■第8話 『復活のアホヤンズ。』■

   ビギナー初連続モノの、後編でございます。
   崩壊寸前のアホヤンズはどうなっちゃうのかしらん。
   桐原vs羽佐間の喧嘩の行方は。
   アンパンがどうしたって〜?!そんな感じで。
   今回恐ろしく長いです。冬の夜長にどうぞ。。完走めざして。。   。。。スビマセン。

◆裁判官の卵でもあります。
刑裁修習中の楓。実際に裁判官の下について、リアル進行中の裁判を見る事になるのね。 一応今の所弁護士を希望してるけど今回は裁判官の目でお勉強。 楓が世話になる星野裁判官@若林豪さんがとっても優しい目をしててイイんだなあ。 優しく、でもきっぱり厳しく、
  「裁判官は現場に出向く事はできないし、かわいそうだからと言って刑を軽くしたり、
  量刑を変えるような考えは持たないように」
、と裁判官としての立場を楓に指南。
男A、女B子の名前を知り、実際に裁判で初めて目にする男Aの姿、これって結構衝撃だと思うんだけど、 テレビ的に実は前回の再現映像で散々本人の姿を見てるから、『初めて見る』って感じが全くなくて残念。 どうせなら、前回はずっとイラストで紹介しておけばよかったような。。。 勿論ソコは五月女さん以外で。。。(笑)

◆『仮』仲直り
前回喧嘩組の鈴希と崎田さん。講義室二人きり。そこは人生の先輩の崎田さん、目上の者だと怒鳴ってしまったけど、 ココでは同級生だ。。と反省し、ココは一つ自分から折れてあげますか、、と思ったら先に鈴希に話し掛けられて拍子抜け。 でもイイ人だ、崎田さん。まあ相変らず鈴希に「アンタ」呼ばわりされてるけど、もうソコは鈴希のキャラだと諦めるしかないねえ。 いや案外、言い方には問題はあれど、、この馴れ馴れしさが鈴希の愛情表現かもしれないしね。
何だかんだと崎田に文句言ったりしつつも、修習先の課題、
「崎田さんのオヤジの意見を取り入れて書いとくか!」
何て、かわいいトコあるじゃないすか(鈴希が結構好きなので寛容)。それを聞いてニコニコ嬉しそうにしてる崎田さん。
この親子みたいな関係、好きだなあ。
講義室に続々と集合するアホヤンズ。先日の険悪な空気の後、どう解散したのかわからないけども、 まあそこは大人ですから。桐原さんも崎田さんも皆表向き普通にふるまってます。
 。。。誰かさんはのぞいて。(汗)
いつもの雰囲気の中に入って来た羽佐間、独りズルズルと前回の空気を引きずってるわ、しかもちょっと離れた席に座るわ、
案外強情っぱりなのねv。。。おかげでせっかく和んでいた空気が1℃程下降。
そんな羽佐間を見ても、しょ〜がねえなあ、な顔の桐原。そしてつい観察しちゃう崎田さん。
  「羽佐間くん、、君はまだわだかまりを持ってるんだねぇ。若い子は面倒臭いなぁ。。
  仕方ない、ココはひとつ私が愉快なオヤジギャグを言って。。。。」

と、オヤジギャグでより一層教室の温度が下がる寸前に楓と田家さんが登場、がっかりしてる崎田さんには悪いけど、 ナイスタイミングでございました。
 ところで、羽佐間なめ崎田さんカットでの手前のハザマの横顔(っても鼻から下)のポヨポヨ唇が可愛くて釘付け。余談ですが。 黒沢さんが登場した時に何気にバッグをアピールしていたような気が。公式HPで通販受け付中ですし。 んが、ハザマズキーとしては羽佐間の鞄が激しく気になる所。なにあの鉄線みたいなデザイン?!カッケー。ホシー。余談。

◆多数決かよ。
実際に裁判を見て来た楓から新しい情報を聞く一同。 男Aを名前で言いたがる楓。。鈴希が必要無いってキッパリ言ってくれたけど、確かにそりゃマズイ。
この司法修習生楓由子の辞書には『守秘義務』の文字はないのでしょーか。
本人の姿や、持っている名前を知れば、ただの記号で記された人間像よりリアルに思いを寄せる事は可能だけど、 それじゃ逆に冷静な判断がしにくくなるわけで。ましてやまだまだ経験の足りないタマゴですし。
裁判を見て来た楓の報告から少し討論はするものの、やはり一つに意見はまとまらず、 とりあえずはとっとと結論を出して起案を提出しちゃいたい、て事で桐原の提案で多数決で決める事に。
結果、アホヤンズのまとめた起案(多数決)は『同意殺人』。
そして羽佐間、ひとっことも喋らず。
多数決を提案した桐原にチラと不満そうな顔を向けたりしてたけど、始終ムクれた顔で何も発言しないから、、 ま、討論を避けて多数決にしようとした桐原と同じではありますな。。 尤も、桐原も手すら挙げなかったわけだけど。言ってる事は違うけどどっかしら似てるような気がするこの二人。。

◆元官僚だってそりゃ悩むさ〜。
桐原と森乃、なんのかんの言いつつ良く一緒に食事してますなあ。それもゴージャスなレストランで。 相変らず大人の雰囲気を醸し出しつつ、会話はガキな所がステキです。
他の約束があるから、と桐原が帰った直後に、先日のパーティで会った”すてきな猪瀬夫人リターンズ”(@テロップ参照。笑) とばったり会い、官僚を失脚した時の桐原の辛い過去話を聞く森乃。。。。
いやー、なんつーか説明役かぁ、素敵な猪瀬夫人リターンズ(長いよ!)。かなり偶然&説明っぽい場面なのはTVドラマの都合として。 つかそんな偶然に話を聞かなければ桐原の気持ちを誰もくめないのかしらん。。 被告人に思いを寄せるのはイイけど、まずは近くの人から思い遣ってみてはいかがかと。

で、桐原、誰と約束かと思えば、野佐木教官ですか。こりゃまた渋い2ショだこと。。。
  「被告人Aの気持ちをどうしても理解できない、人を簡単に信じる事ができない」
珍しく自分から弱音を吐いて相談する桐原にちょっと萌えつつ。
それはむしろ人を信じたい気持ちの裏返しだと、さすが教官鋭く指摘。
  「人は所詮分かり敢え無い、分かると思う事自体ごう慢だ。
  むしろ公平さを保つという上で男Aを理解しようとする思いは邪魔なだけだ」

分かりあえないから法律があるんだろうけど、こうキッパリ言われてみると逆に桐原は複雑かもしれないね。

◆復活!眼福!イイ男コンビ。
殺害現場で手を合わせ、神妙な表情で歩いていた桐原、そこでばったりと羽佐間とはち合わせ。
羽佐間は荷造り用のビニールひもをブラブラさせて、なんだか微妙にアヤシイ。。
所で羽佐間のこのデニムコート、凄く可愛いネ。ブランド気になる。デジマガみたいにファッションチェックして欲しいッス。 。。。まあどーせ高いんだろうけどさっ(諦)頭には例の紫のターバン。似合いすぎ。
  「。。何でココに。。。」
桐原とは一切口を聞かないかと思っていたから、とりあえずモンクでも口開いたのが嬉しいな。
  「何しに来たんですか?ココは男Aが寝泊まりしていた公園ですよ?
  男AがB子さんの首をロープで絞めて殺害した現場でもあります。」

と言いつつ桐原の目の前でロープをビラビラさせる。アヤしいってば。
  「桐原さんもまだこの事件の事気にかけてたんスか?」と詰め寄る羽佐間。
  「ロープを持って近付くな!」
  「。。。あ。」
  「お前こそ何でココにきた。。。。まさかそのロープで俺を!!
  「ちょっと。。冗談でもそーゆぅ事言わないで下さいよ。。。」

桐原さん相変わらずのノリですが、まだ凸れない羽佐間は呆れてちょいと引いてます。。(笑)
  「来る途中で拾って来たんですよ」
  「拾うなそんなモン」
  「いや、コレで、、首を絞めて殺したんだなー。。って思って。。」

ちょっと奥さん聞きました?って、こんな物騒な会話が誰かに聞かれたら通報されそう。
  「こっち向けるな。どっかおいとけ。」
。。怒られてブツブツ文句を呟きつつ。。。ロープはナニゲ〜〜に桐原の首へ。。
  「俺の首に置くなーーーーっっ!!(怒)」
。。。コントのネタ合わせかよ?!
。。。けどこのノリが復活して嬉しゅうございます。

◆美しく モノ食う男の 2ショット。
イイ感じの大衆食堂で何故か男が二人横並びでお昼食べてます。。まあ、TVの基本かもしれないけど、実際、 ちょっと揉めた時って、対面で座るより横並びの方が上手く話ができるらしい。お試しあれ。 ココでの二人の会話。もう最高に好き。見た目も眼福ですが、やっぱりこのテンポ、コレだよコレ〜。 コレがなくちゃビギナーじゃないす。
  「俺、、男AとB子さんの追い詰められていく状況にすげぇ感情移入しちゃって、もっと冷静になんなきゃって思って
  現場に足を運んだんですよ。。」

思い入れが激しすぎた事は自覚していたんだね、ヨシヨシ。。
大きめのご飯を口に詰め込む様すらも、何故か上品なオダギリ。本当きれいに美味しそうに食べるなあ。。。


  「お前はどういう弁護士を目指してる」
  「話すと長いすよ」
  「かいつまんで話せ」
  「。。。。俺の親父、もともと漁師だったんすよ。。。」
  「親父の話はいい」
  「。。。。俺が生まれる前。。。」
  「生まれる前に戻ってどうする」
  「。。。。俺のばあちゃんがぁ。。。」
  「ばあちゃんは次回にしろ」

もうこのテンポ、最高です。叩けば響く、いや、ああ言えばこう言う、、コレだよこのノリだよー桐原さん。
ちょっといじわるなのがイイ。。。けど、ちょっとやりすぎたか?いじけちゃった羽佐間。。
  「。。。。いいですよ、もぅ。。」
  「聞くよ、ちゃんと聞くよ」
  「いいですぅ」

この小さい「ぅ」がポインツ。いやーもういじけ羽佐間の可愛い事〜。桐原さんがからかいたくなるのもわかりますな。 うーん、頭ぐりぐりしたくなるデス。 いいなあこの二人。見た目はめちゃカッコイイのにボケ会話なのがグーです。
  「桐原さんみたいな強い人間には話してもワカンナイです。」
  「俺が強いなんて勝手に決めつけるな」
  「。。ずっと強い立場で生きてきたじゃないですか。」
  「失脚してるよ」

それを聞くとちょっとだけ目が泳ぐ羽佐間。
  「な、、なん、そんな大した事ないッスよ!」
と言い放つ隣の若僧にしばし言葉を失い黙り込む元官僚。つか、かなり大した事だと思うけど。。。 何か言えば憎まれ口でもなんでもポイポイ返って来るからこそ気楽に何でも言えちゃうんだろうけど、 所がココで意外な沈黙の反応に、訝し気に桐原の顔を見る羽佐間。
(ここの表情てば何ツーか子供っぽくて目キョトとさせて眉下げて唇ポヨンで、激ツボ。かわええ。。。)
そんな羽佐間の視線にやっと気付いた桐原、
  「。。。ああ、、大した事ないよ。。」
と弱々しく強がり、寂しそうな笑顔。。。うわあ、堤さんいいなあ。。 元官僚で他者を見下しているような態度で、あれだけ冷たい物言いをしていても、ふと見せるこういう顔が、桐原を魅力的なキャラに してるんだわな。うーん、、さすがですなあ。。。こういう上手い人と一緒に演技してるオダギリに嬉しくなるっす。
いやもう、この二人のシーンは、個人的ビギナー名場面にノミネート。相当のお気に入りにございますよ。何度見てもイイす。

そんな桐原に誘発されて、いじけモード解除し、素直に語りはじめる羽佐間。
  「俺の。。話も大した事ありませんよ。。生まれ育った家が、大きな堤防ができるって事から立ち退きを命じられたんです。
  沢山の立退料をもらってぇ、引っ越しました。」
  「。。大した事ないどころか、沢山お金貰えてよかったな」

と、茶々入れちゃういつもの桐原。 つか。。。そうかそれでそんなイイスーツや服を、羽佐間。。(納得)
  「オヤジはぁ、それによって漁師を止めざるを得なくなって、その後職を転々として、五年前に病気で死にました。。。。
  死ぬ前に、生きてても仕方ないって親父が呟いていたのを覚えてます。。魚捕るしか、能のないオヤジだったから。」
  「。。。論点がずれてるよ」

といいつつちゃんと黙って聞いてあげる桐原、いいっすね。
  や、どういう弁護士になるか、より、オレはどういう人間になるかって事なんですよ。
  落ちこぼれで、散々悪さして、遊び呆けていたから、陸に上がって干涸びてしまった親父の気持ちに気付いた時は
  もう遅かったんです。。。。ちゃんと考えたいんです、人の気持ちを。。。。例えそれが過ちを犯した人でも。」

どう言う人間になるか、かあ。いいこと言うなあ。
ではまずは隣にいる失脚した元官僚の気持ちも考えてみよう。。。
しかし眼福ショット。オダギリの、話し乍らご飯を小さく箸につまんでチマチマと口に運ぶ様が何だかヒヨコ、、つーかヒナの餌付けの様で妙にかわいかったり、箸や茶わんを持つ手の美しさに見とれたり。
隣の堤さんの男らしい骨張った手と一緒に見てみると、オダギリの手って随分柔らかい線なんだよねえ。それが妙に色っぽ。。
が、油断すると男らしい血管浮いたメリハリの有る手になったりするから、本当オダギリってわからん。七変化だよ、オダギリ。。。 不思議な人です。シミジミ。。

◆でも変わらず意見は平行線。
現場近くの川べりを歩く二人。 男AがB子を殺害した後に座っていたというベンチを見つめる。。んだけど、
右 左 右 左 右 左、、、まわれ、右。。。。
二人の足取りが歩幅もリズムも見事過ぎる程に息ピッタリ合いすぎ! (笑)。
またこの立ち姿の2ショが見栄えするんだなあ。 ラバーソールなでかい靴の上にブーツカットぽいパンツなもんだからマンガみたいなバランスの羽佐間体型がまたツボ。

逃げようと思えば出来たのに、現場近くのベンチにずっと座っていた男Aに思いを馳せる羽佐間。
  「何もかも失って、たった1人で何を思って座っていたんでしょうか。。。」
やはりその言い方には明らかに男Aに同情した上での表現があるんだよなあ。
が、被害者も亡くなり目撃者も居ない事から、男Aが自分の罪を軽くする為に嘘をついているのではないかと、 変わらず同情のかけらもなく言い放つ桐原。そんな桐原に再び鋭い視線を投げかける羽佐間。
  「殺して下さいと頼まれたなんて、男Aの作り話だ。男Aは自分が生きていくのに足手まといになったB子を殺した、
  ひょっとしたら東京に来る以前から殺意を抱いていたかもしれない。」
  「やめてください」

人の良心を信じたい羽佐間には聞きたく無い言葉。
  「お前が思っているほど人っていうのはそんなにいいものじゃない。ずるくて残酷で冷酷な面がある。」
  「。。それ以上言うと、俺はー。。桐原さんを軽蔑します。何でそこまで男Aの供述を疑うんですか。
  何で信じられないんですか。男Aは素直に自分の犯行を認めてどんな処罰でも受けると言ってます。
  話をでっち上げる必要がどこにあるんですか?!」

泣きそうな顔で訴え、去っていく羽佐間。。せっかく二人の仲が復活したかと思ったのに意見は相変らず平行線のまま。 でも、『何もかも失った』と同情するけど、唯一近くに存在していた奥さんの命を奪って消してしまったのも本人なわけで。
羽佐間が去った後に男Aの座っていたベンチに腰掛け、自分なりに人の思いを理解しようとしてる桐原。
強風にザワザワ揺れる枝が、まるで桐原の荒んだ気持ちを代弁しているようでかなり胸が痛むです。。

◆プチ三角関係(かなり誰かに不利)
食堂で鈴希に意見を求める楓。。
  「あたしじゃなくて、羽佐間くんと二人でまた朝迄話せば?」
お、さすが鈴希。ずぱっとイヤミ。けど、
  「刑裁修習が始まってから、忙しくて話してません。」
ケロっと言い放つ楓。
  『イヤミ通用しねーな、このオンナ』
。。。いいね鈴希(笑)そんな余りの鈍感さに呆れつつも結局相談にのっちゃってるし。口は悪いがイイコだよね。
男AがB子を殺害した状況を再現してみる二人、、つかミムラちゃんて、以外とグラマー。。。目が釘付けでした(笑)
ソコに羽佐間登場。一気に三角関係展開? が会話は勿論事件の検証だったりするんだけどもね。 再現してみると、殺される方がその気にならないと無理だと気付いた楓、
  「男Aが被害者の思いを受け止めて、被害者も男Aの思いを受け止めた、、て事ですか?」
  「そりゃそうだよ。2人は愛し合っていたんだから。」

とはずかしげもなく(笑)言う羽佐間。
  「愛し合っていたかどうかなんてどうしてわかんの」
と鈴希に反論されても
  「20年以上連れ添った夫婦だよ」
  「20年以上連れ添ったら愛は乾くよ!」
  「そんな事ないよ。愛ってのはぁ、どんどんどんどん深まっていくものなの!」

きゃー。言えない。こんな事言えない。。 羽佐間の家庭はきっと両親も、おばあちゃんも、仲が良くて、羽佐間は愛情に包まれて育ったんだろうなあ、、、、。 でないとこんな事言えないっす〜〜〜。
  「羽佐間くん、、そーゆートコ、スキだけどぉ
とさり気なく好意を寄せた本心を覗かせる鈴希の言葉、勿論羽佐間は気付かず。(ばかもーん。どんかーん。)
けど、さっきのイヤミには気付かなかったクセに、ココには敏感に反応する楓。
。。はっっ。さっきのは、もしかして気付かないフリ?!だとしたら相当シタタカ。つわもの。
鈴希、ハッキリ言って勝てないカモ。。。
  「相手の思いを受け止めるってのは、そういう事だよ。」
  「けどB子さんの気持ちを聞く事はもうできないんだよ。男Aの供述だけでB子さんの
  思いを推し量るのは難しいんじゃないの?」

どんな理由があるにせよ殺人を美化しちゃいけないし。 それでも、何とか『理解』に近付こうとするんだろうな、羽佐間は。

◆鬼の目にも。。。。
いよいよ最終弁論。裁判官は泣いたりしないのかと開廷前に星野裁判官に聞く楓。
  「人を裁く立場にある人間が泣いたら周囲の人は、感情に溺れ、公平な判断力を失ってると思うだろう。
  裁判官は常に冷静さと公平さを求められているから泣く事はできない」

泣きそうな予感でもしたのかなあ、楓。。勿論、修習生席であっても泣いちゃ駄目なんだろうな。
「アンパンではなく、ジュースを買えばよかった。」
と涙を流しつつ話し続ける被告人の男A。既に衰弱し切っていた妻にアンパンなど食べる気力もなく、 最後に口にしたのはトイレで汲んで来た水。それは裁判に深く影響するような事実ではなくて、また罪を軽くしてもらおうとか、 反省している姿を見せようとか、そう言う事ではなく、ただひたすら裁判官の前で懺悔したかったのかもしれない。。。
それを聞いて泣きそうになってる楓。けど、何とかギリギリ我慢。えらいぞ。
傍聴席には、逆に自然に流れる涙を拭おうとしない桐原の姿が。桐原。いいよアンタ。。。
そんな涙を流しても、森乃の前ではやはり強がってるけどね。 けど、別れた奥さんの想い出なんか話しちゃって、元官僚エリートではない、桐原勇平個人の顔を見せつつも
「人を裁くってのはそんなに甘いもんじゃない。」
と、そこは曲げず。涙は流しても罪は冷静に判断する桐原は裁判官に向いてるかもね。 そんな羽佐間にも傍聴席に来てほしかったな。2人の対比をみてみたかった。 。。。。て、羽佐間余裕で泣きそうですが。。。羽佐間は裁判官にはなれそうもないなあ。


◆つーか。聞いて無いよ〜〜!!
わざわざ自室でなく薄暗い食堂で『羽佐間を待ち伏せ』?の楓。。。いや、きっと羽佐間に聞いて欲しかったのでしょうな、ええ。 そんな楓をみつけ、
「あ、ただいま。どうだった最終弁論。」
と声をかける羽佐間。黒いコートが決まってますなあ。。。つか「ただいま」って響き、何かイイねぇ。
「明日判決と量刑を提出するんです。。。」
「うん。、、、、、書けない?」
「書きました」
「じゃどうしたの?」

沈む楓にかける言葉がいちいち、柔らかくて優しいんだな。。またこういう落着いてポソポソ話す時のオダギリの声って とっても耳心地が良いのだよね。声をかける間とか、、いいんだな。
最終弁論を自分の目で見て、2人は最後迄愛し合っていたと確信しながらも、楓が裁判官として下した判決の量刑は、
『殺人罪 懲役6年』。
ずっと同意殺人で執行猶予付きだと2人で話し合い、同じ意見だったはずなのに。複雑な表情の羽佐間。 それでも、自分の感情を押し殺し、冷静な判断の元下した判決文を泣き乍ら読み上げる楓の言葉は、 何時間教室で討論する言葉よりも重くて、羽佐間の気持ちにも響いたんじゃないかな。 辛そうな表情しつつも耳をじっと傾けて、小さくウンウン、、と頷く。
一生懸命読み上げていたけど、どうしても判決の最後の1文を声に出せずに泣く楓を見て、ゆっくり立ち上がる羽佐間。。に
まさか?のヤな予感。
楓の手からそっと起案書を取り、肩に優しく手を回しっっ。そっと抱き寄せたーーー!!?

いやいやいや、まてまて予告でなかったぞそんな場面。。聞いて無いよ〜〜! たかが抱き寄せた程度だけどもさ、心の準備っていうものがありましょう? だって今迄何度も予告で思わせぶりなシーンを『ウソつなぎ』して覚悟して見てりゃ肩透かし、 今回の予告なんてそんな場面のカケラも無かったし、気になるのは桐原と羽佐間の喧嘩の行方だし、、と、 余裕ぶっこいて見てたらそうですか、そうきますか。。。。
。。。と、一瞬のウチに脳味噌のシナプスがお手手繋いでジェラシーシグナルを伝達しまくる、アタクシの脳内。。
けど次の瞬間にはその優しい包み込むような抱き寄せ方にウットリしつつ、いやまてコレってHUGじゃん。。ていうか、 この状態なら、男女関係なく、そっと抱き寄せてあげるのが当然の流れでありましょう。ヒトとして!!人類共通の愛情表現として!! だからオッケー!!。。。とか自分を誤魔化してますけど、ぶっちゃけウラヤマシイです、はい。いいなあ楓ちゃん。。。
とは言え、実はこの場面で涙腺オープンしてしまったのさ。。。アンパン供述する被告人の場面も泣き所の様ですが、 この場面のね、感情と判決を切り離した厳しさを身を持って感じて泣く楓が健気でさあ。じーん。。。
もっとも、羽佐間が『ギュウッ』と抱きしめたり、それに楓が応じて『ハザマさんっ!』と抱き返したり、 いきおい何故ソコでキスだよ!みたいな展開だったら心の中のちゃぶ台ひっくり返していただろうけどね。
くう。むずがゆい程初々しくかわいらしい2人にやられましたとさ。
ところでオダギリ。こういう抱き締めシーンて、いつも心無しか添えた手がコンマ1ミリ程浮いている様な気がするのよねん。 ギュウウウっとしないのよ。ソッと添えてる感じなのよ。。 とか言ってもよくよく思い起こして見るとテレビドラマでマトモなオダギリのラブシーンて実はあまりナイんだなあ 片思い、多いしね(泣笑)
今回はどこまで。。。どうかホドホドに。。(遠い目)

そして裁判官が下した判決も、執行猶予ナシの、懲役7年というかなり厳しい判決。 けど、「本人も執行猶予を望んでいないのではないか」という裁判官の言葉。 罪を軽くしてやる事だけが、優しさではない事もあるんだろうな。。。
罪を憎んで人を憎まずです。

◆それでオッケーなのか羽佐間。
再び講義室に集合するアホヤンズ一同。
ハザマは相変わらず、離れた席で浮かない顔。。。こうなるとその浮かない顔の原因こそが何なのかっていうのが気になるわけですよ。 楓の身を切る思いで下した判決文を聞いて、羽佐間も何かを学んだかと思ったのだけど。いつ晴れるのか、羽佐間の気持ちは。 裁判官が下した判決を楓から聞いた一同、「厳しい〜!」と驚き、
  「桐原さんは裁判官に向いてる」「血も涙もみせない冷静な判断しそう」
などと買い出し中でその場にいないのをいいことに話の流れは桐原批判に。。だからと言って、
  「傍聴席にいた司法修習生の1人が、泣いていました。まさかあんな風に泣くなんて。」とか、、しかも
  「血も涙見せないような感じの方が、、」 って、コレきいたらあの人しか頭に浮かばないっつの。
  「桐原さんね」「桐原さんかな」「桐原さんだね」「桐原さんだ!!」
バレバレ。まあ楓としては、皆に桐原のそういう暖かい部分を知って欲しかったのだろうけど。
意外な事実に戸惑いの表情で聞き入る羽佐間。さらに
  「被告人の言葉に耳を傾けポロポロと泣いていました。閉廷後、今回の事件を悲しい、やりきれない事件だったね、と。。」
それを聞くやいなや。ものすごい勢いで部屋を飛び出す羽佐間。アンタわかりやすすぎ。。
泣いていた事を誰にも言うな、と言われていたと、慌てる楓。最初に言えっ。


階段を駆け降り、桐原とバッタリ。もうぶつかりそうな勢いだもんだから、そりゃ驚くわな桐原。
「ナニ?!」
「いや、遅いじゃないスか。何買って来たんすか?あー牛丼ツユダク、まぁたバカの一つ覚えみたいに」

てすっげ嬉しそうにいつもの調子に戻ってるよ羽佐間。。いや本当何でこんなにヨシ●ヤ?!まぢどんぶり狙いっすか?
「お前の分はナイ!」
と言い放ち階段を上がっていこうとする桐原。
「オイちょっと待て!」
「何だ!!」
「法廷で泣いてはいけません」

そう言っていたずらっこみたいな目をして思いっきりニンマリする羽佐間。
うわーもうこの笑顔ってば。玉砕。なんつー満足そうな笑顔だよぅ。かばええ。。。
しかし、ナニ?結局キミが凹んでいたのは、桐原の冷酷な人間性の事だったのか? 実は桐原だって被告人に思いを寄せて泣く事もある、それが分かったらその満点笑顔ですか?! ってソレってどうよ、羽佐間〜〜〜。。。。

つまりは羽佐間くん、キミは、桐原さんを信じたかったんだね。(崎田さん風に)
男Aに対する量刑がどうの<<<<<<<<<<<<<<<桐原の目にも涙、だったんだね、羽佐間?!
桐原さんも本当はイイ人なんだ!それでオッケー。スッキリ羽佐間。。。。いいよ。。。
アンタのそういう所、大好きだよ〜!
けどまあ、泣いた事を言うなと言ったのにバラされて、桐原のプライドは結構ズタボロだけどね。
楓、もうちょっと守秘義務と言うものをだな。。。

まあでもさ、**祝、復活!桐原&羽佐間コンビ!!**て事でね、万歳デス。

先週はドンヨリして一週間が始まったけど、やっぱりビギナーはこういう終わり方がいいよ。 細かい所には色々疑問とか不満も実はあるんだけどもね、 最後にアホヤンズの集合写真を見たら、それだけでまあいいかー。と、満足してしまう、そんな温いファンなのでした。。。

で予告。
。。。。わけわかんね〜〜!!!!!
犬がナニ?ウィ?こうも予測付かない予告ってどうよ??
でも正直、今回の前編みたいのよりは、コントかよ!て軽いノリが好きなビギナーなので、期待してます。

                                        (2003/11/24 放送)

                                       





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