■#11 最終回 『もう一つの顔に会える』 突っ込みというよりもはやボヤキ
横山秀夫の原作に西島耕輔というオリジナルキャラクターを加えてのフジテレビが送る2時間サスペンスドラマ、『顔』。
いよいよ後編です。
不安半分期待半分以下で行きましょう。計算が合わなくてもいいんです。。
どうせ最後なのでダラダラと行かせて頂きとうゴザイマス。。
いざ突っ込み。。いや、ボヤキマラソン。完走できたらいいな。ええ、参加する事に意義がありますとも。

◆最後の耕輔ていうか、最後の『顔』。

◇樋口先生の所に現れた不審な男。
殺人事件の際の盗品を送られて来て警戒をしなくちゃいけない時なのにその男を部屋の中に上げてしまう無防備すぎるセンセ。。。
この男(片岡)は19年前の事件の犯人は自分だと告白するものの殺したかったのかもしれない、 などと無くてもいいセリフを思わせぶりに言わせる脚本。。
後半、いやな予感がいたします。

◇その頃似顔絵完成。
冗談だとは言いつつ「コロス」と言い放つコウスケに自分を見失う事はしないでくださいと約束を迫る瑞穂。
何故貴方と約束をしなければならないのかなあ。
ていうか、
「やるとしても不幸の手紙を送るくらいだよ」
よっぽどいやだなあ、不幸の手紙を書く耕輔。それを送る耕輔。
某マコリンの中傷ファクスくらい嫌だなあ。。。

◇樋口先生の所に送られてきた盗品と片岡の指紋も一致し当日のアリバイも無い事から、今回の事件も片岡ではないかと鶴&サブ。
そして忘れちゃいけない19年前の事件も片岡だと言う事を耕輔には言うなと釘を刺す、影のボスの樋口先生。
まあそんな気遣いも無駄だったわけですが。。。。。

◇東都日報にかなり個人的な中傷記事『19年前の事件の遺族は暴力刑事』
つーか、他に書く事ないのかしらん。タブロイド紙かしらん。平和なのかしらん。。
勿論そんな興味本意のみの記事にされて晒しものになった刑事はキレますとも怒りますとも殴り掛かりますとも。
ベランメェ調入った耕輔の怒鳴り声がイイ〜〜。
ナイスキレ。ガンガンキレて暴れてほしい。それでこそ西島耕輔。画面に被り付きですとも。
。。と思ったら瑞穂が叩いちゃったよ。 しかもホっぺ赤くなってるよ。何だか先週に引き続き、ちょっと海東クン、憎まれ役とはいえ大変ですなあ。
けどね。。。
何なのこの生暖かいノリは。シリアスにしたいの?ギャグにしたいの?
事勿れ主義だった今村までが急に庇ってるよ。 あらまあ。
それはいい。いいけど「奇跡だわ」とか、イラナイ。
だって面白く無いもん。寒いもん。寒いからイラナイ。
いきなり人情ネタイラナイ。
ていうか、キレた耕輔の気持ちがその辺でフワフワ行き所を無くして漂っているんですが。
後ろで俯いて黙って庇って貰っている耕輔ってラシクない〜。
一匹狼なカンジが良かったのにこうして群れに取り込まれていくのね。カナシイ。

◇でもって、その耕輔にさ、満面の清々しい笑顔で、
「スッキリしましたね」じゃないよ加奈子!!!
片岡が19年前の犯人だとまた口を滑らす女刑事加奈子。 あ〜〜〜〜〜あ。。。またやってくれたよトラブルメーカー加奈子。
耕輔の苦悩と正反対の底抜けに何も考えていない笑顔が正直燗に触るデス。。
ていうか、耕輔には知らせるなと口止めするならちゃんと全員にしろよ、と。
結局女刑事は相手にされて無いのか、と。
「県警も末期だね」
まあそんな新聞にこんな県警て事で、内村クン。。。 いやホントウ、そこだけは同意。激しく同意。(泣笑溜息遠い目)

◇自分だけ片岡の事を黙っていられた事にキレた耕輔は樋口先生に殴り込み。
ココで鶴さんに当たらない辺りが、鶴さん大好き耕輔なのか、本当のボスが樋口先生だとわかっているのか
ていうか天敵なのか樋口カウンセラー。。。
だけどセンセイにはとっておきのセリフがあるものね。
「貴方を救いたいからよ」
出たよ恩着せ18番。
イイよいいよ、別にあんた達に教えて貰わなく立って俺もう片岡の事しってるもんね。ペッ。
そんなカンジで(笑)部屋を出ていく耕輔。

◇「スミマセン。片岡の事を話してしまいましタッ」
「片岡の似顔絵を描いたのはワタシデスッ」
もう怒る気力もなくなるような謝罪2連発。
結局このドラマの主要女性が二人して、足を引っ張るという展開は、ドラマ開始当初の 「男社会で女性が頑張っていくその姿は多くの女性の共感を得るでしょう」てな設定を破棄したと思ってよろしいか。
「やっぱり女はオシャベリでオセッカイで使えない」そういうテーマという事でよろしいか。

◇。。。それはそうと、メタリカ調の音楽が激しくうるさいんですけど。

◇耕輔を兎に角捜せ!
片岡の工場に駆け付ける刑事達。だが時既に遅く。。。
目の前には片岡の変わり果てた姿と、血まみれの「手」の耕輔が。。。
ドリルで殺されているという、なんていうか、スプラッタホラーみたいな状況は無理っぽく、いかがなものか。
それにしたってその手の血まみれ度はありえないだろう。
まるでお腹の中に手を突っ込んで悪いところを取り出すインチキ心霊手術師っぽくてどうよ。

     。。。こげていた新聞はなんだったの?

◇「どうしてこんな事に」  加奈子さん。しつこいようですが、
あ な た が 口 を 滑 ら せ た か ら で す 。
こんな自分のした事と起こった事との簡単な関係も掴めず罪の意識すらない警察官て。
瑞穂は相変わらず、根拠のナイ自信をみなぎらせ 「私は西島さんを信じる」の一点張り。
恋は盲目、、ていうか、恋にも発展してる様子は感じられないので、どうにも西島信仰としか思えないなあ。



◇そんな事よりもっ。取調室ですよぅ!
許す。今回は私はこの場面で許す。私は全てを許す。。。。 いや許さないけど。嘘つきました。とりあえず少し許す。
尋問をしているのは勿論、亀さん。見守る鶴さん。
「ドアから煙りが出ていて。。」とその時の状況をボツボツと俯いて話す耕輔。
(だからその煙りは一体何かと。真犯人が証拠隠滅の為に火でも放つ筈だったのか。 だとしても新聞じゃショボすぎるだろう。一体なんの伏線にするツモリだったんだか)
母親を殺された恨みをはらすために殺そうと思ったんだろう、と突っ込まれフと顔を上げた耕輔の顔に浮かぶ自嘲の表情。
「だったらどうだってんですか。」
勿論亀さんは怒るさ「何だその態度は!」
あー、来た来た。これから亀さんの今迄の鬱憤をはらすような執拗なきつい取り調べが始まるのね。 苦しむ耕輔を見るのは辛いけど辛いけど辛いけど正直楽しみだ。
と、思ったら、鶴さんの一声で、今回はお開きに〜〜〜〜〜。
「今日は帰してやってください。逃走の心配はありません。私が責任を取ります」
ああ、、甘いねえ。甘いよ鶴さん。でも何だかその耕輔に対する甘さがなんかこう、キュンと来ますよ。
ま、のちのちそんな親心も裏切りまくる躾の悪い犬なんですけど。
とは言え、だからって、殺人事件の重要参考人というより容疑者であるはずの耕輔を「本来なら監察行き」すら恩赦状態、 しかも大した取り調べもせん内に解放。
下手するとまたしても警察内部の不祥事隠ぺいではありませんか。
でも鶴さんの男前な父性に免じてココは許す私なんだよv。甘いな私もv。。。。なんだこの『v』は。

亀&本間一課長が出ていった後に部屋に戻り、ションボリしてる耕輔の前で机に手を尽き
「バッキャロ。」
ばっきゃろ?。。。。。。ホントにイイ場面なのにこの脚本てば執拗に萎えさせてくれるなあ。
まあ気を取り直し。
「何で1人で先走った。お前は刑事だ。感情に突っ走るなといったろぅ?↑」
↑。何故か語尾が上がる。優しすぎる語調。。。まるで小さな子供に諭すように。
「すいませんでした。」
勿論鶴さんになら素直に謝る耕輔さ。しゆんとしてカワイイったらないっす。。。。
「俺の部下でいたいなら、二度と勝手なマネはするな。」
目を上げる耕輔。ああ必殺上目遣い。鶴さん、涙目だし。うわあああ。
不覚にも私、ココの場面でウルッときてしまいました。
鶴さんの父性と涙目とすがるような目の耕輔のコンボにっっ。
ていうか。
何故かココの耕輔ってば、やけに色っぽいんですけど?!
伏せた目の長いマツゲとか、、何より、あの。。唇が、ツヤプル唇。 リップというより、この夏モードのふっくらツヤプルリップを塗ったように。 ヤバイ。凄く萌え。誰よりも色っぽすぎるんですが。何故この場面でこの唇。
うわーん、カワイイヨウ、ろっぽいヨウ、耕輔。
と、ウットリしていたのも束の間。
取調室を出た耕輔を待ちぶせしてた瑞穂に気持ちがシュシュシュと萎えていく。。
耕輔と鶴さんの師弟愛というか親子愛にジ〜ンとしていた気持ちが萎む。

◇大体女は口が多いのだ。無駄な口が
「俺と一緒にいるとお前迄疑われるぞ。。」
と震える口調で話す耕輔。すっかりションボリモードで母性本能もくすぐります。
が。片岡をこの手で殺したかった。と告白する耕輔に、
「恨みをはらしてその先には何があるんでスカ?誰も帰って来ません。お母さんも西島さんの人生も」早速飛ばし捲る瑞穂の説教。
さりげに酷い事言ってません?。。。
19年もね、トラウマを抱える程のね、怨みをね、そんな簡単にね、昨日今日知り合った婦警サンにね、説教されたくないってハナシですよ。
ああ、さっきまでの色気はどこに耕輔。
「んなこたわかってンよ!」
吐き捨てるように。吐き捨てれ吐き捨てれ。こんなやさぐれた耕輔もイイねぇ。
でも怯まない瑞穂。。。そっとしておいて下さいようぅ
「本当に殺したかったのはアナタ自身じゃないですか?西島さんは自分が許せなかったんです」
断言。
母親が目の前で殺されたというナイーブな事をでかい声で何度も何度も 「お母さんが殺された」と軽々しく人の心の深い傷にズカズカ踏み入り塩を塗り混む執拗さ
これで誰が「そうだよね。。」と納得しますか。
キレます。勿論キレますとも、まして耕輔。
「お前に何がわかんだよ!(怒)あの時あの場にいたのかよ!?俺の心が読めんのかよ!」(怒)
「人の心なんて読めません。でもあの時私は19年前の西島さんと同じモノを見ました」
。。。。?
それが読めてるっていうのさ。いや、読めてるツモリになってるって言うのさ。
もういい加減瑞穂の妄想ドリーム説教イヤーーーーーッッッ、おなかいっぱーーーい。
ずっと耕輔が苦しんで来たのが分かるのが自分だけだと思い込むのはヤメレ。。
分かってると思うのなら傷口に手を突っ込んでかき回すのはヤメレ。。
「俺の気持ちは誰にもわからない。」
結局せっかく鶴さんがスッと開けた耕輔の固い心のドアを2重ガードロックさせるだけの瑞穂。。

◇しかし去っていく耕輔の歩き方がトテトテ歩幅が小さいので蹴つまづきそうに見えるのは気のせいッッ(汗)?
もちっと歩幅大きくダッタカ歩いてくれたらキマるのになあ。
背中の哀愁度は最高なのになああああ。

◇で。アヤナの言語障害が治ったので、似顔絵作ったら松原さんじゃないですかっっ。
ココで一気に盛り上がるオダギリファン。もといタケシファン。

◇アヤナが描かせた似顔絵が片岡ではなく、この真犯人が盗品のネックレスを片岡に送ったのだとしたら、片岡殺しも同一犯の可能性が。 可能性。それは確かにありますとも。けどね。
「これで西島さんの容疑もはれるんですねッ」
って明るく言われても。。。
い や 晴 れ な い し。
とりあえず、殺人が起きたあの場にいたのは事実だし、 もし耕輔が瑞穂に描いてもらった似顔絵が片岡ではなくて別人で、片岡を犯人だと認識して無かったなら
ただ確認の為にいったソコに殺人が起きていたっていう言い訳もたつけども
あの場であの時には耕輔は片岡が母親殺しの犯人だと思い込んでいたのだから、勘違いで殺人を犯す可能性だって充分あるわけで。
確かに無実の鍵の一つには違いないかもしれないけど、イコール無実ではないだろう。
ありえない。ありえない。こんな県警ありえない。575。
「よかったあ。これで西島さんも無実だ。」
って呑気にお茶飲んでる場合かよ、加奈子。。。 仮にも1課の刑事ダロウッッッ。捜査にいけよ!!
だから女は。。。。(以下略)
オシャベリ刑事加奈子、説教似顔絵描き西島信仰瑞穂、影のボスカウンセラー樋口
3人よれば怖いものナイッス。
事件が真相に近付き盛り上がっている最中、まったりお茶しつつ推理ごっことはめでたい限り。
ココでの会話は何だか矛盾だらけで一生懸命辻褄合わせようと理解しようと頑張りましたがギブ。。

◇またしても、野放しにされたまま(しかも今回は殺人の容疑さえあるのに)街を徘徊する耕輔。。。。
道ばたでの喧嘩に遭遇し、またしてもトラウマ発動? 携帯から流れるアベマリアの着メロ?
。。。。アベマリアの着メロ???????ありえな〜〜〜〜い。。
世の中にアベマリアを着メロに使ってる人一体どれ程?使っている人、スイッチオン。
またしても強引なる偶然で力づくで展開する脚本。ああ無理ありすぎるよう。
アベマリアの曲で、耕輔の記憶の抜け落ちていた部分が思い出される展開にしたいのなら、 せっかく瑞穂がキリスト系の孤児院にいたんだから、その孤児院に耕輔も一緒に行く場面でも作ってさ、 ソコでアベマリアなら全く違和感ないし、瑞穂の過去と淡いながらも影響しあえる展開になっただろうにさ。
その場で記憶が蘇れば隣にいる瑞穂にすぐ似顔絵描いてくれとか、、 少なくとも余計な場面転換も、とってつけたような偶然もいらないのにネ?
と今さら提案してみる。自分の納得の為に。

◇まあいいや。。。今さら虚しいだけですもの。。
で、似顔絵スタンバイの瑞穂の前で、アベマリアで思い出した記憶を手繰り独白する耕輔。
でもさ、犯人の特徴とか似顔絵説明する前に絵が完成したようにみえるのはイカガナモノ。
もはや似顔絵製造マシン瑞穂。ベンリ。

◇取材に走る内村記者。
けど、あれだけどうでもいい内部スクープ書き捲っていたわりに、肝心の刑事が片岡殺しの容疑にあった事は知らないのねん。
駄目だなあ。大スクープなのに。

◇耕輔が書かせた新しい似顔絵とアヤナが書かせた似顔絵は同一人物だった。
再び片岡の工場に来て聞き込みをする耕輔、自由に動き回っているなあ。
いくらなんでも、誰か監視役付けない?瑞穂?ダメダメ。瑞穂は勝手に来てるだけだろうし。
あ、そうか。『警察の中では西島サンはすっかり無実』だったんだっけね。
(でもさ、真犯人が確定して捕まってない限り、やはりアリバイもなく殺人事件の重要参考人であるような刑事がウロウロしてたら、 一般市民は何より不安だぞ。。)

◇しかし19年も逃げてて、やっと戻って来て全く同じ犯行を繰り返す加西ってどうなん。
チマチマ働くより楽に稼げるぜ、て強盗殺人って割が合わないと思うぞ。
それより外付けATMをブルドーザーでぶっ壊すとかした方がよほど楽に稼げるぞ。
お金目的より殺人に心酔している異常心理犯という設定ならまだわかるけど。
つーか、耕輔の家って、片親で塾の講師だったわりにお金持ちだったんだね。。。。

◇て、シリアスな展開で行けばいいのに、何故また「さきに言うなよ」?
この脚本家、かなりコノセリフがお気に入りの模様ですが、ブッチャケオモロないです。
冷え冷えです。
シリアスで重い展開にするか、軽いナンセンス盛り込んだトリック系にするのか、どっちかにして。。
このチグハグさに付き合いきれません。
オダギリも仲間チャンも、こういうトボけたノリは上手な俳優さんなんだし だったら最初から、ポストトリックで良かったのに。。。。今さらですけど。チェッ

◇ていうか、謹慎中だったのか!耕輔。。。!!
だったら尚の事、謹慎中なのに誰も付けないなんて(瑞穂は見えて無い。。見えませんとも)
鶴さ〜〜〜ん。甘いにも程が。

<

◇そしてまたシツコク、幻影を見る耕輔。
「ヒトゴロシ!」と連発する8歳の耕輔@ホクロやや大きすぎ。
「俺じゃ無いーーーーっ!!!」と叫び、足をじたばたする耕輔。。 (どこかで見たなあ、、と思ったらアレだ。スラのビリーが葬式の幻影見る場面だ!)
キレスイッチがオンする為にはこういう幻影の場面が都合良いんだろうな。簡単だしね。
でもさ、重ね過ぎなんだよね。同じような場面を繰り返し過ぎで無駄が多いんだよね。
とか文句いってるけども、ガックリ膝をついてうなだれた耕輔がユラー、と顔を上げた鋭い目にゾクッときたからヨシッ。
謹慎中の耕輔がどうやって拳銃を携帯できたのか、とか、
ああせっかくの鶴さんの恩情も裏切るのなあ、とか
盛り上がり場面の音楽がどれも同じでうるさい、とか
しみじみ遠い目にもなりつつも、こうしてオダギリの表情にやられて誤魔化されちゃうんだな。ちっ。
加西の部屋を影から見てる耕輔のやけにやつれた感じの顔が妙に男っぽくてカッコよくて目の下のクマすらも色っぽくて
緩めたネクタイの襟元がセクシイだったりして、またヨシッ!と誤魔化されてるワケなんだな。チッッ。
駄目だなあ。こういう視聴者がテレビドラマを駄目にするんだな。反省。

◇それにしても耕輔、 「東都日報で〜す。今なら巨人戦のチケットつきで〜〜す」
って、ちょっとオチャメさ発揮。。。なんだか余裕じゃん。。。
でもその後のドアの叩き方が結構いっちゃってて怖くてグーです。
余りのうるささにドアを開けた加西にいきなり1発御挨拶。
これが耕輔流。
が。勢いが良いのは最初だけ、部屋の奥に加西を追い詰めておきながら
無防備な相手との距離をやけに取っててヘッピリ腰すぎだ耕輔。
投げられたミニステレオデッキなんぞで怯み、狭い出口のすぐ真横を逃げられる耕輔。
いつぞやのバケツvs耕輔を思い出すぞ。しっかりしろ〜耕輔。
更に刃渡りも短いプチ包丁を向けられただけで、動きが止まっちゃう耕輔。
いつかの包丁白刃取り、、つーか直掴み技はどうした耕輔ッ。
いざとなると、生への執着を何故か見せる耕輔。
案の定、軽く逃げられたよ、耕輔。
ツメが甘いぞ、耕輔。。。
ああ耕輔。。。

それでも松原vsタケシの因縁の対決だあ、とニヤけつつ見ていたのだけど。。
逃げた加西の前に現れた瑞穂。あっっ!イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜な予感再び。邪魔するな。
ていうか。
拳銃を構えた警察に行く手を阻まれて動きが止まるのなら分かるけど かわゆらしいスカートのカワイイパンピーなオンナノコが目の前にいたからって止まる?
ココでやっと、拳銃を構える耕輔。遅いっちゅーねん。
こんな緊迫した状態なのに、自分の置かれた立場に気付かずに「ニシジマサン、ニシジマサン」と連呼する瑞穂。。。。
もちろん捕まって人質にされてみたり!
。。。わざわざ犯人の横を通っていく馬鹿がいるかね。
お前はピーチ姫かと(わかりずらいってば)
ああもうメイワクなのヨッ。何度目?耕輔の邪魔したの。言って見なさいヨッ。箇条書きにするからサッ。
何だかオカマ言葉になっちゃうわヨッ。怒りを通り越して呆れちゃうわヨッ。
が、かわゆい服を着てても、仮にも警察官。 しかも犯人は片手だよ。護身術の一つも習わなかったのか。。。?
それとも実は「ニシジマサンに構ってほしくて危険に身をさらしちゃうワタシ」??
そうなのか??わざとかーーーーーーーーー?!!!
。。。とんでもない子にほれられたな、耕輔も。。。



◇でもそんな人質のエピソードは実はさして重要でもなく(笑)
耕輔が足下にあったおもちゃの自動車を蹴り飛ばし、それに加西が気を取られたスキに瑞穂が離れてくれたので、タックルかます耕輔。
でもさあ。。。。口に銃口ですか。
横構え銃も今どきダサかったけど。。ねえ。。 どう?カッコイイでしょ?この展開。て思ってるのかもしれないけど。。ねえ。。
「お前が死ね」
銃の引き金を弾こうとする19年間の恨みを抱えた自分と、警察である(鶴さん達に信じてもらっている)自分との葛藤に苦しむ 歪んだ表情の耕輔は流石オダギリ!って感じでもうそれはそれはドキドキ萌え萌えなんだけど、
「西島さん、全て終わったんです」
ってさっき自分が足を引っ張った事も忘れてこんな状況の中この期に及んでも説教をかませる立場にあると思ってる瑞穂に萎え。。。
萎え萌え萎え萌えコンボが忙しい(泣笑)。。
つーか音楽ウルサイ!
ココは何とか理性が勝ち、苦しみ乍らも銃を口から外した耕輔に、ペッとツバを吐き捨て 物凄い三白眼で睨む松原さん最高だよ。ああ役者さんは最高なんだけどなあ。。。。

「おまえのママいいカラダしてたぜ」
再びプチリとキレて拳銃を突き付ける耕輔。
ていうか、セブンですか。そうですか。
音楽ウルサイってば〜。。。。音楽が、演技を、殺すことも、あるという事を、分かってほしい。。
つーか、そんな事言われたら、コロス。
耕輔なら。今迄の彼の言動を暖かく見守っていた私は断言するよ。
そしてついに耕輔は引き金を弾くんだな。息を飲む刑事達の耳に響くカチリという、空音。
「1発目はタマいれてねえよ。」
っつのはイイんですけどね、歯を食いしばったままセリフを吐くオダギリには激しく萌えたりしたんだけどもね、 どーも緊迫してたのは警察だけだったみたいなんすよ。
肝心の加西が怯えたり、命乞いしたり、オモラシでもしてしまったり、 みっともない姿を見せていたのならまだ効果もあったのかと思えるんだけどもね、 大した脅しにもなって無かったカンジで、これで耕輔の恨みが晴らせたとは到底思えない。
もうね、いっそ、殺しちゃって欲しかったすよ。
9時からの番組でそれはアカン?ていうのなら、とりあえずはタマぶっぱなして欲しかったですよ。
顔の真横でもいい。加西がおびえる程の事をするか、殺すかしてほしかったなあ。
タマ抜いたっていうセリフはそれこそ1発目の時で良かったはず。 その後母親を侮辱され、遂にキレてバン。
てそれじゃあホンット、まんまセブンだけど、どうせ○○のパクリとか言われ続けていたんだから、もう今さらイイじゃない。
楽になろうじゃないかあ。所詮オリジナルの力量なんかないんだもの(失敬)
撃とうとして必死にたえる同じような場面が2度続くのはクドイだけです。。。萎えます。

◇そんな萎え萎えになってしまった私に、また「まあまあコレでもご覧になって」と誤魔化し悪魔の囁きが。
信じていた自分を裏切って行動した耕輔を怒鳴るどころか その手からそっと拳銃を外し、優しく肩をポン、と叩く鶴パパ(何時からパパに?)
くそう。甘い。甘いぞ、鶴さん。。。でも癒されちゃう。。。
だってオダギリとオジサンの組み合わせってカワイイんだもん。ツボなんだもん。
ああイイなあ、この二人。いっそこのコンビで刑事モノにしてほしかったポワワーン。
てまんまと誤魔化されてるよ!!!!ちくしょ。

◇もぬけのカラになってフラフラ去っていく耕輔。。。
あんな中途半端な幕切れじゃあ19年間の恨みも晴らせまい。
ションボリ1人、埠頭に座り込んでいる耕輔。
オダギリ提案の『顔が半分しか見えない前髪』も心無しかヨレヨレで寂しそうに風に揺らいでいるよ。。。
今や心の心情すら表わす一心同体の耕輔ヘア。。ゆっくりと心を癒すんだよ、耕輔。。
が。なのに。追い掛けて来たもはや「西島さんファン」とも取れるオッカケ、、いやストーカーな瑞穂の姿が。
「1人にしてくれよ。。」って言っているのに、「デキマセン」
いや、シテクダサイ。
「いいから」って言ってるのに「ハナレマセン」
いや、ハナレテクダサイ。
思い出して、瑞穂。。アナタ何度耕輔を危機に追いやって来ましたか。
アナタが傍にいると、次は何が起きるんだろうと不安にさえなるんですけど。

が。。そっとしておく所か、凹んだ耕輔にむち打つかのごとく説教をおっぱじめた瑞穂。
「今西島さんはカラッポです」それはそうかもしれない。
が。その後の瑞穂の言葉ったら、矛盾だらけ。
「両親の事が分かった時、自分を取り戻した。でも自分というモノが本当に存在しているのかどうかわからなかったんです。」
????
「ただカラッポで、虚しくて怖さも哀しさも何も感じませんでした。生まれて初めて自分が消えてもいいと感じました。」
えええええ?ちょとマッテクダサーイ。
アナタ、オカアサンが自分を捨てた訳ではなくて愛されていた事を知って、 アタタカイ気持ちになって自分の顔も描けてニコニコしてマセンデシタカー?
ていうか、意味がワカリマセーン。大丈夫ですか、脚本の方?
「でもアナタがいた。消えて欲しくないんです。西島さんはひとりじゃないから」
。。。はてな〜。。。
瑞穂の過去の話には一切耕輔は関与してない展開だったハズッ。 勝手に自分の一方的な想いを耕輔にも強要しますか。
ていうか。
お願いだから、自分の過去と耕輔の過去を同じように言わないでクレ。。
孤児院で皆に愛されて育った自分の過去と、目の前で母親を殺された恨みを19年間心のトラウマにして生きて来た耕輔の過去は イコールで結ばれるものなのかと。
それはアンマリだ。

振り向く耕輔、何か心を動かされたのでしょうか。アリエナイ。
むしろ「。。。何言ってるんだこの人」それならアリ。
と、ソコに8歳耕輔の幻影が。
瑞穂の言葉は心に響いているとは思えないけど、幻影が微笑み乍ら消えて少しは耕輔の心の重荷が軽くなっただろうな、、と推測。
「消えた。もうひとりの俺が。。」
その目線は瑞穂を通り抜け、幻影のあった場所を見つめているんだけど、
「西島さんは、1人じゃありません。今私の目の前にいるのが本当に西島さんです」
キッパリ。断言。ああそうですか。
ココで瑞穂を見る耕輔。。。瑞穂は熱い眼差しで見つめ続けておりますが 今迄恋愛の要素も中途半端だった展開から
やっぱり「?なに言っているのかなあ、この人。。」と取らせて頂きマス。

◇そしてすっかり憑き物の取れた耕輔。。。
ああ、、何か。。スッキリした顔して自らカウンセリング受けてるよ。。
がーーーん。。ツマラナイ。何だかフツーーーの男になってしまったなあ。。。
こんなの耕輔じゃなあああい。
しかも駄目ダメカウンセラーは、今こそ相談に乗るべき時なのに、耕輔の過去の謎解きが分かってしまって興味をすっかりなくしたのか、
治 療 を 拒 否 。
「私の仕事は1人じゃ出来ない。共同作業なの。いつも誰かと支え合っているのよ」
ていうか、そう人間は旨く支え合えられないからこそのカウンセラーじゃないのかい。
貴方のシゴトと、個人の恋愛関係は別ではないかと。。。
まるでヒトリモノを見るとお見合いを薦めたがるおせっかいなオバチャンのようなこのカウンセラーは どうやら瑞穂と耕輔をまんまとくっつけたと思い込んで満足しちゃったみたい。。。。
けど、お願い。19年間抱えて来た怨みもろくに果たせなかった耕輔の心のケアをして上げて下さいよう。。。。

◇この先はもう、大団円のような嫌な雰囲気が。。。
なんだよコレ。
『そしてまた穏やかで楽しい県警の日常が始まるのでした、めでたしめでたし』みたいな。
寒いなあ。寒いよう。誰か私を温めて。いやむしろ焼き殺して。

◇とどめの屋上。
舞台劇のようなセリフを言わされる二人に同情。
原作無視した結果の惨状。
こんなドラマは二度とゴメンだオダギリジョー。
てヤケでラップかましてみたり。。。
「この世に顔のないやつなんていないんだよ。認めたくないだけなんだよ、自分の顔を」まとめに入る耕輔。
勿論、「心の顔」て意味なんだろうけど、その難しいテーマを結局脚本家が自分の中で理解できていなかったのだろうな。
表面的な「顔」じゃなくて「見えない別の顔」という表現が出来て無かった為にこんなセリフも生きて来ない。。
だから美男美女に言われてもイヤミっぽいなあ?なんてスネちゃうワケさ?
ていうかスネてます。
で、いよいよお待ちかねのね、耕輔の似顔絵が完成〜!。
。。。。。ソレが散々悩んだ末の絵ですか。。。。そうですか。
アレだけ顔が見えないとかシッツレイな事言っておいて、出来た絵はな〜んつ〜か、表情に乏しいフツウ過ぎる絵だったり。
確かにオダギリの顔は難しいよ。?そーゆーことじゃなくて??
きっと似顔絵担当の人も緊張したんだろう。そうだろう。と同じお絵描き人として擁護してみよう。
つーかせっかく一般から似顔絵募集してたんだから、いっそその絵を。
もちろん、ホクロの位置が違うアレを。

◇満足そうな瑞穂。あーよかったね、よかったね。何だか瑞穂だけが自己満足しちゃったお話だったなあ。
遠い目をして放心していると、テロップが。。。え。終わりですか。
。。。あへ。
と脱力していたら最後の伏兵が。
警帽に制服で敬礼する耕輔ッッッッ。
ぶっちゃけ、笑った。サンキュウ最後の癒し。
つーか、何か、警帽似合わない〜〜〜。。ブカブカっぽくてカワイイけど妙に七五三ぽい。。初々しいと言っておきますが。
なんかこう、敬礼が、、「スツレイしました」て感じで。。
(クウガでオダギリが亀山やりたがっていたの、、納得。。。。と。(汗))

でも何故ブンヤとカウンセラーまで敬礼?



◇結局やっぱり、前半期待したのに、ツッコミ、いやボヤキっぱなしの後編になってました。
オチもサブイし、矛盾だらけだし。。
でも終わった。。とりあえず、終わった。
お陰様で私、ツッコミ過労死です。
まあ勝手に突っ込んでいただけだから、
ツッコミ自爆ともいいますか。
何故このドラマが悪く無いのにツマラナイか。
それを自分で検証するつもりでツッコミしてた筈なんですが終わってみれば、もうど〜〜でもい〜や。
今はひたすら、この馬鹿長くなったレポにうんざりしつつ、 それでも耕輔のオダギリは何だかんだ言ってこんなめちゃくちゃ脚本で頑張ったなあ、と
心の花束を贈呈したい。
勿論他の役者さんにも。

◇ああでも、オダギリの様々な顔が楽しめたのは何よりの収穫ではありました。
表情が変わる瞬間や、次にどんな顔に変化するのか全く読めなくて、何度ドキドキさせられた事か。 いやほんっとオダギリは面白いなあ、素敵な役者さんだなあ、と再確認できたし。
ドラマには文句ダラダラだけど、結局西島耕輔にハマったのは確かかもしれないッス。。

そして散々瑞穂やら女性陣にボヤいてしまいましたが(ゴメンナサイ)、役者さんは本当はもっと素晴らしいハズ。。
全ては表面だけなぞって「それっぽい」モノでお茶を濁した脚本と演出のせい。
しっかりした原作がありながら、よくぞココまで崩してくださいました。怒。
このキャスティングで、きちんとした脚本で、見てみたかった。。。
そう思いながら、筆を折り、、、いや、置きます。

最後にこんなマラソンレポを読んでくださった皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

                                (2003/6/23放送)

                                   (こんなですが愛を込めて)kyomii
                                                                 





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