■#1■ 初の刑事役、『西島耕輔』。「顔なし」役を演じるオダギリの表情が凄い。。

久々のテレビドラマ『顔』で準主役、しかも刑事役ですよ、って事で期待は膨らみつつ フジテレビの某ドラマのトラウマ(大袈裟な)で若干の不安を残しつつ、いよいよ始まりましたなあ。
ふたを開けてみたらお話も真面目で(いやむしろ地味かも)まずは安心。
という事で、オダギリ初刑事のこのドラマ、レポというより相変わらずのオダギリ西島耕輔中心で感想など綴っていく所存。

■それにしてもまた、むっずかしい役所。
『本来の優しさを隠すダンディズムと、露悪的で人を寄せつけないところもあるが、若者らしい人の良さと可愛らしさもある。』 『一刻も早くリーダーとなることを夢見る野心家』。。つめこみすぎ?!!オダギリが悩むのも無理ないね。
そんな耕輔初登場シーンは、徹夜続きでソファで寝ている鶴田警部の顔にコーヒーのカップを当てて起こすというオチャメ行為。 何だかイキナリ可愛い部下なんですけど。(オヤジ系に可愛がられるキャラ。。はオダギリ本人か)
結構画面も暗めで、渋い音楽で、ハードなドラマの予感。
■。。と思ったのだけど、尾崎(品川)とのトイレシーン。。耕輔が入って来て、心の中で 「あー、あー、するの?するのか?おトイレですか、、、???」と焦り、 音がしたら微妙にやだなあ、、と思いつつ密かに耳をひそめたけど、音がしないのも、或意味チョット心配(笑)
「男社会だから」警察に入ったという耕輔に「そっちの方だったんですか」「。。。仲良くしようね、、尾崎君。」 って、ココはもしかして笑うシーンだった?さりげに流してしまいました。ふーん。たまにこういう軽いシーンも入るわけなんだね。 むしろその後、瑞穂とぶつかった後に尾崎の頭への突っ込みの音がウケた。練習の甲斐あって(笑)確かにいい音〜。
それにしても二人の出会いが廊下でぶつかる、って言うのも何となくベタですが、睨み付ける耕輔の目が余りによいのでアリ。


■で、今回も煙草をすう役みたいで嬉しい。銘柄はなんだろう。目をこらしたけど分からなかったなあ。 赤いジッポ?のライターを慣れた手付きで扱う絵が様になってるよねえ。はぁ〜〜。。カッコイイ。 やっぱり煙草すうオダギリ、スゴク凄く好きだ。。最高。タバコの似合う俳優ランキング1位だよぅ。 煙草の煙りの吐き方も、場面によって微妙に違うんだねえ。 新聞記者に詰め寄られてもバカにしたように受け口で煙りを上にはきだす所とかタマランです。

■と、思えばカウンセリングを受けるように鶴田に言われる場面の横顔が、、、妙にまたカワイイ〜。 まつげが長いんだな。オジサンと2ショになるとどうも可愛らしさが全面に出てしまうあたり。好きです(笑)

■んが!!やっぱり第1話のイチオシショットはやっぱ、銃を構えた耕輔に尽きますな!!
放火犯を追いつめるものの、尾崎が取り逃がしてしまい、逃げ去る犯人の後ろ姿を見つめる耕輔の顔からフッと表情が消え、 ドロンとした虚ろな目で銃を犯人に向ける。
もー、このアップだけで、観てよかった、ありがとうフジテレビ(ゲンキンな。。)でございます。
い、、、 色っぽい。色っぽすぎる。。。。こんな刑事いていいんか。 銃を取られた後の、まだ放心を残しつつやや涙目っぽい顔もたまらないです。
もう口をポカーンと開けて観てました。。 やー、もう。何も言えません。。。
(。。。しかしこんな調子では、本当耕輔、何人犯人をぶっ殺すかわかりませんなあ。)
鶴田警部に怒られている所に割り込んで嫌みを言う亀田警部を睨み付ける目にもドキ。なんつー冷たい目をする。 もしかしてこんな調子で、毎回亀田の嫌味に耐えるのかな。ちょっと耐える耕輔もイイな(笑)とか思ったり。。。 スイマセン

■で、屋上へ向かうエレベーターで、また顔が変わってる。
すでに感情をシャットアウトした顔になってるんだな。。
飛び下り自殺でもするんじゃないかと言う思いつめた表情で遥か下に見える夜の街を見つめている耕輔。
リーサルウェポンを思い出してしまったな。いつでも死ぬ事を考えている刑事。 けどまあ、耕輔の場合はそれとは違うかもしれないけど。死ぬという事と直面する事で正気を保っていってるのかなあ、とかね。
何を考えているのかわからない、心に何か深い闇があるのだろうと印象づける場面。切ないっす。

■この後の瑞穂との場面も良かった〜〜。
管轄外の事件に口を出す瑞穂の前でパトカーのおもちゃを鳴らしてバカにしたような態度をとった時、 煙草をすってる時、「顔がない」と言われた時、ほんの数分の1シーンの中での表情の変化にまた驚愕。
見た事ない顔がまた出て来た。。

まあ、「顔がない」って場面で表情が豊か、というのも変かもしれないけど、例えば、喜怒哀楽の中の「哀」の範囲がとても広いんだよね。 とても細やかに変わる表情。「顔がない」と言われた後の正面の顔が、本当に「ない」んだ。けど、ただの無表情じゃなくて、 あー、なんだろうね。上手く言えないけど、それこそ本当に心の闇が表面を覆ったような。
この場面での二人のやり取りの間がとてもイイ。なんて緊張感。漂う紫煙もまた暗い場面に効果的なんだなあ。凄く好きなシーン。

■が。この後、瑞穂と行動を共にすると、急に何だか明るいようなキャラに???
見ていて微妙な違和感を感じつつ、西島耕輔というミステリアスなキャラクターの多面性をとりあえず1話で魅せるという 意中にはまったのかもしれない。。。? (でも声のトーンが、時々「あ、ビリー」、、と感じたのは多分、最新オダギリのビリーの印象がまだ生々しく残っているからかな)
明るくなったかと思ったら犯人をボコボコに殴るし。
キレて殴るというより、一発一発憎しみを込めて殴り続ける耕輔の姿はさすがにゾクゾク来た。。。 タガが外れたんじゃなくて興奮してるんじゃなくて、別の人格が出て来たような。

■今回の事件での少女の「封印された記憶」。これからの耕輔と瑞穂の過去を手繰っていく話を示唆してるのかな。
と、まあ、、、すいません、本当に耕輔の表情の事ばかりですね。まあ、「顔」だけに、、こんな調子でいかせていただきます。

■最後にボヤッキー。
ちょっと、ちょっとね、耕輔の髪型があまりにキマリ過ぎているのが、ホンっと気になってしまう私。 フジテレビだし、「オダギリステキv」ってファンへのサービスもあるかもだし、いやモシカシタラ、 顔が隠れる髪型で、耕輔の心の闇を表現したりしてるのかもしれないんだけど。
いやもー、カッコイイんですよ。ええ、もう、正直、絵描きとしてはかなり描きやすいし!(反面微妙な表情をするのでソコは描きにくい) でもなんか、「お前は今日からイケメン刑事だ!!」とかね、名前つけられそうで、(ってほぼ死語ですが>イケメン。) 毎朝セットに1時間かけてそうだ。(つーかスタイリストが付いていたり?)
もちっと乱れた髪型見たいなー。激しいアクションシーンとか、希望。
あとやたら使っていたピヨ〜ンて音が気になった。。。『ハイ、ココ注目』て言われているような。 少年某マンガ雑誌にやたらちりばめられて意味を失った『!?』マークを思い出したり。。(わかんない例えだなー) ああいうのは使い過ぎると効果が無くなる上に、うざくなるからソコソコでお願いします、って誰に言ってるのかいな。


とにかくきっと、回を重ねるごとに西島耕輔というキャラクターの深みがどんどん増していくのだろうな。
刑事役もまだちょっとシックリこない部分もあるけど、これからが兎に角楽しみ。
お話も良さそうなので、ドラマとしてもめちゃ期待してます。
                                      (2003/4/15放送)






  [ふにゃTOP] [#1] [#2] [#3] [#4] [#5] [#6] [#7] [#8] [#9] [#10] [#11]