねえ、予告だけの場面って多いから、そこは控えめに期待しておこうかと(笑)


                                        (2003/10/27放送)

                                       





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